2011年3月16〜31日
2011/3/31(Thu)
GT-R ニュル走行映像 7分24秒22
2011年モデルのGT-Rでニュルをタイムアタックした映像が公開されている。
タイムは7分24秒22で、2009年4月の7分26秒70を2秒以上も上回った。
VIDEO
冒頭ではお馴染み、開発者の水野氏が欧州のメーカーが50台や200台のクルマで何言ってんだ。一番売れているクルマそのものでアタックすることに意義がある、というようなコメントを残しているが、これは何かと考えてみると、最近ポルシェがGT2 RSで7分22秒を叩き出したことへの牽制だろう。
2011/3/30(Wed)
パナメーラ ジュニア
ドイツのオートビルド誌が伝えるところによると、ポルシェはパナメーラージュニアともいうべきモデルのPajun
(Pa namera Jun ior)を開発中とのことだ。
オリジナルの記事は
⇒ http://www.autobild.de/artikel/porsche-pajun-vorschau-1591446.html
これによると、エンジンはガソリンおよびハイブリッド、そしてディーゼルが用意され、ガソリンは300〜560ps、ディーゼルは6気筒300psとなるそうだ。価格は6万ユーロから。
そういえば、昨年末にはCayenneのジュニア版であるCayjun(Cay enne Jun ior) が開発中という話があったから、ポルシェはカイエンとパナメーラーの双方のジュニア版を出すことになる。さらにはVWと共同開発中の水平対抗4気筒のロードスターも加えると、ポルシェの拡大戦略が見えてくる。
いまや、BMWはCセグメントの1シリーズを、メルセデスはA、Bクラスをと、下位のモデルに進出するのが当然となっているが、ポルシェも同様の戦略に出たようだ。そ
うはいっても、今回のPajunだってBMW5シリーズやメルセデスEクラスと同等のようだから、やはり庶民にとっては
そう簡単は手の届かないクラスであることには違いない。
2011/3/29(Tue)
小型発電機
今回の大震災に端を発した原発事故、そして電力不足による計画停電で、一躍注目されているのが小型発電機だ。
元々は工事現場とかアウトドアスポーツなどに使われて
いたが、商品としては極めてマイナーな存在だった。それが、今回は一躍脚光をあびて、注文が殺到しているようだ。
そうはいっても、この手の産業機器というのは生産台数も少ないし、部品だって直ぐには間に合わないから、急な増産なんていっても無理な話だ。
そして一番人気は、カセットボンベ2本使いで最大2.2時間の連続運転ができるホンダのエネポ EU9iGB
というモデル(写真右)で、 定格出力は900VAだから照明以外にもパソコンやテレビなど、結構使えそうだ。
そして、気になる価格は104,790円と手頃だ。
詳細はホンダのサイトにて
http://www.honda.co.jp/generator/enepo/index.html
こんな事になると判っていれば一台買っておいて、計画停電で隣近所が真っ暗けの時に、煌々と電気を点けてテレビでも見ていられたのに、ねぇ。
国会議員の偉い先生だって、東電に圧力かけて自宅付近を停電の範囲から除外させる、なんてことをしないで、発電機を買っておけば解決だったのに。残念でした。
2011/3/27(Sun)
アベンシスの国内販売再開
アベンシスはトヨタが欧州で生産するDセグメントセダン&ワゴンで、日本でも2代目モデルを2003年10月〜08年12月まで販売していたから、多くの人はご存知と思う。その後、欧州では2009年1月より3代目モデルが発売されている。
今回、日本向けに再輸入されるのはワゴンのみで、発表は5月、実際の販売は秋以降とのこと。販売ルートは以前にも扱っていたネッツ店に加えて、トヨタ店およびトヨペット店でも販売する。確かにネッツ店では販売要員もユーザーも、このクラスのクルマに適していないから、この販売方法は正解だろう。
アウターサイズは全長4,695〜4,765、全幅1,810、全高1,480mm。
欧州で発売されているモデルのエンジンバリエーションは下記の5種類となっている。
アベンシス(欧州向け)のエンジンラインナップ
排気量
最高出力
最大 トルク
(L)
(hp/rpm)
(Nm/rpm)
ガソリン
1.8
147/6,000
180/4,000
2.0
152/6,200
196/4,000
ディーゼル
2.0
126/3,600
310/1,800-2,400
2.2
150/3,600
340/2,000-2,800
2.2
177/3,600
400/2,000-2,800
日本に輸入されるのは2.0のガソリンであろうと思われるが、ディーゼルも輸入するという手もある。
今やトヨタの中・上級ワゴンは不在だから、その面では有望なモデルとなるだろう。逆に、再度アベンシスの輸入に踏み切ったのは、マークXジオやウィッシュなどのワゴンもどきのインチキくるまでは、満足しないユーザーもいるからで、そういう意味では日本のユーザーだって、馬鹿ばかりじゃあない、ということだろう。
しかし、アベンシスといえば、以前輸入されていた2代目モデルは欧州車の悪い面、すなわち硬すぎる乗り心地という、あまり褒められないクルマだったが、3代目は如何なのだろうか?
2011/3/26(Sat)
クロスカントリー軽自動車
今回のような大災害を目の当たりにすると
、路面状況の如何に関わらず走破性の高いクルマに関心がいってしまう。そういう意味では、スポーツカーよりはサルーン、サルーンよりはSUV、そしてSUVよりは本格的なクロスカントリー車
が有利となる。しかし、クロスカントリー系の多くは海外向けが主だから、そのサイズは馬鹿デカくて、
中東の砂漠ならともかく、とても日本の被災地では使い物にならない。
そこで、脳裏を過ぎるのが、軽自動車のクロスカントリータイプだ。そう言われて即座にイメージするのは、そう、スズキジムニーということになる。それ以外では、ジムニーほどにはヘビーデューティではないが、パジェロミニがある。
Suzuki
Mitsubishi
Suzuki
Mitsubishi
Jimny XG
Pajero Mini
ZR
Jimny Sierra
Jeep J55
車両型式
ABA-JB23W
ABA-H58A
ABA-JB43W
DBA-KV36
寸法 ・重量 ・乗車定員
全長 (m)
3.395
←
3.550
3.455
全幅 (m)
1.475
←
1.600
1.665
全高 (m)
1.680
1.635
1.705
1.910
ホイールベース(m)
2.250
2.280
2.250
2.030
駆動方式
4WD
←
←
←
最小回転半径(m)
4.8
←
4.9
5.4
車両重量 (kg)
990
980
1,070
1,370
乗車定員 (名 )
4
←
←
←
エンジン・トランスミッション
エンジン型式
K6A
4A30
M13A
4DR5
エンジン種類
I3 DOHC Turbo
←
I4 DOHC
I4 OHC
Turbo Diesel
総排気量 (cm3)
658
659
1,328
2,659
最高出力 (ps/rpm)
64/6,500
64/4,000
88/6,000
100/3,300
最大 トルク(kg・m/rpm)
10.5/3,500
9.0/4,000
12.0/4,000
22.5/2,000
トランスミッション
4AT
←
←
4MT
パワーウェイトレシオ(kg/ps)
15.5
15.3
12.2
13.7
サスペンション ・タイヤ
サスペンション方式
前
3リンクリジット
ストラット
3リンクリジット
半楕円リーフ
後
3リンクリジット
5リンク
3リンクリジット
半楕円リーフ
タイヤ寸法
175/80R16
175/80R15
505/70R15
215R15-6PRLT
ブレーキ方式
前/後
ディスク/ドラム
Vディスク/ドラム
ディスク/ドラム
ドラム/ドラム
価格
車両価格(発売時)
136.8万円
139.8万円
168.9万円
生産終了
備考
1994/7モデル
(193,3万円)
今更言うまでもないジムニーは、初代が1970年に発売され、現在のモデルで3代目(1998〜)というライフサイクルの長いクルマだ。ジムニーは小型軽量なことがアドバンテージとなり、重量級のクロスカントリー車が、その重量ゆえに潜ってしまうような条件でも実に安定して走破できる。ジムニーは雪国の郵便の集配など、実用用途にも多数の実績があり、実際に除雪車しか走れないような吹雪の中を赤いジムニーの郵便車が平気で走っているのを見たことがある。
なお、ジムニーに余裕の1.3Lエンジンを搭載した普通車仕様がシエラだが、これは軽自動車版に比べると殆ど走っているのを見たことが無い。
ジムニー程にはヘビーデューティーではないが、軽のクロスカントリー車としてジムニーのライバルといえばパジェロミニがある。現行モデルは1998年に発売された2代目で、ライフサイクルの長いことではジムニーといい勝負となる。上記の一覧表で見るスペックでも、ジムニーとの差は殆ど無いし、パートタイム4WDと副変速機付きという本格的な駆動系もジムニーと変わらない。ただし、サスペンションはフロントがストラット、リアが5リンクと近代的だから、街乗りには適しているだろうが、悪路ではジムニーの4輪リーフスプリング(板ばね)のリジットアクスルという、今時信じられないような超ヘビーディーティーなサスによる走破性には適わないだろう。
さて、このような小型のクロスカントリー車の本家といえばジープだが、国内では三菱がライセンス生産していて、1998年まで生産・販売されていた。三菱ジープはオリジナルのジープ(第2次大戦モデル)に対して寸法的には大きくなっていたのだが、それでも今、スペックを見てみれば寸法的には、なんとジムニー(シエラ)とそれ程変わらないどころが、ホイールベースは220mmも短かった。そんな小さいボディーに2.7Lターボディーゼルを搭載していたから、ローギアードな駆動系と相まって驚くほどにトルクフルな走りだった。
このジープについて語りだしたら、それこそ膨大になってしまうので、今回はこれ以上触れないでおこう。
2011/3/23(Wed)
福島原発はどうなった?
このサイトはクルマおたく向けなので、原則としてそれ以外の話題は避けてきたが、流石に福島原発はチョッとヤバイ状況が続いているようだ。そこで、個人的にウェッブで調べたきた内容から、一部を公開してみる。勿論、あくまで個人の見解だから最終的に如何考えるかは皆さんの判断しだいです。
下記の画像は3月15〜25日の福島原発による放射性物質(キセノン133)汚染のシミュレーションだ。
こうしてみると、距離ではなく風の流れが大きく関係していることが判る。何よりも驚いたのは3月18日には米国西海岸に到達し、21日には
東海岸まで到達していることだ。それに比べて、日本の関東地方の場合は、米国に比べて遥かに汚染が少ないことになる。
実は、米国でキセノン133が検出された当ことは、既にCNNが報じていた。
http://www.cnn.co.jp/world/30002195.html
これに対して下の画像はセシウム137(半減期30年!)の場合で、上記のキセノン133に比べれば飛散範囲は小さく、米本土には達していない。
ところで、各種サイトでも登場する、この放射能飛散のシミュレーションの出処はというと、最初はドイツのサイトと思われていたが、オリジナルはオーストリアの気象庁だった。まあ、この出来の良さからしても、どこかの国家組織クラスであることは間違いないとは思っていたが。
なお、オリジナルをチェックしたい場合には、
http://www.zamg.ac.at/
上記のサイトを開いて、中央下部にある最新情報(Neue
Informationen)の枠内から、福島に関する最新の情報をクリックすれば、詳細ページにリンクされている。
また今回、紹介した画像のオリジナルは
http://www.zamg.ac.at/aktuell/index.php?seite=1&artikel=ZAMG_2011-03-21GMT10:22
さらに大サービスで、トップページの日本語翻訳版は
日本語版はこちら
ただし、翻訳版ではリンクができないので、翻訳版とオリジナルと見比べながら、リンクへのジャンプはオリジナルにてクリックすることになる。
この内容は今後、不定期に続けるつもりだ。
2011/3/22(Tue)
北米向けインフィニティG25
インフィニティの米国での価格を調べていたら、2011モデルからG(スカイライン相当)に2.5Lと思しきG25という車種があることに気が付いた。
今まで米国ではG37のみで2.5Lは国内専用(スカイライン250GT)の筈だったが、米国でも2.5Lを追加発売したようだ。
そこで、先ずは日米向けのそれぞれのスペックを比較してみる。
Infiniti
Nissan
Infiniti
Nissan
Lexus
G25
Skyline 250GT
G37 Journey
Skyline 370GT
Type S
IS250
車両型式
N/A
DBA-V36
N/A
DBA-KV36
DBA-GSE20
寸法 ・重量 ・乗車定員
全長 (m)
4.773
4.780
4.773
4.780
4.585
全幅 (m)
1.773
1.770
1.773
1.770
1.795
全高 (m)
1.453
1.450
1.453
1.450
1.430
ホイールベース(m)
2.850
←
←
←
2.730
駆動方式
FR
←
←
←
←
最小回転半径(m)
N/A
5.4
N/A
5.4
5.1
車両重量 (kg)
1,603
1,580
1,641
1,610
1,570
乗車定員 (名 )
5
←
←
←
←
エンジン・トランスミッション
エンジン型式
N/A
VQ25HR
N/A
VQ37VHR
4GR-FSE
エンジン種類
V6 DOHC
←
←
←
←
総排気量 (cm3)
2,495
←
3,696
←
2,499
最高出力 (ps/rpm)
218/6,400
225/6,400
358/7,000
330/7,000
215/6,400
最大 トルク(kg・m/rpm)
25.8/4,800
26.3/4,800
37.1/5,200
36.8/5,200
26.5/3,800
トランスミッション
7AT
←
←
←
6AT
パワーウェイトレシオ(kg/ps)
7.4
7.0
4.6
4.9
7.3
サスペンション ・タイヤ
サスペンション方式
前
ダブルウィシュボーン
←
←
←
←
後
マルチリンク
←
←
←
←
タイヤ寸法
225/55R17
←
←
Fr:225/50R18
Rr:245/45R18
225/55R16
ブレーキ方式
前/後
Vディスク/Vディスク
←
←
←
Vディスク/V゙ィスク
価格
車両価格(発売時)
$31,400
329.7万円
$35,400
409.5万円
398.0万円
備考
A Package
289.8万円
米国価格
$33,815
スペックで見れば、インフィニティG25とスカイライン250GTは基本的に同一のものだ、といえる。
価格的には、装備の違いもあるだろうから一概には言えないが、概ね日米同等といっても良さそうだ。なお、3.7Lの比較では、米国版の方が出力、トルクとも多少高い。価格的に国内向けが割高なのは、最も低価格なモデルが大径タイヤのスポーツタイプであるタイプSとなるからで、もしも370GTのベースグレードがあれば、2.5Lと同様に日米でほぼ同価格となっただろう。
ところで、米国ではG250と同一カテゴリーとなるレクサスIS250はといえば、米国ではG250よりも価格設定が高めだ。とはいえ、
それ以上に国内価格ではスカイラインよりも割高なのは、勿論レクサスの御もてなし価格 が主因だ。
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