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2021/10/20 (Wed) Lexus LX (2022)
トヨタが世界に誇る大型オフロード車であるランドクルーザーが14年ぶりに FMC されたのが今年の6月だった。そして、このランドクルーザーをベースとして更に高級車化を行ったレクサスブランド車が LX であり、少し遅れてこの LX も新型になる事は当然予想されていたが、この度 FMC 版が発表された。
新型のアウターサイズは全長 5,065 x 全幅 1,980 x 全高 1,910 ㎜ 、ホイールベース 2,850 ㎜ で、当然ながら、これはベースとなるトヨタブランドのランドクルーザーの全長 4,959 x 全幅 1,980 x 全高 1,880 ㎜ 、ホイールベース 2,850 ㎜ と事実上は同サイズだ。
ここでベースとなる兄弟車、ランドクルーザーと比較すると、エクステリアはフロントグリルが違うのは当然であり、レクサス版は今ややっとアイデンティティとして認められつつあるスピンドルグリルを採用している。全長が LX が 106㎜ 長いのはグリルの違いだろう。
斜め後方からの比較ではウエストラインから上、特にCピラー以降が大きく異なる事が判る。リアクォーターウィンドウの形状は異なり、リアゲートもランドクルーザーはほぼ垂直となっている。これは本来このクルマが実用バンであり、ラゲージスペースを最大限確保しているのが、ラグジュアリーワゴンとしてのレクサス LX との違いだ。
次にダッシュボード付近を比べると‥‥
センタークラスターが全く異なるが、よく見ればダッシュボード自体の骨格は共通のようにも見える。
センタークラスター付近を拡大すると
この部分は形状が全く異なっている。またコンソール上の配置も異なるが、よく見れば AT セレクターの位置だけは共通のようで、これはトランスミッションを含めたメカ的な構造を共有しているからであろう。
大物の金型などを必要とする部分は極力共通化して、比較的イニシャルコストのかからない部分を変更して差別化するという、これは開発時点から2ブランドで販売する事を考えているからこそ成せるものだ。
では室内の違いはどうだろうか?
写真で比べる程度では大きな違いは見当たらない。勿論実車で比べればレザーの材質や質感、座り心地に差があるのだろうが‥‥
レクサス LX のエンジンは V35A-FTS型 V6 3.5 リッター ツインターボで、415㎰ 650N-m を発生する。
対するランドクルーザーは‥‥実は今回からは全く同じエンジンが搭載されている。先代では同じ V8 ながら排気量が異なっていたが、今回は同じエンジンとなってしまった。加えて、ランドクルーザーには同じく 3.5L V6 ツインターボながら、ディーゼルエンジンの F33A-FTV 309ps 700N-m のモデルもラインナップされている。
LX の価格は未だ正式に発表はされていないようだが、およそ1,200万円といわれている。対するランドクルーザーはガソリンエンジン仕様が 510 ~ 770万円で、ディーゼルエンジン仕様は 760 ~ 800万円であり、その差は400万円となる。今回はエンジンが同一であり、写真で見る限りではインテリアの雰囲気も似ているという事を考えれば、このブランド料は微妙だ。
なお、ランドクルーザーについては
⇒ 本篇日記 2021/6/22 (Tue) Toyota Land Cruiser (2022)
Lexus LX (2022) の詳細については下記にて。
⇒ https://www.netcarshow.com/lexus/2022-lx/
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2021/10/18 (Mon) Lexus NX (2022)
トヨタの高級車ブランド、レクサスは残念ながら主力となるべきサルーンでは、メルセデスベンツや BMW に歯が立たない状態で、取り分け IS や GS はC/Eクラスや3/5シリーズに対して勝負にならない。しかし、レクサスは SUV の分野では以前から強く、これが最近のブームで寧ろサルーンよりも主流になった事から、ある面チャンス到来、とも言える。
そのレクサスの SUV でも比較的小さく、価格も手ごろな NX が売れ筋であるのは当然で、この NX が7年ぶりに FMC が実施され2代目となった。
新型のアウターサイズは全長 4,660 x 全幅 1,865 x 全高 1,660 ㎜ 、ホイールベース 2,690 ㎜ で、これは初代の全長 4,630 x 全幅 1,845 x 全高 1,645 ㎜ 、ホイールベース 2,660 ㎜ よりも僅かに大きいが、事実上は同サイズと見て良さそうだ。
因みに BMW X3 は全長 4,720 x 全幅 1,890 x 全高 1,675 ㎜ 、ホイールベース 2,865 ㎜ でと、NX より多少大きいが、概ね同クラスと言える。ホイールベースについては X3 の長さが目立つが、これは NX が FWD ベースのために、フロントオーバーハングが長い事が原因だ。んっ、FWD ベースのプレミアムブランドって‥‥この時点で微妙だが。
ここで、先代モデルとエクステリアを比較すると、一見して新旧を判断するのが難しいくらいのキープコンセプトで、言い換えればアイデンティティが確立されているという、プレミアムブランドとしては大切な要件をクリアしてはいる。
p>サイドから見れば限りなく似ているし、リアもコンビネーションランプが流行の左右を細いラインで結ぶ以外は大きな違いが判らないくらいだ。
とはいえボディは完全に新設計となっている。
ではダッシュボード付近はというと‥‥
流石にこれは全く新設計となっている。まあ7年前とは大いに状況が変わっていて、テスラに始まる大型ディスプレイ化に従っているが、全てが EV のテスラとは違い個別のスイッチを備えたセンタークラスターも装備している。
そしてインテリアは‥‥
基本的なデザインコンセプトに変わりは無い。
プラットフォームも一新され、バリエーションには初めて PHEV(プラグインハイブリッド)がラインナップされた。エンジンは新型の A25A-FXS 型、直列4気筒2.5Lを 18kWh のバッテリーと組み合わされる。
エンジンは他に T24A-FTS 2.4リッターターボ、自然吸気の A25A-FKS 直列4気筒2.5リッターがある。
価格は 2.5L の NX250 455万円から NX450h Fスポーツ 635万円と、BMW X3 の675万円(xDrive 20i)から 901万円 (M40d)に比べて 200 ~ 250万円ほど安い事になり、これは購買層が全く異なる事を意味している。
なお、初代 Lexus NXについては下記の試乗記を公開している。
⇒ Lexus NX 200t & 300h 試乗記 2014年10月
Lexus NX (2022) の詳細については下記にて。
⇒ https://www.netcarshow.com/lexus/2022-nx/