レクサス IS といえばＤセグメントプレミアムセダンであり、BMW ３シリーズやメルセデスベンツＣクラスという強力なライバルのいるカテゴリーで、その中にあって IS はといえば正直言ってパッとしない。現行 IS は 2013年にモデルチェンジされた E30系で既に7年が経過している。

そんな状況でこの程新型 IS が発表された。成程７年も経てば FMC があって当然だ。BMW ３シリーズは昨年７年ぶりに FMC されているから、レクサスもこれと張り合う気になったのかな。

ところが、どうも解説を見ると ”改良” となっている。もしかして‥‥？

結論からいえば実は FMC では無く ビッグマイナーチェンジだった。それでも現行モデルとエクステリアを比べてると、フロントフェイスが一新されているのはまあよくある事だ。

しかし、リアから見るとリアフェンダー付近やドアのブレスラインは全く違うし、リアドアも大型化され、それに従ってＣピラーも変更されているから、外板のプレスは一新されているようだ。もちろんリアコンビネーションランプも全く異なっている。

では室内はどうだろうか。

よく見ればダッシュボードやコンソールなど室内の大物部品は全く変わっていない。

コンソール上の機器はコマンドダイヤルなどの配置は異なるものの、一番の大物である AT セレクターに変更は無く、駆動系に手を付けていない事が判る。

結局エクステリアについてはボディのプレスを一新しているが、室内を見れば骨格は変わらず、勿論プラットフォームも変更は無いだろう。しかしこの時期にこれ程手を掛けたと言う事は、今後数年はこれで引っ張る気だろう。

まあハッキリ言ってレクサスの場合、サルーンでは米国独特のカテゴリーに属する ES と SUV で数を稼いでいる訳で、IS と GS は殆ど勝負になっていない。一時期ほ日本でも徐々に街で見かけるようになってきた IS だが、最近は３シリーズと比べたら明らかに街中での遭遇のチャンスは少ないようにも感じる。