2021年、中国国内 SUV 販売台数で１位となったのは、長城汽車が展開するSUVブランド「ハヴァル（哈弗）」のコンパクト SUV 、H６だった。 そこで今回は HABAL H6 について纏めてみる。

アウターサイズは全長 4,853 x 全幅 1,886 x 全高 1,724 ㎜ 、ホイールベースは 2,738㎜ 。これは日本車で言えば、全長 4,600 x 全幅 1,855 x 全高 1,685 ㎜ 、ホイールベースは 2,690㎜ のトヨタ RAV4 と同等だ。

ダッシュボードは最近のクルマとしては標準的なモノに見える。

しかし、センタークラスタの拡大写真を見ると、プラスチックキーなシボなど樹脂系の技術はマダマダだろう。また写真を見た感じでは弾性樹脂ではなく硬質樹脂のようだ。

インテリアの質感は写真で見る限りでは決して悪くはない。勿論、シート座り心地は実際に試さないと判らないが、この分野では日本も決して褒められたものでもなく、最近の高級車では結構改善されているが、これこそは椅子社会の欧州には如何にも敵わない分野だ。

プラットフォームは何やらラダーフレームっぽいが、よく見れば直接シートが載っていたりするから、これとボディが一体化する事で、言ってみればモノコック的になるのだろうか？ 日本車のように薄い鋼板を複雑にプレスして軽量化と強度を両立する高度な設計にはなっていないように見える。

この HABAL H6 の昨年の中国国内販売台数は約35万台であり、これは結構な台数だ。販売価格は11.59万元（210万円）～ 13.49万元（245万円）というから、 RAV4 の 20.58万元（373万円）～ 22.48万元（408万円）に比べて殆ど半値と圧倒的に安い。

H6 と RAV4 を比べれば、内容的には圧倒的に RAV4 であろう事は容易に想像が付く。とは言えこれだけの価格差があるとなると、ユーザーの財布の具合が選択基準となる訳で、やっぱり安さは正義か？

因みに RAV4 (一汽豊田）の販売台数は約20万台で、SUV では第4位と価格の割には結構売れている。