B_Otaku のクルマ日記 放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク) |
2014年8月24〜31日
2014/8/31(Sun) |
軽自動車を知ろう<3> |
今回からトップ10を紹介していく。 1. ダイハツ タント とはいえ、このミラクルオープンドアは車体剛性という面では不利になるのは当然だし、これ程までの開口部を必要としないというユーザーもいるわけで、その為に一般的なヒンジドアを採用したのがタント エグゼ(通称エグゼ)で、2009年末に発売された。エグゼはタントのヒンジドア版といってもスタイル自体も全く異なり、同じタントとして一括りにしていいのだろうか、というくらいだ。 なお、エグゼについては ダイハツ タントエグゼ 簡易試乗記として発表済で、そうかエグゼには試乗したんだっけ、と少し安心した。 エクゼよりもタントの方が設計時点が新しいこともあるが、タントは如何にもハイトワゴン的な広いグラスエリアが特徴だが、実際の全高はエグゼより20o高いだけだ。昨年タントがFMCされてからタント & エクゼの販売台数が急伸したところによると、エクゼよりもタントの方が売れているということだろうか? 2. ニッサン デイズ 軽自動車についてはミツビシとスズキからOEM供給を受けて販売していたニッサンが自社開発に切り替えて発売したのがデイズだった。とはいえ、ニッサン単独での開発ではなくミツビシとの共同開発であり、生産は合弁会社とはいえ事実上ミツビシの工場で製造されている。すなわち、デイズとはぶっちゃけミツビシ eK ワゴンなのだが、それでもOEMではなく、共同とはいえニッサンの開発した軽自動車という、何やらややこしい事になっている。 そのデイズはセミトールワゴンのデイズとトールワゴンのデイズ ルークス(以下ルークス)の2種類の別車種があり、タントと同様にどちらもデイズで販売数量がカウントされているようで、だから月に12,000台も売れている訳で、カテゴリーの異なる車種を同じ名前で一括りするのは、統計上のメリットがあるから、と疑いたくなってしまう。 最近の軽自動車ではベーシックなモデルと少しケバい上級モデルの2本立てにシリーズ展開するのが常だが、デイズとルークスには其々ハイウェイスターという上級モデルが用意されている。写真はデイズの場合だがハイウェースターはクロームメッキの厳ついグリルとバンパーにはより大きなエアインテイクや標準で組込まれたフォグランプなどで差別化している。これにより、大の男は恥ずかして乗れないような可愛いイメージではなく、男でも乗れる軽自動車ということで試乗を拡大している。尤も最近は男でも可愛いのが好き、なんていう時代で、巷には男の娘なんていうのが溢れているらしいから、折角のハイウェースターも人気薄? かどうかは解らないが、時代の移り変わりを読むのも中々大変だ。 なおデイズについてはルークス共々簡易試乗記で取り上げているので、そちらの方も参照願いたい。 つづく。
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2014/8/29(Fri) |
ダットサン |
その昔、日産車の多くははダットサンという名称で販売されていて、ブルーバードは" ダットサン ブルーバード"という車名だったが、いつの間にかダットサンの名前は消えて、”ニッサン ブルーバード”になってしまった。これは海外でも同様で、米国などは今でもDATSUN(ダッツアンと発音するらしい)の方が知名度があるくらいで、何故にこのブランドを使わなくなったのか不思議だが、まあ日産内部の問題だという事だ。 そのダットサンブランドがインドネシアやインド、ロシア、南アフリカなど新興国向けに最近復活し、その流れに沿って発表されたのが今回紹介するDATSUN on-DOとmi-DOで、これらは兄弟車で ありon-DOが4ドアセダン、mi-DOが5ドアハッチバックの小型車となっている。 先ずはセダンのon-DOからエクステリアを見てみると、最近の日本では絶滅危惧種とでも言えるような小型セダンであり、何やら懐かしい気持ちさえ湧いてくる。 リアビューを見ると解りやすいが、空車時のサスのセッティングが腰高というかストロークが大き目に見えるのは未だ未舗装路なども多く道路整備が出来ていない地域をターゲットとしているからと思われ、そういえば昔の日本車ってこんな風だったのを思い出したし、当時欧州車の低いロードクリアランスを見て「格好いいなあ」と思ったのを思い出した。 アウターサイズは全長4,337 x 全幅1,700 x 全高1,500o というから、日本国内でいえばカローラ アクシオの全長4,360 x 全幅1,695oと同サイズだが、全高についてはアクシオが1,460oと40oも低いのは前述の悪路対策が原因だろう。なお、エンジンは1.6Lを搭載している。 ところで、何故に日産車の比較にカローラの寸法を使ったのかといえば、ニッサンは既にサニー改めラティオも生産終了となっているためで、その面では今でもこの分野のクルマを作って絶滅を防いでいるトヨタは偉い! フロントグリルとリアトランクリッドには”DATSUN”のエンブレムが付いている。そしてトランクリッドには車名である”on-DO”のエンブレムも付いているが、このエンブレムは一時期流行ったシールではなくクロームメッキの立派なヤツが付いている。クルマの原価というのは恐ろしく安いし、各部品の単価は一般人が聞いたらばあっと驚くほどの安さだが、その中ではこのエンブレムのコストが結構高いということで、ヘタするとドラムブレーキ一個分?とかいう話もある?? インテリアも勿論チープそのもので日本の軽自動車以下だが、機能としてはこれで充分だ。とはいえ、近い将来新興国も生活が豊かになってると、木目パネルや本皮(風)シートなどが欲しくなっているだろうか‥‥。 そして兄弟車である5ドアハッチバック版のmi-DOだが、最初はBピラー以前は全く共通化とも思ったが、よく見るとフロントのライト下端やエアインテイク等の形状が多少異なっている。これはフロントバンパーは樹脂成形品だからこの部分のみの金型を別に作るだけで差別化出来るという比較的安易な方法だから、今は世界中のクルマでも常識的に採用されている方法であり、当然BMWなども行っている。 5ドアハッチバックという事もありリアビューはon-DO以上に安っぽく、このチープな雰囲気が如何にも新興国向けという感じもするが、いや待てよ、オペルなんかのハッチバック車も似たような雰囲気があったが、最近はどうなのだろうか? と、思ったら、今ではオペルは日本から撤退したいた。そりゃあ、そうだろう。欧州車なら何でもいいというものでもなく、オペルのような安物をわざわざ日本に輸入する意義は全くない! と、言い切ってしまおう。 例によってオリジナルの公式写真と記事は下記にて。 Datsun on-DO (2015) Datsun mi-DO (2015)
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2014/8/28(Thu) |
軽自動車を知ろう<2> |
今回は軽自動車の上位10車種についてその諸元を比較するが、何時ものような表にすると全長と全幅は全て3,395×1,475oとなってしまうので、今回は各車で相違の出る全高とホイールベースのみとし、またエンジンも全て660ccだから最高出力と最大トルクのみ、これに車両重量と販売価格帯を含めたものとする。 なお、車両重量や販売価格は4WD車を含んでいないことと、限定販売車なども含まれていないが、ニッサンの場合はコンプリートモデルみたいな車種も標準モデルとなっているために、例えばデイズ ルークスのように価格帯の上限が上がってしまっているなど色々面倒な問題もあるので、あくまで参考程度にしてもらいたい。
表を見て気が付くのは全高が概ね3つのグループに分けられそうだということで、それは なお前回の販売実績のデーターでは、タントにはタント エグゼ、デイズにはデイズ ルークスという事実上は別車種とも言うべきものがそれぞれタントとデイズとして一纏めになっているようだが、今回は別車種として扱っている。実はこれで気付いたのが、タントが月に2万台近くも売れていると言っても実はタントとタント エグゼを合計した数字だった訳だ。これがデイズになると、デイズというセミハイトワゴンとハイトワゴンであるデイズ ルークスという他社ならば絶対に2車種だろうというものがひとつになっていたのだった。見方を変えれば、スズキのようにセミハイトワゴンのワゴンRとハイトワゴンのスペーシアを合計すればもっと上位になるということだ。 価格については、ハイトワゴンはベースグレードでも120万円代だが、セミハイトワゴンでは110万円代と少し安く、標準タイプと言とうには今や少数派になってしまったアルトやミラはトップグレードでも100万円を切っているし、ベースグレードならば70万円代という安さだ。これらの用途は金融関係、要するに銀行の外回り営業用として使っているのをよく見る。そういえば、以前信用金庫に就職した知人に「しっかし、銀行員って大変だよなぁ。営業車が軽自動車だもんなぁ。」と言ったらば「銀行さんは羨ましいよ。信金はバイクだもんなぁ」という笑い話みたいなことになってしまったが、下には下があるものだ。 ということで、軽自動車の概要が判ったところで次回からは各車についてもう少し細かく見ていくことにする。 つづく。
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2014/8/27(Wed) |
軽自動車を知ろう |
このサイトの主力読者はといえば、BMW3シリーズに代表される欧州プレミアムカーのオーナー、もしくは近い将来購入を考えて研究中とかいう階層であり、こちらとしてもそのよう読者を想定しているからどうしてもBMWやポルシェが多くなるし、量的にはそれほどでもないがメルセデスや国産プレミアムカー、すなわちレクサスやインフィニティー(相当の国内向け)なども重要車種は当然ながら取り上げている。 そういう面では「軽自動車なんて全く興味はないよ」という読者も多いだろうが、そうは言っても街中を走っているクルマを見れば感覚的に3台に一台、いや時と場所によっては2台に1台とも思えるくらい遭遇する。そこで軽自動車音痴のエリート諸氏に対して、この b_otaku 様が軽自動車のいろはを伝授してやろう! と上から目線で言いたいことろだが、何を隠そう b_otaku も軽自動車の詳細は良く解らない訳で、結局これを機会に少し調べてみようと思ったのが発端だった。 そこで先ずは今現在の軽自動車の売れ行き、取り分け売上ベストテンの車種について調べてみることにする。 上表を見ると、消費税が増税された2014年4月の売上は前年よりも落ち込んでいるのだが、例外的にダイハツ タントが前年比200%という躍進をしている。更に、昨年4月は未だ未発売だったために比較できないが、絶対数を見ると何とタントに続いて2位を獲得したのがニッサン デイズだった。なお前年同月比については下表にまとめてみたが、タント以外は軒並み前年比で大きく落ち込んでいて、何とか昨年並みを維持したのがアルト、スペーシアのスズキ軍団だった。 更に気が付くのはタントが絶好調のダイハツだが、その分はムーブ(62.0%)やミラ(66.1%)が大きく落ち込んでいて結局3車種合計では39,981 → 37,937台(95%)となり、決して合計が増えた訳ではなかった。
そのタントだが、何故にこれ程までに売上がアップして、しかも他のダイハツ車の試乗迄も食ってしまったのか、というのはなにか理由がある有る筈だ。それでタントって何時モデルチェンジされたんだっけ? と、考えても覚えている訳も無く、調べてみたらば昨年の10月にFMCされていた。それで、このサイトでの対応はといえば‥‥試乗も無し。写真での紹介も無し。要するに何か新型にはなったらしいとは思っていたが、それがMCなのかFMCなのかは解らず、そのままにしてあったのを思い出した。 まあ、正直言って軽自動車を簡易試乗記で扱っても対してアクセスは伸びないし、それどことか何時もは有り得ないような低レベルのメールが‥‥おっと、ここは特別編ではなかった。 ということを踏まえて、上表の10車種の軽自動車について、其々の概要を調べた結果を公開していこうと思っている。 乞うご期待‥‥と書いてはみたが、そんなもの期待なんかしてねぇよ!って言われそうだが‥‥。 つづく。 |
2014/8/25(Mon) | マッスルカー |
1970年頃の米国の若者たちの間でトレンドとなっていたのがバカでかいボディのくせに2ドアという米車のクーペに巨大なV8にスーパーチャージャーを付けた強大なトルクを発生するエンジンを積んだようなクルマはマッスルカーと呼ばれていた。まあ、高性能といえば言えないこともないが、旋回性能なんて全く期待できない、言ってみれば直線番長という奴で、そのバカっぽい外観とともに、どう考えても知性の欠片もないのだが、その独特の雰囲気がまた如何にもそれらしく、これはこれで捨てがたい物があると思っている。 そのマッスルカーの代名詞のような存在がDodge Charger で、実は同名のクルマは今でも販売されている。そのDodge Charger の2015モデル オフィシャルフォットが発表されている。しかし下の写真を見ると、現代のDodge Chargerは2ドアクーペではなく4ドアベースだった。 エンジンはベースモデルのV6 3.6Lと高性能版R/Tには 5.7L HEMIR V-8エンジンを搭載する。V6 3.6L というのはマッスルカーとしては随分と小排気量にも感じるが、まあ時代の要請だろう。 そしてDodge Chargerのハイパワーモデルが SRT Hellcat で、写真下のようにボンネット上のエアインテークが高性能を暗示している。6.2L スーパーチャージャーのHEMIR Hellcat V-8エンジンは707HPのパワーと650lb-ft(881Nm!)のトルクによりゼロヨンが11.0秒という恐ろしい性能を誇る、正に直線番長の中の番長というやつだ。 Dodge Chargerには警察向けのモデルもあり、写真下のDodge Charger Pursuit がそれに当たる。まあ、何とも派手というか、如何にもアメリカンパトカーという雰囲気だ。エンジンはV6 3.6Lと5.7L HEMIR V-8というから、ベースの Charger と同じで、流石にSRT Hellcat ベースでは無いようだ。 警察仕様ということで、内装は極めてシンプルだが、実際には各種の機器を後付することになる。 それにしてもマッスルカーは2ドアで、もっと下品な外観でないと、ということなら Charger の弟分に当たる Challenger の中でも高性能版のDodge Challenger SRT Hellcat というのがある。写真下のようにこれは中々下品で、如何もにそれらしい。 なお、オリジナルの公式写真と記事は下記にて。 Dodge Charger (2015) Dodge Charger SRT Hellcat (2015) Dodge Charger Pursuit (2015) Dodge Challenger SRT Hellcat (2015) |
2014/8/24(Sun) |
BMW M3<4> |
今回はインパネから。 当然だが、ベースの3シリーズセダンと基本は変わらないから、インパネ自体の構造やエアコン、オーディオなどに機器類など全てが、言ってみれば320iと同じということになる。 内装も3シリーズと殆ど同じM3ではあるが、フロアーコンソール上のセレクターは全く異なるのは、BMWとしては数少ないDCT装着車であることが理由となる。 ステアリングホイールも一見 M Sportと似ているが、流石にこれはM モデル専用だろう。とはいえ、マニュアルシフト用のパドルなども、一見すると一般モデルと変わらないが‥‥。 メータークラスターも基本的には変わらないが、速度計のフルスケールは330q/h、回転計の目盛りは8,500rpmまで刻まれている。その回転計にはレッドゾーンが見えないのは状況により表示が変る電子表示でも付いているのだろうか。 コンソール後端を利用したリアパッセンジャー用のエアアウトレットなども3シリーズセダンと全く同じだし、インパネ右端のライトスイッチ類もこれまた同じだが、インテリアトリムは一見カーボンファイバー(風)のものが付いている。 ということで、今までM3の内外装を見てきたが、憧れのM3とはいえ、その価格は今や1,104万円もするわけで、初回に述べたように素の911カレラ(MT)の1,178万円と同等というのは何やら腑に落ちないものがある。そう言えば、今丁度前編を発表したばかりの435i GranCoupe試乗記特別編の本題であるポルシェ ボクスターSとの比較でも同様にほぼ同じ価格帯となっている。以前からBMWの上級モデルの割高感は有名だったが、最近はチョッと極端なようにも感じる。 それで、米国のサイトでM3の価格(MSRP:メーカー希望価格)を調べてみると、2015年モデルは62,000ドルで、片やポルシェ 911は84,300ドル也。まあM3の装備が日本国内向けとは違う可能性はあるとはいえ、M3の日本向価格はやっぱりボッタクリと言いたくなる訳で、この点でBMWの輸入元に見解を聞きたいところだ。なお、以前は米国向けM3は欧州や日本向けとは全く性能の異なるものだったが、E46からは米国向けも欧州向けとほぼ同等となっていて、最新モデルも425HPと表記されていたから日本向の431psと大きな違いは無いだろう。 とはいえ、それでも買う人は買うであろうM3だから、それについては特に何も言わないが‥‥と、奥歯に物が挟まった雰囲気で今回はお終い。 |