B_Otaku のクルマ日記


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2020/4/5 (Sun)   Toyota Raize vs Tank <6>

今回はやっとのことで最終回にたどり着いた (やれやれ) 。

それでは今回はステアリングホイールとメータークラスターから。

両車ともグレードにより差があるのは当然で、ステアリングホイールはライズの場合トップグレードのZのみが本革巻きでそれ以下はウレタンだが、それでも中間グレードのG (写真上) ではスポークがシルバー塗装となる。タンクも上位からカスタム、G、Xでライズと同様の組み合わせとなり、写真下はカスタムGの例を示している。

ステアリングホイールの材質は今では本革かウレタンが定番だが、その昔は高級品では磨き上げたウッドであり、しかしこれは高価な事から国産のスポーツモデルでは殆どが樹脂製のフェイクウッドだった。では安物はといえば、カチカチに硬いポリプロピレン樹脂であり、汗をかけばツルツルと滑るし、グリップ云々を議論するような代物では無かった。それに比べれば今のウレタン製は機能的に本革巻きに大きく劣るという事は無く、これも時代の進化だろう。

ところで、このウレタン製のステアリングホイールを始めて見たのは今から四十数年前のメルセデスベンツ ミドルクラスだった。本革では無いし、これは一体何者なんだと疑問を持ったものだ。

ステアリングホイールから覗くメータークラスターは、これまたグレードにより差がある。下の写真のようにライズでは中上級グレードがフル液晶でXではメカ式となるが、それでも字光式を採用しているから見易さは大きく劣らない。

対するタンクはといえば何れもメカ式だが、中上位グレードでは字光式となる。しかしベースグレードのXでは安物の誉れ高い低コントラストのメカメーターとなる。

次にリア用のエアアウトレットはコンソールの後端を利用するのが定番だが、ライズには付いていない。その位置には充電用の USB コネクタが付いている。そしてタンクは‥‥そもそもコンソール自体が存在しない!

フロントのエアアウトレットはダッシュボードの左右にあり、両モデルともに中間グレード以上では枠がシルバー塗装されている。

そしてダッシュボードの右端はそれぞれスイッチが並ぶパネルとなっている。大きな違いはタンクではこのパネル上にスタートスイッチがあることだ。なおライズのスイッチはセンタークラスター上にあるエアコンパネルの右隣りとなる。

加えてタンクにはこのパネル上に電動式リアスライドドアの開閉スイッチが付いているが、ベースグレードのXでは左側のみが電動となっている。

ルーフ中央にはオーバーヘッドコンソールがあるのが普通だが、まあかろうじてそう言えるのはライズで、タンクでは単なるルームランプと呼んだ方が正しい。

足元のパダルは如何だろうか?

このクラスのクルマはどうしても幅方向に余裕が無い事からペダル配置が左に寄っていたりして、これが踏み間違い事故の原因となっているが、両車の場合は‥‥まあ軽自動車よりまマシだが、右端にはタイヤハウスが出っ張っているからアクセルは左に寄っている。またアクセルペダルはこれも踏み間違いという意味ではオルガン式に一歩を譲る吊り下げ式となっている。

更に付け加えるとタンクは左端に足踏み式のパーキングブレーキペダルがあり、左足の置き場がイマイチだ。 なおライズのパーキングブレーキはオーソドッククスなレバー式を採用している。要するに両車とも最近のトレンドである電動式ではない。

さーて、長々と両車を比較してきたが、どちらも日本で一番売れている普通車だけあって価格を考えれば実に良く出来ている。とはいえ、満足感や高級感は求めるべくも無いが、日本のユーザーもかなり成熟してきたようだから、クルマを単なる実用品とみる考えも定着してきただろう。とはいえクルマというのは見栄や虚栄心を満足するには実に良い商品だから、こんな安物恥ずかしくって‥‥何ていうプチセレブのタワマンマダムには受け入れられないだろうが‥‥。

 






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2020/4/3 (Fri)  米国の3月小型車販売がヤバい


米国の3月小型車販売データーが発表されたが、異例な事だが3月の販売台数の欄の半分以上が "N/A" (not applicable) となっている。

では発表されているメーカはというと 16社中の7社で、3月の販売台数/前年同月比では
 American Hondanot:77,153/-48%
 Hyundai-Kia:81,500/-31.2%
 Mazda N.A.:15,664/-41.8%
 Mitsubishi Morors N.A. : 9,394/-52.1%
 Subaru of America : 32,611/-47.1%
 Toyota Motor N.A. : 135,730/-36.9%
 Volve Cars USA : 5,487/-42.7%

という状況で、まあザックリ言って-40%くらいだろうか?

しかしクルマの販売台数が4割も減ってしまうというのは緊急事態であり、リーマンショックの時だってこんな事はなかったから、ウイルスパニックが如何に恐ろしいかという事だ。

ところで国内ではというと、トヨタ自動車は国内5工場で計7つの生産ラインの稼働を停止した。理由は従業員のウイルス感染防止というよりも、海外需要が急減している事が原因で、停止期間は最長で4月15日までとしているが、その時になってみないと判らない。

それにしてもまさかこんな事になるとは、想像すらしていなかったなぁ。


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