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2020/10/19 (Mon) Toyota Yaris Cross and Yaris<5>
今回はドアのインナートリムから始める。
ヤリスクロスはヤリスよりも外観上は一回り大きく見えるが、こうしてフロントドア同士を比べると‥‥んっ、もしかして‥‥同じ? そしてZグレード同士では偶々内装色の違いがあるが、それ以外の加飾なども同じのようだ。
中間グレードのGではひじ掛けなどと一体の中央パネルが多少安っぽくなるが、光物の加飾などは変わらない。
ベースグレードでは当然加飾が殆ど無くて、それだけでも随分安っぽく見える。
パワーウィンドウのスイッチ部分は3グレードとも基本的には変わらず、一般的に上級モデルが使用しているピアノブラックやアルミのパネルは使われていない。またクロームメッキが定番のドアノブも、素材のままに見える。
次にダッシュボードを比べてみる
全高の異なる両モデルだが、こうして見るとダッシュボードも共通のようだ。セダンから派生した SUV では室内高の異なる分をセンタークラスターの高さを変えて上手く共有するのだが、この2車は全く同じのようで、前述のフロント・ドアパネルの共通化と共に、若しかしてウエストラインから下の骨格は共通なのかもしれない。
ベースグレードのXでは当然ながら質素、というかチャチになるが、勿論基本は変わらない。
ヤリスクロスの場合、ベースグレードのXと中間グレードのGの価格差は約11~12万円で、内装は大いに異なり、ホイールもスチールとアルミという具合に結構な差別化がされている。5年間使用するとして年間の価格差は2万円チョイ。月にすれば2千円だから、これはもう誰が考えてもGを選ぶだろう。いやその前に下取りで10万円くらいは差が付くだろう。
結局、Xは単に価格表で「〇〇万円より」が言いたいだけのグレードで、最初からこれを売る気は無いような気がする。
次回は最終回の予定だ。
つづく
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2020/10/12 (Mon) Toyota Yaris Cross and Yaris <4>
室内を見る前にドアのノブを比べると、これは恐らく同じ部品だろう。最近はグリップ式が当たり前になっているがこの2車も同様だ。そしてグリップ自体も車格の割にはしっかりしている。
それでは何時ものようにドアを開けて室内の比較を行う。
上位モデルのZグレード同士を比較すると、当然ながら似ている。内装色はヤリスクロスはブラウン、ヤリスはクレアトープというグレー系を使用している。
ヤリスクロスの場合、中間モデルのGとベースモデルのX共に内装色はブラックとなる。
次にシート表皮を比較すると
写真のZグレードでは両車ともシート表皮は合成皮革とファブリックのコンビとなり、色はそれぞれ異なるがサイドの合皮は暗い色で、センターのファブリックは明るい配色となっている。しかし、実は何を隠そう、これが標準装備されているのはヤリス クロスのみで、ヤリスでは合皮はオプションで、標準はファブリックとなる。
シートポジションの調整はヤリスクロスZでは運転席に6ウェイパワーシートを標準で装着している。対するヤリスはZでもマニュアルとなり、パワーシートはオプションにも用意されていない。
それではヤリスクロスの中間グレード以下はと言えば
シート表皮はGもXもファブリックだが、Gではより良質なものが使用されている。そしてシートポジション調整はというと、標準ではどちらもマニュアル式が使用されている。ただしGとXではオプションにターンチルトシートという、楽に乗降出来るシートが設定されている。写真上のヤリス クロスGにそれが付いているが、その動作は文章で書いても判らないだろうから、カタログの説明写真を張り付けておく。
要するに身体障害者用の回転式シートに近いものだ。カタログの説明では足をそろえて座れると書いてあったが、成程ミニスカの女性などには良いかもしれないが、健康なオッサンにはメリットは無さそうだ。
次回も引き続きインテリアを比べる事にする。
つづく