B_Otaku のクルマ日記

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2012年2月16〜29日

 
2012/2/28(Tue)  クリーンディーゼル


最近の日本車のクリーン技術といえばハイブリッドと電気自動車、これに対して欧州勢は小排気量ターボとコモンレールディーゼルという具合に全く別の道を歩いている。国内の一部モータージャーナリストというかライターというか、まあハッキリ言ってメーカーからタップリ報酬をもらって賛辞賞賛をするような一流どころではないクラスのライターや、その親派のクルマ好きの間では、日本はターボとディーゼルに遅れてしまって、日本車の未来は無いようなことも言われているが、果たしてそうだろうか?

まずはターボについて考えてみれば、元々20年ほど前のバブル時代の国産上級車はターボのオンパレードだった。最大の理由は当時の税制が2000ccを越えて3ナンバーになると極端に高くなり、要するに庶民は3ナンバー車を持てないような仕組みになっていたために、2Lで3L級のパワー(&トルク)を発生する手段としてターボによる過給が行われていた。それがなぜ絶滅したかといえば、当時の日本のターボエンジンはガソリンの気化熱で冷却をしていたために、燃費が恐ろしく悪かったことが最大の原因だった。当時の感覚ではターボ=大目飯喰らいであり、オマケとしてドッカンパワーだった。これに対して最近の欧州製乗用車用ターボは小排気量による低燃費を目的としている訳で、特性も極低い回転数から過給が始まって、実に広い範囲で最大トルクを発生するという、バブル時代の国産ターボとは全く異なる進歩を遂げている。

なるほど、国産車が直ぐに小排気量ターボの世界に行こうとしても既に時遅しなのだろうか?
いや、待てよ。商用車の世界では日本車も環境対策で小排気量ターボ化を達成していて、更に中・大型商用車は当然ながらディーゼルエンジンだから、コモンレールや直噴、そして尿素SCRなど、欧州の乗用車での最新技術並みのクルマに進化しているではないか。



こで具体的に調べてみれば、例えば日野自動車の場合、現行の大型用E13Cエンジンは直列6気筒、12,913cc!で360〜520psの出力と、200kg・mクラスの最大トルクを発生する。技術的には可変ノズルターボ、コモンレール式燃料噴射、コンバインドEGR、DPRクリーナーやエンジン協調制御コンピューターという、最新鋭ディーゼル技術を採用している。これに対して、15年程前はといえば、当時の大型車は排気量が17〜20LもあるV8やV10の自然吸気ディーゼルエンジンが主流だったから、今の状況は欧州の乗用車とソックリだ。日野はトヨタの直系であり、ハイラックスなどをOEM供給していたりするから、いざとなればトヨタは乗用車用 クリーンディーゼルの開発は簡単にできるだろう。いや、もしかすると既に密かに試作しているかもしれない。



ガソリンのターボについては、世界のターボユニットのシェアがボルグワーナー、ギャレットが上位に君臨し、それに三菱重工が約20%で続き、 さらにIHI(旧石川島播磨重工)が15%くらいと、この4社で90%以上という独占体制のようだ。要するに、世界のターボチャジャーの半数近くは日本製ということで、ユニットの調達は全く問題ない。

などを考えれば、そんなに悲観する事はないのではないか。


 


 
2012/2/27(Mon)  初期の試乗記 Audi A6 2.7T


初期の試乗記、第4回目はアウディA6を取り上げてみる。Eセグメントの高級サルーンとしてメルセデ
スEクラスやBMW5シリーズのライバルといわれているA6だが、未だにこれら2大メジャーに対してマイナーな存在であり、これは日本のみならず北米でも同様なのは、既に何回か日記で証明してきた。今回の試乗記は現行も出るより二つ前 (C5)で、実はEや5に無い独特の良さも持っていた。これが先代にFMCされた際に、何と良さを失ってしまったのだが、 2011年FMCされた最新のA6(C7)では随分改善されたのだが、ハッキリ言って時既に遅し、という感がある。

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アウディ A6 2.7T クアトロ (2002/05/13)

試乗車のA6−2.7T クワトロはA6の中でも最高グレードで価格は660万!これはメルセデスE320やBMW530iよりも高価で、E320 4マチックに近い高価格車ということになる。 内装は噂どおり出来がよく、なる程Eクラスや5シリーズ以上の高級感と仕上げの良さが感じられる。走り出してデーラーの駐車場から段差をこえて国道4号へ出る時点で、サスの動きがそこらの安物とは次元が違うのが感じられた。

エンジンはさすがにトルクがあり、チョッと踏むとグワーと加速する。ツインターボと言ってもあくまで穏やかなのに速い。さすがは大人のクルマ(いや、大人でも殆どの人が買えない価格) 。4WDらしく走りは安定しているの一言で、特に2車線のバイパスの速い流れに乗って巡航している時の安定感は今まで乗ったどのクルマよりも上で、高速道路の長距離巡航には最適だろう。ステアリングも正確でBMWほどクイックではないがメルセデスよりは楽しめる し、Cや3とはクラスの違いをハッキリ感じる(当たり前か)。 馬鹿でかい外形(幅1800超)のわりには見切りも取り回しもよく、同乗したセールス氏の言うがままにコースを取ったらやがて農道みたいなところに案内された。センターラインのない、ヤットコすれ違えるような道だったが、緊張感なく普通に走れた。アウディじゃ対向車がビビッて徐行することもあまり無いのに楽に走れたのは、クルマの性能の良さと思う。

ブレーキも安定しており効きに文句は無いが、BMWあたりの喰い付くようなハイミュー感とは違う。A6のブレーキパッドは日米向けには欧州仕様と異なり、日系メーカーのフランス工場で作られるノンアス系パッドが装着されている。このメリットは欧州系のセミメタに比べて、効きがマイルドなのとホイールの汚れが少ないことと、鳴きが出にくく寿命も長いという、日本製の高級車的な特性なので、セルシオやシーマなどからの乗り換えでも、違和感が無いことだ。 ただし、個人的には欧州系の食いつくようなハイミュー感が好きだが・・・・。

結論としては、E320や530iとともにオーナーカーの最高峯に間違いはない。個人が買って乗るには理想的なクルマの一つ。問題はブランドとしてイマイチなこと。 もっとも660万も出せば良くて当たり前とも言えるが。

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今、こうして振り返ってみると、10年前は全幅1,800mm超というのは随分幅広という感じだった訳で、最近のようにコンパクトカーでも1,700mmを超えている時代からすれば、特別なことでも無いのだが。 それに、価格も660万円というのはトンでもなく高価と感じていたようで、成るほど当時はBMW318iの300万円代中ほどでも随分高価な車という気がしたが、今ではちょっとしたミニバンやはHVならば300万円代なんて当たり前となってさえいる。

ほんの10年前というか、10年一昔というか・・・・・。いや、世の中、随分変わってしまったようだ。というよりも、昨年の3・11でそれ以前の日本とは全く状況が変わった訳で、本当ならば、こんな風にクルマの話題なんてノー天気なことをやっている場合ではないのだが。


 


 
2012/2/26(Sun)  エリア86?


タイミング的には今更という感はあるが、トヨタ 86の新車発表会が全編動画で公開されている。
チョッと長いが、興味のある方はご覧になるといいだろう。
http://www.ustream.tv/recorded/20163614

この中で豊田社長、もとい、ミスターとみぞうが嬉しそうに語るエリア86というクルマ好きの為のショップ展開だが、さて、このエリア86という名前は、一体何処から来たのだろうか。

実はこれ、新谷かおるによる「エリア88」という傭兵戦記漫画でアニメ・ゲーム にもなっている結構マニアの間では有名な名称に引っ掛けたのだと想像している。

実はこの漫画の発表当時、友人がこのエリア88に嵌っていて単行本を買い揃えていたこともあり、それを借りて読んだものだった。物語は続 き物のために、新版が出る度に次から次へと買い揃えていく気持ちも判る、という作品だった。写真でも判るように、人物の表現は少女漫画チックなのだが、内容はジェット戦闘機の傭兵パイロットという男の子丸出しという、まあ今のアキバ系の本家みたいな感覚だったのかもしれない。

このエリア86とか、豊田社長のレーシングスーツ姿などを批判する輩もいるようだが、世界的な大手自動車企業のトップがクルマ好きというのは、実に良いことだと思うし、これを批判する連中の考えが判らない。まあ、クルマ好きと言っても色々なタイプがあるわけで、 走りや構造には全く触れずに、その販売戦略を議論するというのも、クルマ好きの一形態なのだろうか??こういうのは、クルマは走ってナンボというB_Otakuとは考えが全く異なる訳で、世の中、様々ということか。


 
2012/2/25(Sat)  BMW M135i Concept


2012年ジュネーブモーターショーで公開される予定のBMW M135i Conceptについて、その概要と写真が発表されたので紹介する。

ボディは既に発売されている5ドアに対して、こちらは3ドアで若々しくスポーティーな表現をしているという。なお、5ドアと異なり、サッシレスウィンドウを採用している。エンジンは直6 3LにM パフォーマンス・ツインターボ・テクノロジーにより300ps超の出力を発生する。ブレーキはMスポーツ・ブレーキ・システムにより最高の性能を提供する。

ホイールはM ライトアロイ・ダブルスポーク18インチを装着している。フロントエプロンは典型的なMデザインで大きなエアインテイクにより、エンジン、補記類、大容量ブレーキの強力な冷却を実現している。

今後、Mパフォーマンスというカテゴリーにより新製品が展開されるようで、量産車で世界最高の性能を誇る6気等ディーゼルの販売も開始されるということだ。 135といえば先代ではクーペのみに設定されていたが、今回は3ドアとはいえハッチバックモデルに設定されることと、出力アップされているとは言え、今度はMのバリエーションに格上げとなるのだろうか。そして、新型のクーペは設定されるのだろうか、という興味もある。正直言って、先代の1シリーズクーペは決してカッコ良いとはいえなかったし、元々販売台数の少ないクーペではるが、それにしても走っている姿は殆ど見なかったから、もしかするとクーペの設定がないのだろうか??



 


  
2012/2/23(Thu)  BMW 3 Series vs MB C Class <3>


メーターというのは運転中に常に視線に入るから、クルマの構成部品の中でもドライバーにとって最も気になる部分となる。そして、各メーカーが自社のポリシーを大きく主張する場でもある。



当然ながらBMWらしさ、メルセデスらしさに溢れているメーターは、速度計と回転計を対等に中心に配置するBMWと、一際大きな速度計を中心に置いて回転計は小さく参考程度というメルセデスという具合だ。これがEクラスになると、お馴染みのアナログ時計が回転計と同格になる。



ATセレクターも夫々特徴があり、BMWの電子スイッチ式のセレクターに対しメルセデスは多少のジグザクゲートを持つメカニカルタイプで、マニュアル操作が左右という独特の方式を採用しているが極めて使い辛い。
7シリーズから始まったBMWのダイヤル方式入力であるiDriveは、その後世界中のメーカーが似たような機構を採用したが、メルセデスも いつの間にやらダイヤル式を使用している。BMWが初期のポリシーを捨ててダイヤルの周りに補助スイッチを並べているのに対して、メルセデスは極めてシンプルだ。



エンジンは何れも4気筒のターボチャージャーだが、搭載位置は大きく異なり、ストラットタワーより後ろという か、車両の中心寄りにエンジンを搭載するBMWに対して、メルセデスはフロント側にオーバーハングしている。BMWの前後で それぞれ50%という重量配分は、このような特殊なエンジン搭載方法で実現している。



ブレーキキャリパーは、どちらも一般的な鋳物のシングルピストンのピンスライドタイプで、両社のキャリパー形状が大きく違うのは単にブレーキメーカーのセンスの問題だ。

というわけで、3シリーズとCクラスを比較してみたが、一見似ている部分もあるが、明らかに違うところもある。似ているようで似てないのがこの両車であり、どちらを選ぶかはユーザー次第。
さて、実際の走りであるが、今現在では3シリーズがハイチューンタイプの328iのみのために、Cクラスの注力であるC200との比較が出来ない。C200のライバルである320iが発売されるまで暫しの辛抱となる。
 


 
2012/2/21(Tue)  BMW3 Series vs MB C Class <2>


室内の第一印象は写真のクルマがどちらもブラックの内装のために、一目で判る違いや特徴というのは無い。



写真の3シリーズ(328i)はオプションの本革シート装着車だが、標準はファブリックやファブリック/合成皮革のコンビなどなる。
Cクラスの 写真ではC200に標準のファブリック/合成皮革のコンビシートで、現行モデル(11年11月以降)ではアバンギャルドにはよりサポートを向上させたスポーツシートが標準で装着される。






3シリーズは328iのため、標準でメモリー付きの電動調整シートとなる。Cクラスの場合はC200では電動だがメモリーは標準では装着されず、オプションが必要となる。



ドアグリップとパワーウィンドウスイッチは、両車でそれぞれ逆の位置に配置されているが、どちらでも慣れれば問題は無さそうだ。



インパネも基本構成は似ているが、よく見れば夫々特徴がある。またCクラスは既にモデル後半に入っているのに対して、最新モデルである3シリーズは、当然ながらデザインや構成が新しく、ナビのディスプレイも最新の3シリーズは視線移動を考慮して最上部に装着されている し、操作系自体が高い位置にある。



オーディオとエアコンは両車のポリシーが違うから全く別のイメージだ。Cクラスはメルセデス独特のゴチャゴチャしたスイッチが並んでいる。

次回はインテリアでも操作系を紹介する。


 
2012/2/20(Mon)  BMW 3 Series vs MB C Class <1>


昨年8月に掲載したC200アバンギャルド試乗記の最後で、BMW320iとの比較という特別編を予告したが、 いざ進めてみたらば既に末期の3シリーズではCクラスの敵では無かったということで、現在保留になっている。 しかし、先日FMC版のF30が328iのみではあるが先行で発売されたことで、未だ試乗はしていないが展示車を弄くりまわしたので、とりあえず写真での比較を行ってみた。



アイデンティティという面ではこの2車(社)は特出していて、キドニーグリルは一目でBMWだし、スリーポインテッドスターはメルセデス以外には有り得ないというモノだから、判りやすさは抜群だ。



ところで、上の写真のCクラスはアバンギャルドのためにグリルの真ん中には大きな”ベンツマーク”が付いているが、本来このタイプはSLに代表される特殊なスポーツモデルに使われていた のだが、いつのまにやらAクラスにまで使われるようになってしまった。現行Cクラスではこのアバンギャルドが人気でCクラスの売り上げの大部分はこのタイプだそうだ。しかし、本来のメルセデスセダンは左の写真のようにボンネットの先端中央の小さなメルセデスマークの オーナメントが立っていて、これが運転する時に実に使いやすいマーカーとなる し、常に視線に入るオーナメントは自分がメルセデスを運転しているという満足感に浸れることになる。

なお、Eクラスの場合はアバンギャルドでもボンネット上のオーナメントとなる。



こうして見るとサイドのプロポーションは結構似ている。



3シリーズのテールライトはここ何代かに渡って使われてきたL字 形でトランクリッドにまで入り込んでいる。これに対してCクラスはトランクリッドを逆台形にしてサイドのテールライトスペースを稼ぐ方法で、これはW124から採用されてメルセデスのアイデンティティとなったが、その後は国産車も含めて多くが真似をしたくらいにメジャーなものだ。なお、現行のEクラスはCクラスとは異なり テールライトはトランクリッドまで入り込んでいる。



側面から見ると似たような両車だが、トランクスペースの奥行きは3シリーズのほうが深い。といっても、両車共にゴルフバック4個は乗らないような気がするが?そいうえば、レクサスディーラーにはゴルフバックが 4個置いてあって、実際に4個が乗ることをアピールしている。まあ、3やCはゴルフ特急便には使わないから問題ないのかもしれない が・・・・・。

次回はインテリアを比べてみる。

追伸:昨日の日記でひとつ書き残した内容があったので、ここに記述しておく。
春には発売されるであろう320iの価格については恐らくE90に準じているのだろうが、Cクラスには399万円という買い得グレードが用意されているのに対して、3シリーズはどうなるのだろうか?
そこで噂だが、スタイルエッセンスというボトムグレードが399万円で用意されるようだ。大きな特徴はナビを省略することで、これも想像だが1シリーズのようにナビなしでも小さめのディスプレイを付けて、オーディオその他のコントロールのみを行うiDriveシステムとするのだろうか?

しかし、スタイルエッセンスといえば3年ほど前にも320iの買い得グレードとして存在したが人気は無くて、新古車をアプルーブトカーとして購入した知人がいたのを思い出した。
 


 
2012/2/19(Sun)  New 3 Series 続報


新3シリーズ(F30)については既に内外装を写真で紹介済だが、今回はその後入手した情報を追加する。



その1
上の写真はModernだが、フェンダー部分を良く見ると、何やらブレートのようなものが貼ってある。
これは何かというと、実は標準装備の225/45R18がフェンダーのツラ位置ギリギリのために、場合によっては車検を通らない心配があるために、3mmほどのプレートを貼り付けてフェンダーの位置を外にだしているという訳だ。なお、17インチタイヤ&ホイールのスタンダードモデルには、このプレートは無いそうだから、もしもスタンダードに18インチタイヤを装着した場合には注意が必要となる。

  

その2
2月6日の日記でメーターパネルを紹介したが、これはSPORTの写真が無いためにLuxuryとModernのみの比較だったが、その後SPORTの写真も撮ってきたので再度メーター比較を掲載する。



また、Modernのメーターパネルがベージュなのは、写真のクルマの内装がベージュだったためと思っていたが、内装色に関係 無くModernのメーターとステアリングホイールは全てベージュとなるようだ。
ということは、Modernの内装にブラックを選んだ場合、メーターとステアリングホイールが妙に浮いて見える可能性があるし、その事実をユーザーも営業マンも知らないで発注したりすると、納車の時に「なんだ、これゃ! こんなものを注文した覚えはないぞ!!」ということで、大騒ぎになる可能性がある。


 
2012/2/18(Sat)  BMW 2L Turbo搭載車


BMWの主力モデルが次々にダウンサイジング化により新型エンジンに変更されている。中でも自然吸気の6気筒から4気筒ターボに変更となったモデルの場合は、果たして大丈夫なのだろうかという心配がある。
そこで今回はBMWの各シリーズでの4気筒ターボの使いまわし状況を調べてみた。
 
  1.6L Turbo  2L Turbo 
  136ps 170ps 184ps 245ps
  220Nm 250Nm 270Nm 350Nm

1 Series

116i 120i    

3 Series

    320i* 328i

5 Series

    523i 528i

X1

    xDrive20i xDrive28i

X3

    xDrive20i*  

Z4

    sDrive20i sDrive28i*

表中で*は日本国内仕様は現状未発売のものだが、近いうちに順次発売されていくだろう。
まず、1.6Lについては今のところ1シリーズのみで展開されている。1.6Lは基本的にはMINIやプジョーなどで使われているFF用の横置きをベースとしているので、殆どの部品は新設計とはいうものの開発コストは安くついている から必死になって展開して開発費の元を取る必要が無いのかもしれない。

2Lについては、523iの184pは320iと同じであり、これは523iというよりも520iというべきか?
と思ってドイツ本国のスペックを調べてたらば、何と、184psは520iと呼ばれていた。
http://www.bmw.de/de/de/newvehicles/5series/sedan/2010/showroom/technical_data/index.html
 
と、いうことはドイツの520iを日本向けには523iなんてインチキして売りやがって、テメエら日本人を舐めてんのか!!
なんて叫んでみたが、実はドイツ本社では520iを523iだなんて騙して売るような事は絶対に認めないといっていたらしいが、日本側の1年掛かりの必死の説得で、渋々許可をしたというのが本当だとか・・・・。な〜んだ、インチキ名称の出処は日本法人だったのか。

523iには既に試乗して、そのレスポンスに不満があったが、528iに試乗した知人の話では、こちらは充分なレスポンスであったらしい。ということは、523iはデチューンし過ぎなのではないか??
そして、今現在は2種類の2Lターボに中間の215psくらいのモデルを作って、これを523iとすれば呼び名に相応しい性能になるし、3シリーズに積めば323iもしくは325iとなるのだが。
因みにメルセデスは1.8ターボを156ps(C180)、184ps(C200)そして204ps(C250、E250)の3種類に使い分けている。


 
2012/2/16(Thu)  初期の試乗記 BMW330i


今でこそ首都圏の郊外などでは、それこそウジャウジャ走っている3シリーズだが、10年前には結構珍しく、ましてや3Lの330iなんていうのは都心でも行かないとお目にかかれないという状況だった。
330iは日本では2000年7月の変更で追加されたモデルで、ベースモデルでも価格は535万円だった。当時の3シリーズはE46で、ベースモデルの318i(直4 2L)は368万円からという時代で、それでも普通のサラリーマンでは購入を躊躇したものだった。因みに、レクサス GSの国内バージョンであったトヨタ アリストなら、ベースモデルのS300(366万円)と同等価格であり、アリストは直6、3Lで230ps。これに対して318iは直4、2Lで143psという具合で、BMWなんて買うのは見栄っ張りでクルマを知らない奴だ、というのが一般的な日本人の感覚だった。

なお、当時は価格表示が消費税別だったため、上記の価格も現在と比べるには5%上乗せは必要となる。

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BMW 330i (2001/12/10)

外観上では他の6気筒モデルの320i、325iと大きく変わるところはなく、最大の違いは標準装着のタイヤがフィンタイプの17インチホイールを装備していて、これが何となく違和感がある程度だ。

エンジンを掛けた瞬間から、ドロドロという只者ではない音でアイドリングする。しかも、アイドリング時に振動があるが、これは不快というよりも何やらトンでもないクルマに乗っているという感じが伝わってくる。この辺の演出は実に上手いが、ロクに試乗もしないでどうせ3シリーズに乗るのなら最高級の奴に、なんて考えで買ったら、それこそコンナ筈じゃなかったと後悔したり、デーラーとトラブったりするのは目に見えている。

走り出すと恐ろしいトルクで、軽く踏んだだけでグォーと加速し、その時の音はヴォーと如何にも高性能エンジンという感じで、大人しい外観や高級車っぽい内装とは違和感がある。この音はフ○ツボあたりのマフラー を付けている兄ちゃんが聞いたら涙を流すほどカッコいい。 だだし、その他の走行フィーリングは全然緊張感が無いとうか、マークⅡ的というか、とにかくドキドキワクワクと言うものは全く感じられない。それでもメーターを見ると恐ろしい速度になっている。

操舵感も意外にマイルドで、320のようにキュッキュッと曲がる様子はないし操舵力も重い。しかし、実際には多分速いのだろう。 乗り心地も非常に良い。ただし、320より70kgほど重いので道路のウネリを超えた時など、320なら一発で収まる上下動が330では多少のお釣りが来て、一発半と言う感じ だ。

この違いを考えて見ると、まず重量の違いによるチューニング自体の違い。次にタイヤの違い だが、比較した320はオプションの225/50R16が装着されていたのに対して、330は標準の205/50R17とホイールサイズは大きく扁平率も50でそんなにトロイ筈は無いと思うのだが、205と幅が狭い。この幅が効いているのと、320は純正オプションホイールで225幅用のため同じ7Jでもオフセットが多少違ったりするのか?すなわち、BMWではタイヤとホイールの組み合わせで客の好みに合わせるのか?

この330の緊張感の無さは、以前乗った事のあるメルセデス190-2.6とそっくりなのを思い出した。これは190(いわゆる小ベンツ)のボディーに直6-2.6ℓを強引に押し込んだもので、これを運転した時の感想はやっぱり「ベンツのマークⅡ」だった。 要するに、極度に完成されたグレードはなぜか感覚が「マークⅡ」的になってしまうのが不思議と言える。

結論はノーマル330は求めるものが違う。でも、あのエンジン音とトルクは魅力なんで、Mスポーツならイケルかもしれない。しかし330Mスポーツの試乗車は何処にも無いらしい。雑誌のテストなどで、リポーターが絶賛しているMTならば価値があるだろうが、問題はMTは左ハンドル(LHD)であること。しかし、ポルシェだってMTはLHDだし、勿論フェラーリも左。やはり、日本の道でLHDのMTを自在に転がせないと、真のエンスーには成れないのか?

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こうして振り返ってみると、十年前の輸入車事情は随分違ったようだ。この10年で欧州車の良さを理解するユーザーも増えたし、国産車自体も随分進化した。まあ、それでも未だに 320iとプレミオ2.0が同等のクルマだと思っている輩もいるようだが・・・・・。

 

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