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2019/8/25 (Sun) Mercedes-Benz A Class Sedan のサイズ
前回の日記で取り上げた A クラスセダンは、サイズ的には一昔前のDセグメントに匹敵する。そこでこれを数値的にも検証する事にする。
比較相手は同じくメルセデスベンツから小型Dセグメント車のルーツでもある 190E 、その次期モデルである W202 Cクラス、そしてCクラスのライバルであった BMW 3シリーズから E46 を選んでみた。
こうして見ると、新型Aクラスセダンのサイズは 190E よりも一回り大きい事が判る。クルマというのは FMC の度にボディが大きくなるのは宿命のようなものだが、三十数年でCセグメント車は当時のDセグメントよりも大きくなっていたのだった。
W201 は 1982年にメルセデス最小クラスのDセグメントセダンとして発売されたもので、当初は 190 と呼ばれていたが、その後メルセデスの製品体系の整理とともに 190Eと呼ばれるようになった。日本向けは欧州発売から2年後の1985年から販売され、その後1993年までの8年間に渡って販売されていた。
当時の日本には、このサイズの高級車が存在しなかった事もあり、全く新しい分野のクルマとなったが、一部ではコベンツとバカにする連中もいた。えっ、それってSクラスのオーナーとか、何て言う事は無く、まあ日大をバカにするのは専門卒というのと同じようなものだ。
しかし今になってみると、190 のスタイルは悪く言えば古くさいが、これぞベンツ!とも言える。
190 (W201) の FMC 版は Cクラス (W202) と命名され、これはメルセデスの商品体系が車両セグメントにより C、E、Sに変更された事によるもので、その後はCクラスの下にAクラスが、そして中間のBクラスまで追加されている。
W202 のサイズはほぼ新型Aクラスセダンと同等だが、それでも全幅はAクラスより狭いのは時代の流れという事だが、一つには側面衝突に対応する為にドアやボディサイドの幅が広がっている事も理由となっている。
そしてライバル BMW はといえば、既に W202 がモデル末期となった 1998年に FMC された E46 で、ようやくCクラスと張り合えるまでとなった。というのはそれ以前の3シリーズは如何見てもCクラスや 190 よりもランクが落ちている、というのが正直なところで、当時は六本木カローラ等と言われていた。それが E46 では見違えるように進化して、その後はCクラスを抜いてこのクラスのベンチマークとなっていたのだが、最近はどうもCクラスに負けているようだ。
結局、新型Aクラスは20年前のDセグメント相当のサイズだから、パーソナルカーとしてはこれで充分、という気もする。それではライバルの BMW 1シリーズはといえば、既に末期となっている現行モデル (F20) にも主に中国向けに1シリーズセダンがあり、当然次期モデル (F40) でもラインナップされるだろう。という事は、日本で A クラスセダンの売れ行きが良ければ、当然 BMW も1シリーズセダンの販売に踏み切るであろうが、はて、どんなものだろうか?
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2019/8/24 (Sat) Mercedes-Benz A-Class Sedan (2019)
メルセデスベンツの最小クラスであるA クラスには4ドアセダンもラインナップされている。そして最近は日本でもテレビCMを見かけるところを見ると、本気で売る気があるようだ。日本での発売は今年7月に A250 が発売されているが、本命の A180 は10月発売というから、2020年モデルからの販売だろう。価格は A250 4マチックセダンの 476万円に対して A180 セダンは 344万円となる。これがハッチバックの A180 では 328万円と 16万円安い。
サイズは全長 4,549 x 全幅 1,796 x 全高 1,446㎜ ホイールベース 2,729㎜ とハッチバックの A-Class に対して全長が 30㎜ 長い以外は同一サイズとなっている。このサイズは少し前のDセグメントセダンと同等だから、実用上はこれで充分な気もする。
ボディを僅か30㎜ 伸ばしてトランクを付けただけで雰囲気は随分と変わってしまうが、勿論Bピラーより前は共通となっている。
リアについてもリアハッチの下半分とセダンのリアエンドはほぼ共通のデザインで、まさにAクラスにトランクを付けただけ、というものだ。
インテリアは勿論ハッチバックと同じ。
Aクラスセダンにはホイールベースを更に 60㎜ 延長した ”L sedan” が中国向けに設定されている。中国人は何故か LWB が好きなようで、Eセグメント以上なら兎も角、Cセグメントでも長いクルマを好むのも中国ならではで、クルマは長いに限るあるよ、という事だ。
なお何時ものように詳細は下記にて。
A-Class Sedan (2019)⇒ https://www.netcarshow.com/mercedes-benz/2019-a-class_sedan/
A-Class (2019) ⇒ https://www.netcarshow.com/mercedes-benz/2019-a-class/
A-Class L Sedan [CN] (2019) ⇒ https://www.netcarshow.com/mercedes-benz/2019-a-class_l_sedan_cn-version/
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2019/8/23 (Fri) Honda Civic Si Coupe (2020)
今から約半世紀前の1972年に発売され、一躍国産小型ハッチバックの代名詞となり、ホンダがバイクメーカーから本格的な乗用車メーカーに飛躍する切っ掛けを作ったシビックも今では北米専用車的な位置付であり、国内販売は7年前に一度中止となっている。しかし2017年に再び日本国内販売が開始されたが、バリエーションはセダンとハッチバックのみだ。
また米国ではスタンダートとタイプRの中間とも言うべき "Si" というモデルがある。このシビック Si に MC が実施された。
スタンダードモデルとの大きな違いはリアのウィングで、その他ではお馴染みのフロントアンダーグリルで差別化という方法を採っている。 またセダン Si もラインナップされていて、基本はクーペ Si と変わりは無い。
リアのウィングはそれ程過激では無く、タイプRに比べれば大人しいモノが付いている。
インテリアもスタンダードモデルと大きく違うところは見当たらないが、赤いラインや2トーンのシートなど、其れなりにスポーティーな雰囲気にはなっている。
日本でもホンダファンの間では以前から Si の国内販売を望む声もあったようだが、さてどうなるか? 因みの今年上半期の国内売り上げでシビックは43位と振るわない。しかし米国でのシビックはカムリを抜いて第1位 (2019年半旗) だった。
なお何時ものように詳細は下記にて。
Civic Si Coupe (2020) ⇒ https://www.netcarshow.com/honda/2020-civic_si_coupe/
Civic Si Sedan (2020) ⇒ https://www.netcarshow.com/honda/2020-civic_si_sedan/
Civic Coupe (2019) ⇒ https://www.netcarshow.com/honda/2019-civic_coupe/
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2019/8/21 (Wed) 宮崎容疑者のカイエンのブレーキ性能は?
連日の報道で少し食傷気味の煽り運転暴行犯 宮崎容疑者の話題だが、前回の日記でも取り上げたポルシェ カイエン ターボによる大型トラックへの当たり屋行為について、そのトラックには前と左右を記録するドラレコが付いていた事から、その画像が一部テレビ局で報道されていた。それによると右から追い越して直前で左車線に入ったところで急ブレーキを掛けている。真正面に出ずに、自分から遠い左側に当てさせるというは、当たり屋のテクニックと言われても反論出来そうにない。
ところでポルシェとえばブレーキ性能の優秀さでは群を抜いている、というのが世間の認識だが、スポーツカーの 911 等はそうだろうが、SUV のカイエンはどうなのだろうか?
と言う事で、ここでは比較的新しく開発された国産 SUV として三菱 エクリプスクロスのブレーキと比較してみる。
先ずはカイエン ターボで、宮崎容疑者のクルマと同じ初代後期モデルのブレーキをみると、成る程立派な対向ピストンキャリパーで、フロントは巨大な6ポット、リアは小さいとはいえ4ポットという如何にも強力そうなモノが付いている。
対するエクリプスクロスはと言えば、カイエンと比べれば実にセコい鋳物の片押しシングルピストンキャリパーが見えている。まあ車両重量が違うという事もあるが、それでも見ただけで違いが判るだろう。ただし日本の路上で普通に使う分には何の問題も無いだけの制動力は得られるので心配は無用だ。
前回のように宮崎容疑者のカイエン ターボは現在中古で買うと 190万円くらいだったが、古くてもブレーキ性能には変わりは無いから、その割に価格のこなれている同車は当たり屋の商売道具としては良い選択!だった。しかしどうせぶつけるんだからもっと安いのはとなると、はい、有りますよ。同じ初代カイエンターボでも前期型の最終モデルなら、何と車両価格は100万円を切って、90万円代だった。
しかしねぇ
よっしゃー、これ買って当たり屋稼業に勤しむぞ、何て輩が出てきたらマズイじゃないか、って思うでしょう。
でもねぇ、今の時代ドラレコがあるから、直ぐに捕まるんで、まあ大丈夫かな。