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2022/1/17 (Thu) Suzuki Alto
スズキ アルトといえば、ハイトワゴン全盛の軽自動車の中で、セダンタイプとして頑張っている歴史の長い車種だ。そのアルトが 2014年以来生産されていた HA37S から HA38S へとフルモデルチェンジされた。
軽自動車であるからアウターサイズ、取り分け全長と全幅は規格上限とする事で、新型でも変わりようが無い。
ではエクステリアデザインはといえば、勿論変更点はあるとはいえ、元々フロントグリルのアイデンティティなどは全く無いから、違うと言えば違うが、似ていると言えば似ている。
リアについてはリアコンビネーションランプが新型では両サイドに縦長となったから、これは一目で違いは判る。
ダッシュボードはよく見れば形状は異なっているが、基本的な配置などは変わらず、インパネシフト周りなどはそのままキャリーオーバーしているんじゃないか、と思うくらいに変化が無い。
駆動系はハイブリッドと非ハイブリッドにそれぞれ FWD と 4WD が設定されている。
エンジンはハイブリッドが R06D 49㎰/6,500rpm 58N-m/5,000rpm、非ハイブリッドが R06A 46ps/6,500rpm 55N-m/4,000rpm でハイブリッドは吸排気バルブに VVT を使用して多少のパワーアップが施されている。
そのハイブリッドだが、モーター機能付き発電機で減速時のエネルギーをバッテリーに蓄えて、加速時にエンジンをアシストするという、いわゆるマイルドハイブリッドであり、本格的なハイブリッドとは全く異なる。正直言って、これをハイブリッドと言って、バチが当たる事はないのだろうか。
そのモーターは 2.8㎰ と頼り無いが、トルクは最大40N-m/100rpm と結構強力だから、発進時の助けにはなるかもしれない。
価格は 94.4 ~ 137.9 万円と、200万に迫るモデルもあるハイトワゴンに比べてリーズナブルな設定となっている。また、主力グレードになるであろう L 2WD は 99.9万円で、同じく HYBRID X 2WD は 126.0万円と、ハイブリッドは約 26万円高い設定となっている。
今や乗用車の新車販売台数でも40%を占める軽自動車だが、主力はハイトワゴン系であり、オーソドックスなセダンタイプは殆どこのアルトに集約されている。そのアルトの用途と言えば、家庭用というよりも金融機関などの業務用として多くが使われているから、それなりの需要はあるだろう。
一方、アルトと言えばワークスに代表されるターボエンジン搭載のスポーツタイプであり、これはこれで貴重な存在だが、さて今度の新型にはワークスや RS は設定されるのだろうか?