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2020/12/18 (Fri) Toyota Yaris GR <6>
今回は最終回としてインテリアの残った部分を見る事にする。
コンソール自体の形状は変わらないが、GR は 6MT という点が大いに異なる。
そしてシフトレバーのブーツやパーキングブレーキレバーはレザーが使用されている。コンソール上の右端の3つの押し釦は、標準モデルではブランクだった手前のスイッチがアイドリングストップとなっている。まあ、この手のクルマのドライバーからすれば、アイドリングストップ何ていうものは無用の長物だから当然だ。
またそれらのスイッチの手前には ”GR” のエンブレムが見える。尤もこれは見掛け以外には何の役にもたたないが‥‥。
センタークラスター下端には走行モードの切り替えスイッチが付いている。左で "SPORT" 、右で "TRACK" そして押して "NORMAL" となる。 "TRACK" というのはサーキットなどのスポーツ走行用というところで、まあ ”SPORT PLUS" というところか。
メーターについてはハイテクは使用せず、寧ろオーソドックスなメカニカル方式を採用している。またアナログ速度計はフルスケールが 280km/h となっていて、まあハッタリではあるが、気分は充分だ。メーターについてはホンの20年くらい前までは、国内向け国産車は 180㎞/h に自主規制するというバカな事をやっていたが、流石に最近はそんな事はやっていないようだ。
トランスミッションが MT という事から、ペダルは当然3ペダルとなる。そしてペダル踏面もアルミスポーツペダルを採用しているのは、お約束というところだ。
リアリート側からフロントのセンターコンソールを見ると、その後端にはお馴染みのリア用エアアウトレットが‥‥無い。まあこのクラスのクルマには無いのも当然だし、取り分け3ドアの GR の後席はオマケだから特に問題は無い。そういえば、GR のリアフロアマットには ”GR” ロゴが付いている。
さて、以上6回に渡ってヤリス GR を見てきたが、結局最大の特徴はその高性能エンジンであり、補強されたボディだろう。と言う事は本来は走ってなんぼ、という事になる。
ただし、456万円という VW ゴルフ GTI 以上の価格を考えれば、余程のモノ好き以外は買う事は無いだろう。では、誰がこれを買うのはというと‥‥思い当たるのは、業績の良い中小企業でトヨタ車を社有車として数多く使っていて、社長がクルマ好きの息子が大学に合格したので、馴染みのセールスに言ったら、それならいい車が有りまっせ~、てな具合で購入する場合とか。勿論、社有車として。