B_Otaku のクルマ日記
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2010年6月1日〜15日
2010/6/15(Tue) |
ニッサン リヴェナ |
中国で最も売れているニッサン車はリヴェナだが、多くの読者は「はて、リヴェナって?」 と思うだろう。それもその筈で、リヴェナは世界戦略車ではあるけれど、日本では販売していない。このリヴェナは2006年の広州モーターショーで発表され、中国で生産されている。バリエーションとしてはショートホイールベースで5人乗りのリヴェナ(LIVENA 中国名 骊威)とロングホイールベースで7人の乗りのリヴェナ・ジェニス(LIVENA JENISS
中国名 骏逸) がある。
リヴェナの写真をみればピ〜ンとくるだろうが、そう、日本でのノートに似ている。そこで、緒元を調べてみたのが下の表で、成る程、ホイールベース(WB)もピッタリ同じ。全長が長いのは前後のオーバーハングが長いからで、3列シート用にWBを伸ばす等ということはやってない。
同じ骊威
でも1.8ℓ版は全長が長く、いってみれば骏逸の2列シート版だった。エンジンはノートにはない1.8ℓがあるが、中国の税制では1.6ℓ以下の税金が安いために、1.8ℓというのは売れるのだろうか?
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東風日産 |
東風日産 |
東風日産 |
<参考>ニッサン |
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骊威 1.6GV MT
(LIVENA) |
骊威 1.8XE AT
(LIVENA) |
骏逸 1.8 MT
(JENISS) |
NOTO 16X |
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車両名称 |
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骊威 劲锐版1.6GX |
骊威 劲逸版 |
骏逸 1.8 MT标准型 |
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寸法・重量・乗車定員 |
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全長(m) |
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4.275 |
4.420 |
← |
4.020 |
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全幅(m) |
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1,730 |
1.690 |
← |
← |
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全高(m) |
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1,615 |
1.590 |
← |
1.535 |
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ホイールベース(m) |
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2.600 |
← |
← |
← |
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駆動方式 |
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FF |
← |
← |
← |
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最小回転半径(m) |
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N/A |
N/A |
N/A |
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車両重量(kg) |
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1,115 |
1,280 |
1,260 |
1,050 |
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乗車定員(名) |
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5 |
← |
7 |
5 |
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エンジン・トランスミッション |
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エンジン型式 |
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HR16DE |
MR18DE |
← |
HR16DE |
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エンジン種類 |
|
I4 DOHC |
← |
← |
← |
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総排気量(cm3) |
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1,598 |
1,798 |
← |
1,597 |
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最高出力(ps/rpm) |
|
105/5,500 |
126/5,200 |
← |
109/6,000 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
15.3/4,400 |
17.8/4,800 |
← |
15.5/4,400 |
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トランスミッション |
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5MT |
4AT |
6MT |
5MT |
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燃料消費率(km/L)
(10/15モード走行) |
N/A |
N/A |
N/A |
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パワーウェイトレシオ(kg/ps) |
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サスペンション・タイヤ |
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サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
← |
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後 |
トーションビーム |
← |
← |
← |
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タイヤ寸法 |
前/後 |
185/65R15 |
← |
← |
175/65R14 |
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ブレーキ方式 |
前/後 |
ディスク/ドラム |
← |
← |
← |
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価格 |
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車両価格 |
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10.28万元 |
12.98万元 |
13.88万元 |
140.9万円 |
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備考 |
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(136万円) |
(160万円) |
(183万円) |
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価格的には骊威
とノートのベースグレードは、ほぼ同価格で販売されている事になる。しかし、給与水準を考えれば、中国版は随分高価だし、10万元というのは中国で一番人気のあるCセグメントセダンが買える価格帯でもある。にも関わらず、ベスト20入りというのは、この手のクルマを好む層も居るいということだろう。
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2010/6/14(Mon) |
スズキ ニュースイフト |
2010年秋に欧州で発売される新型スイフトの概要が発表された。高張力鋼を大幅に採用した新しいボディは、より軽量で強度も高く、さらには歩行者の衝撃に対する安全性も向上している。新型はホイールベースで50mm、全長で90mm延長されているい。
デュアルVVT(可変バルブタイミング)を採用した1.2リットルのガソリンエンジンは94ps/6000rpm、118Nm/4800rpmを発生する。
寸法
•Length: 3,850mm
•Width: 1,695mm
•Height: 1,510mm
•Wheelbase: 2,430mm
•Front Track: 1,480mm
•Rear Track :1,485mm
この新型スイフトの日本国内での発売については発表されていない。元々スイフトは欧州での販売が主で、日本国内ではあまり売れていない事もあり、未だ未定というところだろうか。
マツダにしても、スズキにしても、欧州で人気のある日本車は日本では売れないということは、販売網やブランドイメージにも原因はあるが、日本人の多くが欧州車的な特性を好まないということで、
だからトヨタが強いのも判るような気がする。
まあ、その前に、今の日本では未だミニバン全盛だから、ハッチバック(HB)もセダンも売れないのは仕方ないし、小型HBの代わりに軽自動車が市場を占拠しているという特殊性も日本ならでは、とういこともある。
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2010/6/9(Wed) |
ポルシェ ニューカイエン |
3月のジュネブモーターショー2010でワールドプレミアされたポルシェカイエンは、発売以来約8年ぶりのフルチェンジ
により2代目となった。
新型カイエンは”ポルシェインテリジェントパフォーマンス”の哲学により低燃費と高性能、そしてCO2排出量の低減を達成している。
そのためにワイドレシオのスタート/ストップ機能付8速ティプトロニックSとエンジン&トランスミッション冷却系のマネージメント、回生ブレーキ、可変エンジンカットオフなどを採用している。
ボディは軽量構造と各部の最適化により、カイエンSでは180kgもの軽量化を達成している。サイズはホイールベースで40mm、ボディ全長で48mm拡大された。
インテリアは先代よりも明らかに高級化されていて、その雰囲気は
パナメーラに似ている。
欧州向けでは下表の4種類もモデルが設定されるが、日本向けにはディーゼルの設定は無いであろう。新型は先代に比べてパワーアップしたにも関わらず燃費は向上している。
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PORSCHE |
PORSCHE |
PORSCHE |
PORSCHE |
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CAYENNE |
CAYENNE S |
CAYENNE
TURBO |
CAYENNE
DIESEL |
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エンジン種類 |
3.6L V6 |
4.8L V8 |
4.8L V8
Twin Turbo |
3L V6
Turbo Diesel |
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総排気量(cc) |
3,598 |
4,806 |
4,806 |
2,967 |
|
最高出力(ps) |
300 |
400 |
500 |
240 |
|
最大トルク(N・m) |
400 |
500 |
700 |
550 |
|
駆動システム |
Active 4WD |
← |
← |
Full Time 4WD |
|
CO2排出量 (g/km) |
236 |
245 |
270 |
195 |
|
燃料消費量
(NEFZ準拠、ℓ/100km) |
9.9 |
10.5 |
11.5 |
7.4 |
|
最高速度 (km/h) |
230 |
258 |
278 |
218 |
|
0−100km/h加速 (sec) |
7.8 |
5.9 |
4.7 |
7.8 |
|
燃料消費量の改善率
先代比(%) |
20 |
23 |
23 |
20 |
従来のカイエンはポルシェとしては買い得の価格設定だったが、新型は内装がパナメーラに近いことなどから、価格設定もパナメーラ並み、即ちベースグレードのV6でさえ1千万円を超える価格設定となる
ような気も気もする。逆に政策的に買い得価格とするかもしれない。
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2010/6/6(Sun) |
VW ポロ サルーン |
ポロのサルーン? 小型ハッチバックの代名詞、ポロのサルーンは今まで無かったのに、今回は珍しく設定されるのか?
実はこれ、ワールドプレミアはロシアで行われた。そして、このクルマはロシア専売だった。既にロシアではジェッタとパサートが売れているが、これにポロサルーンが加わることで、VWの販売を強化する目的のようだ。
Cピラーより前方は基本的にハッチバックのオリジナルポロ(写真下)そのものなのだが、トランクを付けただけで印象は全く異なってしまう。
ロシアのみならず中国でも同様だが、発展途上の国ではクルマ=セダンであり、ハッチバックは嫌
われるのが普通だ。そいう言う意味では一般的な日本の国民、所謂B層のレベルを考えれば、ポロサルーンの日本仕様も欲しいくらいだ。
このクルマはロシアのKalugaに新しく設置されたVWの新ラインで製造される。そして、新型の1.6ℓ(105ps)オットーエンジンが搭載され
、ミッションは5速マニュアルか6速オートマ(ティプトロニック)が組み合わされる。実はロシア向けで最新のATを搭載するのはこのポロサルーンが初となる。
ということは、今までロシアで販売される乗用車はMTのみだったということか?
トレンドラインではバージョン2エアバッグと5人分のヘッドレストと3点式シートベルトが、上級のコンフォートラインではABSが標準装備されている・・・・・・って、これもロシアではセールスポイントになってしまうのだろう。そして最上位モデルのハイラインではサイドエアバッグとESPも標準装備される。
ボディはロシアの環境に適合するように亜鉛メッキによる耐腐食性ボディと、悪路に適したサスペンションを備えている。そして、ボディ塗装には特別に強力な塗料が使われて、クロムメッキ部品は特別に耐性をアップしている。
ロシアでの売れ筋クルマというと、何と中国より輸出された民族系の自主ブランド、例えば奇瑞汽車などが主流だったらしく、それに比べればポロサルーンの高品質と安全性は特別なんだろう。
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2010/6/4(Fri) |
北京汽車 中国の自動車メーカー 6 |
北京汽車は4大4小の8集団中、4小に属する国営メーカーで、1984年にアメリカンモータース(その後クライスラーが吸収)との合弁で北京吉普(ジープ)を設立し、中・大型のオフロード車を製造していた。
このため中国軍の軍用車のシェアも大きい。
北京汽車は北京奔馳(ベンツ)と福建戴姆勒(ベンツ商用車)、および北京現代で夫々国内生産も行っている。
北京奔馳(ベンツ)
EクラスとCクラスの製造を行っており、Eクラスは5月8日の日記で紹介したように中国専用のロングホイールベースモデルで、名称の最後に”L”が付く
E300Lが近日発売される。
現在中国で生産している車種の一覧表を下記に示す。
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中国生産ベンツ一覧表 |
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為替レート 13.2円/人民元 |
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中国生産 |
排気量 |
中国販売価格 |
日本国内価格(消費税含) |
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モデル名 |
(ℓ) |
(万元) |
円換算(万円) |
モデル名 |
(万円) |
|
C200K |
1.8 |
34.8 |
459 |
C200K |
440 |
|
C260 |
2.5 |
42.8 |
565 |
(C250 CGI Avg) |
567 |
|
C300 |
3.0 |
47.8 |
631 |
C300 Avg |
630 |
|
E200K |
1.8 |
49.8 |
657 |
N/A |
- |
|
E230 |
2.5 |
51.8 |
684 |
(E250 CGI) |
634 |
|
E280 |
3.0 |
63.8 |
842 |
E300 |
730 |
|
E350 |
3.5 |
74.8 |
987 |
E350 |
850 |
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Avg :アバンギャルド |
表をを見て判ることは、Cクラスについては日本国内と同等の価格設定をされているが、Eクラスは高めの設定となっている。それでも中国では圧倒的にEクラスに人気があるのだから、下手に値下げをしたらステータスが落ちてしまうのだろう。高いほうが売れるというのは、まるで
バブルのときの日本のようだ。
北京現代
生産しているモデルで最も売れているのは伊欄特(エラントラ)で09年上半期ではトップ(第一位)の売り上げを記録している。しかし、こんなダサいクルマが何でそんなに売れるのかといえば、1.6ℓのベースモデル
で8.98万元という低価格が理由のようだ。このクラスの本家である一汽豊田 華冠(旧カローラ、9.98万元〜)に比べて約1万元安いことだろう。勿論、伊欄特ユーザーはそれなりの階層であり、
あと1万元追加してカローラを買うユーザー層だっているはずだが。
また領翔(ソナタ)は15.58万元からで、これも凱美瑞
(カムリ)の18.28万元よりは安い。
とは言っても少し高い価格帯のFF中型車では、多少安いからといって売れるのだろうか? 事実、ソナタは06年頃までは順調に売り上げを伸ばしていたが、中国独立系メーカーの
FF中型車への進出や、世界的なベストセラーである豊田カムリ
や本田アコードなどの日本勢と、VWやプジョーの欧州勢が現地生産でしのぎを削っていることにより、徐々にシェアを落としていった。
ヒュンダイの場合は地理的な優位性もあるが、早くから中国市場に進出して旨い商売をしていたようだ。しかし、
中国の国産車のレベルが低くて、海外メーカーもVWが大昔のサンタナを延々と作ってい時代ならば現代の需要もあったろうが、今
や日欧の世界的なカーメーカーが進出して、最新型を現地生産している
し、低価格車は中国の自主ブランドが破竹の勢いで発展している現在では、現代がそう簡単に伸びるのは難しいだろう。
福建戴姆勒
北京汽車は自主ブランドの確立が遅れたことで、海外のオペルを買収しようとし
たが失敗。その後国内で福建汽車から小型商用車メーカーである福建ダイムラーを譲り受けた。
生産車種は唯雅诺(VIANO、39.8万元〜)と威霆(VITO=VIANOの商用車版、31.6万元〜)。
中国の各社は急速に自社ブランドへの転換が進んでおり、この点では未だ海外ブランドの現地生産が主体の北京汽車は出遅れの感がある。
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2010/6/1(Tue) |
華晨汽車 中国の自動車メーカー 4 |
華晨(ブリリアンス)汽車はBMWと合弁で5シリーズの中国組み立てを行っているが、独自のブランドでの乗用車も製造している。
この華晨汽車がポルシェエンジニアリングの設計とピニンファリナのデザインにより、エンジンと変速機は三菱自動車という欧州向けDセグメントセダンのBS6
のEC認証正面オフセット衝突試験にて、極めて低い評価となった。
実は製造に際してポルシェの指定した高張力鋼の部分に異なる材料を使用したため、全く強度が出ていなかったことが判明したそうだ。
これは、図面があれば物ができるという訳ではない事が立証された出来事だった。
華晨はBMWを中国で組み立てているが、それが理由かどうかは判らないが自社ブランドのクルマ(華晨 中華駿捷など)もBMW(宝馬)に似たイメージが多い。
言ってみれば、偽LVのバッグを作っているのは、本物の下請け業者だった、みたいな状況かな?
中華駿捷はご丁寧にもキドニー(風)グリルまで付いている。全長4,648×全幅1,800mmという寸法はBMW3シリーズと同等。エンジンは1.6ℓ、1.8ℓ、2.0ℓの3種類で、1.8の一部が自社製で他は三菱製を搭載している。この上位車種に5シリーズ相当の中華尊馳がある。
華晨汽車に限らず中国のオリジナル車の多くが日本車や欧州車のデッドコピーだが、まあ日本だってその昔は
露骨な欧州車のコピーがあったから、これは時間が必要だろう。
華晨宝馬(BMW)
すでに5月9日の日記でも紹介したように、5シリーズの中国専用車としてロングボディ車が発表されているが、今現在で中国生産のBMW車は
3系(E90)
318i 2.0ℓ(28.3万元〜)
320i 2.0ℓ(34.2万元〜)
325i 2.5ℓ(40.8万元〜)
5系(E60)
520Li 2.0ℓ(41.26万元〜)
523Li 2.5ℓ(43.36万元〜)
530Li 3.0ℓ(61.86万元〜)
と
5系は全てロングボディとなっている。また、3系にはバリエーションとして豪華型(ハイライン)やM運動型(Mスポーツ!)がある。しかし、運動=スポーツでM運動型と命名する中国人のセンスに
思わず「恐れ入りました」と言いたくなってしまう。
なお、昨年には華晨汽車は中国第一汽車が経営統合を申し出ていて調整中との情報があったが、その後はどうなったのだろうか。
それにしても、中国の自動車業界はチョッと目を放していると、行き成り統合・合併が行われていたりと、市場規模の急伸とともに全く予断を許さない。
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2010年6月16〜30← →2010年5月
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