B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)



2014年4月24〜30日

2014/4/30(Wed)
アクセラのライバルは?

マツダのフルスカイアクティブ第3段のアクセラについては、遅れて発売された期待のディーゼルエンジン搭載のXDの試乗も終わり、昨年の1.5Lとハイブリッドを含めれば2.0Lを除いた3つのバリエーションを制覇(ちょつと大げさか)したことになり、これを機会にXDとライバルを比較した特別編の構想もあり、その前哨戦というかトライというか、とにかくこの日記で価格の近いゴルフ ハイラインと内外装を比較してみたが、何かひとつシックリ来なかった。その原因は何かと考えれてみれば、先ずはXDの価格が同じマツダ同士でもCX-5と同等価格だったり、あと少し足せばひとつ上のクラスであるアテンザが買えるという割高感があることだった。

それではアクセラのベストバイはといえば、やっぱり200万円を切る価格設定の1.5Lということではないか。となれば、ライバルは強引に同価格の欧州車と比較するとなるとVW up!ということになるが、CセグメントのアクセラとAセグメントのup!の比較というもの現実味がなさそうだ。実際にアクセラ1.5Lとup!ではユーザー層が重なることは無いような気がする。それじゃあ、アクセラとゴルフのユーザーが被るのか、と突っ込まれそうだが、実際にマツダディーラーには試乗のために訪問したBMW3シリーズが駐車場にあったし、アクセラ発売以来結構この手の欧州車オーナーが来るそうだ。

と、話は横道に逸れたが、結局アクセラ1.5Lと国産の同クラスとしてCセグハッチを探してみたら、先ず最初に思い当たるのがトヨタ オーリスであり、ご存知のようにこれは欧州向けカローラを国内向けに販売しているものだから、そういう意味ではアクセラとはガチンコライバルとなる。他には何があるかと考えれば、日産の場合は少し前まではティーダだったのだが、現在ティーダは打ち切りとなり、その市場は何と新型のノートで共用するという訳で、それにしてもノートでCセグハッチの市場を埋める何ていうのは無茶苦茶だが、これが日産の現状なのだろう。

次に思い浮かぶのがホンダだが、さてホンダのCセグといえば‥‥無い?! 本来ならばシビックなのだが、今現在日本でシビックは売っていない。因みに欧州向けとしては2012年にFMCされて販売は継続している。ティーダの例でも判るが、結局は日本でハッチバックというのは売れ筋ではない、ということだ。

それで、欧州シビックの詳細を知りたいという方はこちらにて↓。
http://www.netcarshow.com/honda/2012-civic_eu-version/

結局日本の大手3社ではトヨタ以外は国内販売をしていなかった訳で、これぁ参った、と思ったとこでもう一つ脳裏に浮かんだのがスバルだった。なんて書いたらば思い入れの激しいスバルファンに袋叩きに合いそうだが、まあまあ、堪えて、堪えて。そしてスバルのCセグはインプレッサであり、FMCは2011年12月だから2年半くらい前であり、最新鋭とはいえないものの決して末期モデルという訳ではない。

ということで、上記の国産1.5L級Cセグハッチ3車に同価格帯の輸入車up!を加えた一覧表を以下に示す。

それで、次回からはこれらを写真で比較するのだが、インプレッサのみか、それともオーリスを加えた3車種にするかといえば‥‥現在思案中。

つづく




2014/4/28(Mon)
Nissan Lannia Concept (2014)

現在開催中の北京モーターショーではワールドプレミア(世界初公開)がなんと118台というもの凄さ。まあ、今や米国を抜いて世界第一位の自動車販売台数を誇る中国の、それも首都での開催なのだから当然でもあるが。

その北京モーターショーの出展車の中にニッサン ラニアというコンセプトカーがある。このコンセプトカーは中国日産が主体となって開発されてもので中国名は"蓝鸟"、要するに青い鳥だから言い換えればブルーバードというわけだ。

このクルマのターゲットユーザーは中国の”ポスト’80s”、すなわち1980年以降に生まれた世代だとか。ということは20代の若い世代ということだ。

しかし、このコンセプトカーのフロントビューは何やら他社のクルマに似ているような気が‥‥。

ということで、詳細を知りたいという方はこちらにて↓。
http://www.netcarshow.com/nissan/2014-lannia_concept/




2014/4/25(Fri)
VW GOLF vs MAZDA AXELA<5>

今回は残る走行に関する操作部についての比較をする。

クルマの場合、最初に行う作業はといえばエンジンの始動であり、その方法は現在では伝統的な金属製のキーをキーホールに差し込んでそのキーを捻るという方法と、インテリジェントキーを所持してスタートボタンを押す方式があるが、ゴルフの場合は前者でありアクセラは後者となっている。ただし、ゴルフでもGTIの場合はコンソール上にあるスタートスイッチを押す方法となっている。何故にGTIのみ異なるのか?


ゴルフのミッションはVW得意のDSG、要するに世間で言うデュアルクラッチのセミオートタイプで、アクセラはオーソドックスなトルコン式のATと採用している。DSGのダイレクト感はさすがだし、マニュアル操作時のレスポンスもトルコン式に比べて優っている。ただし、長い歴史のあるトルコン式に比べれば、歴史の浅いDSGは信頼性に不安はある。その証拠に昨年ゴルフの7速ATミッションにリコールが発生している。これについては3月12日の日記にて説明しているので興味のある読者はそちらを御覧ください。

ところで、アクセラには今時珍しいマニュアルミッション(MT)を搭載した車種がバリエーションとして設定されている。しかも1.5、XDに加えて2.0にも設定されるようになったので、ハイブリッド以外はMTが選べることになった。

それで、ATのシフト(セレクト)パターンはといえば、どちらも直線式でP→R→N→Dという標準的なもので、通称ティプトロタイプと呼ばれているものだ。実はVWの場合は最近までDの手前にS というレンジがあって慣れないと使いづらかったが、ゴルフがZとなった時にオーソドックスな方法に変更されている。

メーターは其々のメーカーの主張がある部分なので当然ながら各社各様だが、今回の2車もゴルフは左右対称の円形メーターがそれぞれ回転計と速度計で、それらの丸いフレーム内に小さいメーターが組み込まれている。これに対してアクセラはセンターに大径メーターが一つでその左右には液晶式のパネルがあり、この液晶にはバリエーションによって表示されるものが異なる。右下の写真はMT車なので結構あっさりしているが、AT車ならば少なくともシフトインジケーターが加わる。また写真ではセンターがアナログ回転計とデジタル速度計だが、車種によっては中央がアナログ速度計で左の液晶がアナログ表示の回転計になったりと、同じ部品をソフトの違いだけで対応させるという最近流行りのコストダウンを行っている。

この両車、価格は違いが比べてみれば結構違いがあるのから、乗り味までを含めての比較も大いに意義がありそうだ。そこで近いうちに今回の内容を元にした特別編を企画しようと思っている。

乞うご期待!




2014/4/25(Fri)
VW GOLF vs MAZDA AXELA<4>

今回はインパネ比較から。


インパネはエクステリア以上に各社の考え方が反映されているし、エクステリアのように何やら他車に似ているという例は少なく、其々のメーカーのポリシーが生きている。

ゴルフのインパネにはハイラインの場合は水平トリムやセンタークラスターをピアノブラック仕上げにするなど高級感がある。アクセラでも写真のXDでは流石に上級グレードのために水平トリムを半つや消しシルバーとするなど、これまた高級感を演出してはいる。

センタークラスターは今まで何度も述べてきたが、ゴルフは設計が新しい割にはディスプレイの取り付け位置が低くて、走行中の確認には一瞬ではるが視線が前方から外れてしまう。

 

両車ともオーディオ操作はディスプレイを使用する。しかしディスプレイが付いているからナビが標準かといえばそうではなくオプションだった。ただし、アクセラはオプションのナビがメモリーカードで供給され、それを差し込むだけなのでオプションの取り付けは一瞬で終わるし、価格自体も安い。

エアコンは写真のグレードでは両車ともフルオートとなる。そして、どちらもダイヤル式なのは単なる偶然だが、世界的な傾向としてデジタルでも極力アナログ的な操作間隔とするのが流行っているようだ。

ライトのスイッチはVWとマツダ、というよりも欧州(ドイツ)車と日本車の違いであり、両国とも其々下の写真の方式を標準としている。すなわち、といつはダイヤル式で日本はウィンカーレバーの先端に仕込まれた回転式となる。

まだ、つづく。




2014/4/24(Thu)
VW GOLF vs MAZDA AXELA<3>

今回からはインテリアを比較する。

ドアを開けて目に入るインテリア全体の雰囲気はどちらも最近の標準的な小型欧州車の雰囲気で、ゴルフは当然だがアクセラも主戦場が欧州ということから、結構日本車場馴れしているが、インテリアについては多くの日本車がアクセラ同様に欧州的になり、旧日本人丸出しの演歌調というのは今や絶滅寸前でもある。


シート表皮は今回の主役であるゴルフ ハイラインとアクセラ XDではソレナリに凝っていて、ゴルフはサイドがファブリックでセンターにはアルカンターラを奢っている。アクセラはサイドが人工皮革でセンターはこれまたアルカンターラ、と思ったら実は裏革風のファブリックだった。なお、位置調整はゴルフが手動でアクセラは電動だがメモリーは無い。

この両車の下位モデルのシート表皮は何れもファブリックで決して悪くないが、ゴルフ(トレンド ライン)の方が色使いや形状などお洒落に見える。

ドアのインナートリムはどちらもよく見れば大したことはないが、やはり所詮はC セグメントだから運転中には視界にはいらないドアの内張りにはあまり金を掛けてはいない。それでもXDは最上級グレードということもあり、アームレストにはステッチが入っていたりと頑張ってはいる。ゴルフと比べてどうかといえば、まあ好みの問題かと‥‥。

フロントシートを同一条件で調整した時の前後方向のリア(足元)スペースはアクセラが僅かに広いようだが、大きな違いは無い。全長やホイールベースの短いゴルフだが、流石にスペースユーティリティの上手さを感じるところだし、エクステリアからすればアテンザの曲線基調で如何にも新しいスタイルに対して四角四面のゴルフだが、これが実用性という意味では有利になっている。

つづく。




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