B_Otaku のクルマ日記


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2021/5/9 (Sun)  Toyota e-Palett

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でのアスリートの動きをサポートする e-Palette は、選手村内全体で低速 SAE レベル4自動運転を実現している。

自動運転は、運転操作の度合いや自動運転の技術到達度、走行可能エリアなどによって、レベル0からレベル5の6段階に分類されている。e-Palett のレベル4は「高度運転自動化」で「運転自動化システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を限定領域において持続的に実行。作動継続が困難な場合、利用者が介入の要求に応答することは期待されない」と定義されている。

要するに選手村内の限定で、運転者が不在で自動運転ができるというものだ。

では、その e-Palett を見て見よう。

サイズは全長 5,255 x 全幅 2,065 x 全高 2,760 ㎜ 、ホイールベース 4,000㎜ というから、ハイエースワゴン スーパーロング (10人乗り) の 全長 5,380 x 全幅 1,880 x 全高 2,285 ㎜ 、ホイールベース 3,110㎜ に近いイメージだ。

ただし、タイヤは目一杯4隅についているのでホイールベースが長く、しかもオーバーフェンダーによりトレッドが広いから、前幅もハイエースより広い。まあクルマの出で立ちがマルで違うのから、比較するのは無理があるが、感覚的にクリニックの送迎車などに使われているクルマと同クラスの大きさという事だ。

e-Palettのデザインは前後全く同じで、一見どちらがフロントか判らないくらいだが、よく見ればリアはストップランプが赤く点灯しているのが見える。

クルマ椅子で乗り込むにはプラットフォームを必要とするようで、もう少しハイテクな装備は出来なかったのだろうか?

サイドから見ても、確かに中心線に対して前後(長手方向)に対称となっている。ドアは大きく開き、車いすでの乗り降りに対応しているようだ。

乗車定員はオペレーター1人を含み20人。ただし車椅子使用では最大4人と7人の立ち客となる。

自動運転ではあるが、フロント左にはオペレーターが乗車できる。

時速は 19㎞/h とかなり遅いが、まあ狭い範囲での移動だからこんなもので良いのだろう。結局 e-Palett は単なるアピールが目的であり、万博でトロトロ走っていた未来交通システムの部類のようだ。

尤も今の状況では東京五輪そのものが開催されるかは大いに疑問であり、最大20両を用意したというが、まあ他所で使えば良いかぁ。

なお、e-Palett の詳細については下記にて。
  ⇒
https://global.toyota/en/newsroom/corporate/29933371.html

 




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