B_Otaku のクルマ日記 放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク) |
2015/7/10(Fri) |
Posche Cayman GT4 |
このところ軽スポーツ比較なんていう夢の無いネタを続けてしまい、高級マニアであるこのサイトの常連さんたちはさぞかしお嘆きの事と思い、その罪滅しとして今回はグッとレベルを上げてPosche Cayman GT4 を取り上げてみた。 GT4 は名前の通りCayman のバリエーションであるが実際の生産台数は極々少なく入手は至難の業という。 GT4 の特徴は Cayamn としては従来に無い3.8L エンジンを搭載していることで、このために0- 100 q/h 加速は 4.4 秒という高性能ぶりであり、Cayman はカレラ (911) の性能を上回ってはいけないという従来の掟を捨てたことになる。とはいえ、この GT4 でもリアサスはストラットのままであり、これを911 と同様のマルチリンク化すればコーナリング性能は更に向上するという期待には今回は答えていない。 GT4 のエクステリアは基本的にはケイマンそのものであり、外観上の大きな違いはリアにでっかいGT ウィングが付いているくらいだ (厳密に言えばフロントバンパーのエアインテイクなどに違いはあるが) 。 それにしても1,064 万円という価格は性能を考えれば大バーゲンだが、生産台数を絞って簡単には購入できないということで 911 から大量にユーザーが流れるのを阻止しているのでは‥‥何て疑いたくなってしまう。 この GT4 についてはインテリアの写真もひと通り撮影してあるので、次回から紹介する予定だ。 つづく。
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2015/7/8(Wed) |
21世紀の資本 |
このところ話題となっているフランスの経済学者ピケティによる 「21世紀の資本」 という本は、日本での翻訳版が推定 30 万部以上も売れたという驚異的なモノだが、しかしこの本は 700 ページ以上もある大作であり、しかも内容はアカデミックで難解だから、とてもではないが普通のサラリーマンでは理解できないというモノだ。あっ、ここで普通のサラリーマンというは世間で言えば充分にエリートのホワイトカラーの事を指しているので念の為。 そこで、もっと判り易いのは無いのか、と捜してみたら何とアマゾンの経済学カテゴリーのNo1である ”まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」” という本があった。 この本は上記の「21世紀の資本」を翻訳した山形浩生氏が自ら監修したものだから、内容的にも不安がない。それで、これを見つけて速攻で注文して読んでみた。 実際に手にしてみると意外に厚い本で、総ページ数は 170 ページあり、小さめの画がギッシリと詰め込まれていた。勿論原本の 700 ページには及ばないが、”マンガでわかる” なんていうキャッチから想像するような大きな画で簡単に描かれているようなものではなかった。 それで結論は‥‥これは良いっす! このマンガで例の r>g の意味を何となく理解しただけでも、もうあなたは職場の英雄間違いなし!
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2015/7/7(Tue) |
Alfa Romeo Giulia (2016) |
予てから噂の Alfa Romeo Giulia が正式に発表された。 アルファロメオ社といえば戦前は現在のフェラーリに匹敵する高級スポーツカーメーカーであり、そのフェラーリの創始者であるエンツオ フェラーリ氏も当時はアルファロメオのレーシングドライバーだったというくらいだ。その後戦後になってからは戦前に比べれば多少価格帯を下げたクラスでスポーツセダン等を生産していたが、それでも高性能スポーツとして、ポルシェより安いが一般車よりは高価というポジションで、庶民から見れば充分に憧れのスポーツブランドだった。 当時のアルファロメオの特徴は、世間ではエンジンのバルブ駆動に OHV が主流だった時期に、DOHC を採用していたことだ。それと共に駆動方式も当然ながら後輪駆動 (RWD、FF) であり、アルフェッタに至ってはトランスミッションをデフと一体にして後軸付近に配置するトランスアクスル方式により理想的な前後配分を得るなど、マニアにとっては実に気になるメーカーだった。 ところが、その後に経営危機を乗り切るために RWD を捨てて FWD の道を辿るなど紆余曲折の後にフィアット傘下となり、その後は現在に至るアルファロメオだが、要するに現行アルファは古いマニアからすれば FWD のアルファなんて‥‥オレの青春を返せ、状態だった訳だ。 そして今回の Gulia だが、最大の話題は久々の RWD ということで、これぞアルファというマニアの声が聞こえてくるようだ。 先ずはフロントからの写真を見ると、これは勿論アルファそのものの顔で、まあこの点では FWD アルファもこのアイデンティティは捨てていなかったわけで、そのアルファ顔に FWD というのが返ってインチキ臭いと思われる事もあったのだが‥‥。
サイドビューは結構真っ当な4ドアセダンだが、よく見ればフロントフェンダー後方にはエアアウトレットがあり、それに続くボディのラインや下端のエアロを意識した強いプレスラインなど、高性能セダンを暗示させるものだ。 リアもトランクリッド後端のエアスポイラー以外は一見普通のセダンだが、これもよく見れば太い4本の排気管が高性能を暗示している。ボディにはカーボンファイバーを多用して軽量化を図り、また前後の重量配分は50:50を達成しているという。 因みにフェラーリ製とも噂されるエンジンはV6 ターボで 510HP を発生し、0 ‐ 100 q/h 加速は何と3.9 秒というスーパーカー並の性能だ。 なお、オリジナルのジュリアは以下のように4ドアセダンとともにクーペもラインナップされていた。 このジュリアのライバルといえば BMW M3 などだろうか。内容的に見ても日本に輸入されれば一千万円を軽く超えることは間違いない。 なお、例によってオリジナルデーターを参照する場合は |
2015/7/6(Mon) |
軽スポーツ比較 <4> |
今回は残るインテリア部分、先ずはセンタークラスターの比較から。 軽自動車の宿命である狭い全幅のためか、オープンの2車のセンタークラスターの幅は普通車の半分以下しか無い細いもので、ここに専用設計のエアコン用パネルを組み込んでいる。アルトの場合はインパネ中央にぶら下がった部分にエアコンとATセレクターを並べている。 AT セレクターはオープンの2車ではフロアーのコンソール上に配置される。そしてアルトはインパネから生えたタイプでコンソールが無いからその分室内は広く感じる。 セレクターのパターンは S660 とアルトが直線式でコペンはジグザグ式となるが、そのパターン表示は S660 ではパネルに直接白と赤で表示さている。コペンは何とプラスチック丸出しのパネルに金型で作った鋳込み (凹み) 文字で見辛いし安っぽいし、とても200万円もする軽自動車とは思えないものだ。アルトは樹脂のパネルに別部品のプレートを埋め込んでいてコントラストの高い表示は3車中で最も認識し易い。 またレバーの根本は S660 とコペンがレザーブーツで、しかもアルトは赤いステッチまで入っているのに対して、コペンは上述の安っぽいパネルにむき出しのゲードという一番チャチなもので、ハッキリ言って軽といっても80万円代の最廉価モデルの質感だ。 パーキングブレーキは3車ともオーソドックスなレバー式を使用している。現在レバー式以外というと電気式か足踏み式だろうが、前者はコスト高だし後者はスペース的に厳しいなど、軽ではやはりレバー式に落ち着くのだろうか‥‥と、書いては見たものの、何か心に引っかかるものがあったので調べてみたらばニッサン デイズなどは足踏み式だった。 エンジンのスタートは3車共インテリジェントキーと押しボタンスイッチによるが、そのスイッチの場所は3車3様でメータークラスター右下 (S660) 、センタークラスター右 (コペン) 、インパネ右端 (アルト RS) という具合だ。 メーターについては何れもセンターに大径メーターを配置する3眼式だが、そのセンターメーターは S660 が回転計、その他の2車は速度計となっている。この点では S660 の配置が最もスポーティーだ。従来ホンダのスポーツタイプのメーターは個性的というよりも常識を逸脱した変態だったりする例が多かったが、S660はホンダとしてはマトモな形状をしている。なおアルト RS の白いメーター盤面は好みはあるにせよ、価格からは想像できない高級感がある。 それにしても、圧倒的に低価格なアルトRS の質感の高さには驚くと同時に、アルトよりも70万円以上も高価なコペンの情けない安っぽさはどうしたものだろうか。ダイハツはトヨタ系であり、そのトヨタといえば圧倒的な質感の良さが売りなのだが‥‥。 ところで、これらの3車や S660 とコペンの軽スポーツの比較というのは、今ではネット上に溢れていることもあり、このサイトで新たに比較試乗記を書く意味があるのだろうか、何て事も思っていている今日この頃。まあもうチョット検討してみよう。 |
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