B_Otaku のクルマ日記 放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク) |
2015/4/23(Thu) |
BMW 7 Series vs SUZUKI ALTO <2> |
今回はエクステリア比較の2回目として先ずは、前後真正面の比較から。 7シリーズとアルトのアウターサイズは 全幅がそれぞれ 1,900o および 1,475o だから ALTO は 78%しかないが、全高については逆に1,475o および 1,500o と ALTO の方が高いから見た目の安定感は ActiveHybrid7 が圧勝だが、それでも ALTO は最近の軽自動車としては低くて安定感のある部類であり、同じスズキのハイトワゴンであるスペーシアの場合は何と全高が1,735o もある。 リアラッゲージスペースは ActiveHybrid7 の場合、ハイブリッドの弱点で車格の割には狭いのだが、そうはいっても ALTO と比べたらばもう雲泥の差で、これはもう車自体のカテゴリーが全く違うのだから当然だ。 ActiveHybrid7 のエンジンは740i と同じ直6 3.0L ターボ N55B30A 320ps、450N・m に加えて54ps 210N・m の電気モーターを搭載している。それに対して ALTO RS は直3 0.66L ターボの64ps 98N・m だから、それぁ加速性能も違うだろうが、実際に市街地の一般道で使う分には ALTO RS の動力性能でも特に不具合は無いのは、やはり軽量ボディが大いに効いているからだ。最近の軽自動車の主流のハイトワゴン系では車両重量が1トンに迫るものも有り、こうなるとターボの威力を借りても明らかに非力となってしまう。 標準タイヤのサイズは ActiveHybrid7 の 245/45R19 に対して ALTO RS は165/55R15 と言うことはワンサイズやツーサイズなんていうものではなく、ホイールの呼び径だけでも4サイズも違う。それでもスポーツタイプの RS だから15インチであり、これがベースグレードの ALTO L になると何と 145/80R13 というサイズになる。 減速に必要なブレーキ力は車両の重量に比例するから、車両重量が約3倍の ActiveHybrid7 は ALTO RS の3倍のブレーキ力が必要となるが、厳密に言えば実際の走行時には少なくともドライバーの体重が加わるし、ガソリンだって満タンにすれば普通車ならば 50kg 程度にはなる訳で、その他冷却水やらオイルやらを加えると普通車で120kg、軽自動車でも80kg くらいは加算する必要がある。この辺の詳しい話は近いうちに何処かの特別編で取り上げる予定だ。 それで本題のブレーキだが、それだけの重量差があるのだから見るからに容量の違いを感じるのは当然で、言い換えれば軽量な車両ならばブレーキもより小さくて済むために増々軽量になるという事だ。 つづく。
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2015/4/22(Wed) |
Nissan Lannia (2016) |
ニッサン Lannia (ラニア) は、中国人が中国人のために開発したクルマだそうで、伝説的なニッサン車であるブルーバードに敬意を払い中国語でブルーバードを意味する藍鳥(Lan Niao)の発音からLannia という名称としたそうだ。 さてその中国版ブルーバードはといえば、名前なら連想される通りの4ドアセダンだ。
このクルマのターゲットユーザーは20代、30代という若い客層を狙っているということもあり、4ドアセダンとしては結構ケバいデザインとなっている。特にサイドパネルのラインなどはちょとシツコイくらいにコテコテだが、中国人の感性としてはこれが良いのだろう。
インパネのデザインも結構先進的だが、今は世界標準とも言える最上段のディスプレイなどは無いなど、これもグローバルな設計ではないようにも思うが、あくまで中国で現地開発されたクルマだから感覚も全て中国人のものだ。 日本では既に消滅した名車ブルーバードだが、中国ではシッカリ生きていた。このラニアを日本にも輸入したら‥‥さて、売れるだろうか? なおより多くの公式写真などの参照は下記にて。
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2015/4/21(Tue) |
BMW 7 Series vs SUZUKI ALTO |
ここ最近の試乗記は現在前編をアップ済の BMW ActiveHybrid7 (1,131万円) でその前がアルト RS 簡易試乗記 (129.4万円) であり、この2台の価格差には唖然とするが、考えれみれば1〜4人の大人を乗せて移動するという目的においてはどちらも同じであり、それならこの2車を比較するのも有りだろう。実は似たような企画は2009年年末から新年にかけての日記でパナメーラ vs 軽自動車としてパナメーラSと日産ルークスハイウェイスター (スズキ パレットSW のOEM版) の写真比較を行っている。 それから数年経っていることもあり、より進化した最新の軽自動車だったらどうなるのかという興味もあるし、最近は以前の毒舌が無くなって残念だという指摘も結構あるということも念頭に置いて、最近試乗した2台、すなわち BMW ActiveHybrid7 vs SUZUKI ALTO RS という企画を考えてみた。これは取り敢えず日記で様子をみてから、上手くいきそうならば試乗記特別編へと展開していこうと思っている。 先ずは比較する2車と、これに加えて7シリーズはより上位の 750i (1,402万円) 、アルトはより低位の ALTO L (89.4万円) という組み合わせとした。 パワーで比べると7シリーズ2車はALTO RS の5倍もあるが車両重量も3倍あるから、パワーウェイトレシオで比較すればその差はグッと縮まっている。結局移動のための道具として考えれば、ALTO L と原付きバイクの差に比べれば 750i と ALTO L の差は遥かに小さいのだから、これぁまたマイッタ!
それで実際にエクステリアを比べてみれば‥‥まあカテゴリーがあまりに違うので、何ともコメントのしようが無いが、アルトのサイズでも大人4人が無理せず乗れる訳で、7シリーズの場合は無駄スペースが余裕だと考えれ良いかもしれない。 そしてトドメはサイドビューで、こうして見るとアルトというか日本の軽自動車のスペースユーティリティー技術は群を抜いているのが判る。そして対極の7シリーズはといえば、写真の標準ホイールベースよりも更に長い"L" がある訳で、7シリーズの最上位モデルである760では760Li しか設定が無いという状況で、VIP は広い空間がお好きなようだ。 話が前後するが両車の燃費 (JC08) を比べると、燃費の良いはずのハイブリッド車である ActiveHybrid7 が14.2 q/L で、ガソリン車の ALTO RS は25.62 q/L だから、燃費向上にはハイブリッド云々の前に軽量化するのが何より大切という事のようだ。 つづく。 |
2014/4/20(Mon) |
航空機事故 |
この処世界中で大きな航空機事故が多発しているが、この手の事故というのは何故かある時期に集中して起こる傾向がある。ということで内容的に多少危ないことも有り、今回は特別編とする。 いつものとおり内容は偏向していたり毒舌や嫌韓があったりするために、当サイトの方針を理解できて、この手の話を笑って受け流せる読者専用とします。 |
2015/4/19(Sun) |
BMW 640i Cabriole <4> |
インパネは結構高級感があり、5シリーズというよりも7シリーズに近いように感じる。まあ、8シリーズクーペというのが不在な現状では、BMWのクーペ & カブリオレでは最上級となっている現状からも5シリーズとは一線を画しているのだろう。
エアコンおよびオーディオの操作パネルは7シリーズと共通となっている、というより5シリーズと共通と言ったほうが正しい表現となる。 フロアーコンソール上に配置されたATセレクターとモード切り替え、電動式パーキングブレーキ等と iDrive のコマンドダイヤルはユニット単体では同一部品と思われる。こういう機器類は専門メーカーからの OEM 調達だろうから、納入部品単位での共通化を図ることでコストダウンを行っていると想像する、たぶん。 インパネ右端は何時ものように回転式のライトスイッチがあるが、やはりスイッチのパネル自体は7シリーズと共通であり、それを異なるパネルに取り付けているのは上記のフロアコンソールと同じ手法だ。 メータークラスターもやはり7シリーズと共通、というかこれも5シリーズ以上で共通となっている。BMWのメーターは中央にある2つの大径メーター内の下側がカラー液晶パネルとなっているので、この部分はコントローラーからの信号次第である時は燃費計にり、またある時はハイブリッドの電流計となったり等とソフトで自由な形に変身できるためにハードの共通化が可能となっている。これがトヨタ (レクサス) の場合などは大径メーター全体が走行モードによって回転計になったりチャージ計になったり、速度計と回転計の大小が逆になったりという使い方をしている。 リアスペースに目を移すと、6シリーズには多くのクルマで採用しているフロントコンソール後端のエアアウトレットが無い。まあ特にカブリオレなんて屋根が無いのだから、リアのエアコンどころでは無いとも言えるが、それにしては2ランク格下の2シリーズカブリオレにはシッカリとリアにもエアアウトレットが付いているし、リアシートのセンターにはカップホルダーまで付いている。 これは一体何が原因かと勝手に想像したのは、2シリーズは例えカブリオレといえども一家に一台のファミリーカーとしてウィークデーには奥方の買い物やパートへの通勤車になり、休日にはファミリーカーとして遠出をする、という用途を想定しているのに対して、6シリーズとなれば当然何台もクルマを所有しているから、後席なんて荷物置き場か近くの駅迄3人を送迎するなどの緊急時に使えれば充分、という事ではないだろうか? リアの左右側面にはドアはないからドアトリムではないが、ここには小さなアームレストが付いている。 車両の紹介をしていて何時も感じるのだが、後半になってくるとスペースが不足気味になるのと、ず〜っとやっていると面倒になってくるなどの心理的なことも有り、適当に内容をすっ飛ばしたりする事が間々あるが、まあこれは学校の日本史の授業でも同じで、平安京や戦国時代はジックリと授業を進めているのが、近代になると明治維新をチョイとやったら後は時間切れで、昭和史なんて殆ど触れないのが実情だ。「そこが一番知りないのに♪」な〜んて桑田くんも言ってたが‥‥。
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2015/4/17(Fri) |
BMW 640i Cabriole <3> |
ドアを開けて目に入る室内の雰囲気は‥‥という何時ものセリフで始めたいところではあるが、フルオープン状態のカブリオレはドアに近付いた時点で既にアイボリーの洒落た内装が見えているが、それでもドアを開ければフロントシートの全てが見える訳で、シート形状は前回紹介したActiveHybrid7 がセダンであることもあり、640i カブリオレの方がよりサイドサポートが張り出したいわゆるスポーツシート的なものだ。 リアスペースは一応大人2人が乗るには支障のない程度のスペースが有る。後席への乗り降りをやっえみたらば、オープン状態だと腰を屈めずにリアへのアクセスが出来ることから、クーペよりも後席への乗り降りは体に無理がない事に気が付いた。 シート調整スイッチはメモリースイッチもシート側ある点ではむしろ4シリーズに近く、7シリーズとは差別化されている。 シート表皮はダコタレザーでセンターの通気穴など材質的には前回紹介したActiveHybrid7 と同等のようだ。7シリーズも同様だが、このクラスになるとシートやインテリアの表皮なども各種のオプシュンがあるために、この写真の内装がド・ノーマルかオプション付きかはそう簡単には結論づけられない。 フロントシートベルトはシートのバックレストに内蔵されている。Bピラーが無いカブリオレはシートベルトのアンカーの場所が無いことから、このような方式になったのだろう。なお、4シリーズ カブリオレも同じ方法を採っているが、2シリーズは4月3日の日記の写真を参照すれば判るように、ボディのウエストラインの位置にベルトアンカーを付けているが、これが可能なのはウエストラインが高いデザインであることと、シートの座面位置を目一杯低くしていることで‥‥あっ、そうか、2シリーズカブリオレのヤケに低い着座位置は、シートベルトのアンカーをボディから取るためだったのかぁ、と気が付く。 ドアのインナートリムは1/2シリーズではほぼ共通で、3/4シリーズは多少は違うが基本デザインは共通となっている。ところが6シリーズの場合は5シリーズとは全く異なるのが特徴で、流石に6シリーズともなると5シリーズがベースとはいえ各部は全く新たにデザインされている。 と、書くと、1/2シリーズが共通だといってもドアの長さが違うから全く別の部品になる筈だ、という指摘をするかもしれないが、確かに製造のための金型や治工具は別となるが、設計自体は共通部分が多ければ開発工数は大幅に縮小できるから、コストダウンのメリットは大きい。 それではドアトリムの質感はといえばアームレストより上、すなわちドライバー (とパッセンジャー) が触りそうな部分は全てレザー仕上げとなっているなど、ある面では7シリーズ以上に金が掛かっているのは実用セダンである7シリーズと、パーソナルクーペの6シリーズの違いだろうか? 想定はしていたが、6シリーズカブリオレのインテリアの高級感はベースとなる5シリーズとは大いに違ったが、5シリーズセダンに真の高級感を求めるユーザーにはアルピナ B5があるから心配することはない。いや一千万円を軽く超える世界の話なんて勝手にやってくれ、ということで心配なんてしてはいないが。 と、ウケ狙いのやっかみとともに次回に続く。 |
2015/4/16(Thu) |
BMW 640i Cabriole <2> |
ソフトトップを上げるとサイドからは美しいクーペフォルムとなるように凝った幌の作りとなっている。またルーフ収納ハッチの蓋も実に凝っているのは、やっぱり高価格の成せる技だろう。 リアーラッゲージルームはルーフの収容にスペースを取られるから当然ながら狭いが、それでも4シリーズのようなメタルトップに比べれば、ソフトトップということで多少のスペースは確保できている。因みに4シリーズカブリオレのトランクスペースはルーフを収納すると事実上無いに等しい。 エンジンは740i と同じ直6 3.0L ターボ N55B30A 320ps、450N・m を搭載している。 サスタワーは3/4シリーズでは板金プレスの溶接構造だが、5/6シリーズではアルミの精密鋳造と思える部品が使われていて、高い強度と重量軽減を両立させている。 ボンネットフードの裏側には分厚い防音材が貼ってある。 写真の640i カブリオレの標準タイヤは 245/45R18 と意外に大人しいサイズを採用しているが、これが 650i になるとフロント 245/40R19 、リア 275/35R19 というタイヤ交換時期には思わぬ出費を被って家庭争議になる、何ていうのは我々庶民の感覚であり、6シリーズカブを買うようなユーザーからすればタイヤ代なんてどうということはない‥‥たぶん。 ブレーキは5シリーズ以上でお馴染みのフロントがアルミの2ピストン片押しタイプ、リアは普通のシングルピストンと代わり映えがしていない。 次回からはインテリア編に移るが、さてこの贅沢なカブリオレのことだからどのくらいに豪華かが楽しみだが、少なくともアルト RS よりは圧倒的に高級感があるだろう、って、またくだらない事を書いてしまった。 つづく。 |