B_Otaku のクルマ日記


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2019/3/20 (Wed)  ヒュンダイ車のラインナップ<2>

ヒュンダイでは前回の i10 ~ i40 という最新のラインナップとは別に従来の系列の車種もある。

Accent
アクセントは全長 4,385 x 全幅 1,705 x 全高 1,555mm、ホイールベースは 2,580mm で、これは i20 とエラントラの中間のサイズとなる。エンジンは 直4 1.6L GDI 130ps を搭載している。なお、このモデルも FMC されたばかりの最新モデルだ。

Elantra
エラントラは韓国ではアバンテと呼ばれ、またエラントラをベースとした世界戦略車 i30 は米国ではエラントラと呼ばれているなど、何やらややこしい。エンジンは 1.6L GID、1.6L ディーゼル、1.6L LPG で、LPG がある事でタクシーとしての用途も多い事が判る。

アウターサイズは全長 4,570 x 全幅 1,800 x 全高 1,440mm、ホイールベースは 2,700mm で、サイズ的にはDセグメントとなるが、i30 との住み分けは如何なっているのだろうか?

なお北米でのエラントラは2018年の販売台数では韓国車として乗用車部門で唯一トップ10(7位)に入っている。因みにこの部門では6位までが日本車で占められている。

Sonata
以前は日本でも販売されていたソナタは最近 FMC が発表されて8代目となる予定だ。サイズとしては北米で主流の中型 FF 車で最新モデルではアウターサイズは全長 4,855 x 全幅 1,890x 全高 1,475mm、ホイールベースは 2,845mm と結構大柄だ。因みに北米で売上トップのカムリは全長 4,910 x 全幅 1,840x 全高 1,445mm、ホイールベースは 2,825mm で、ソナタは全長-55㎜、全幅+50mm、ホイールベース+25mmとなっている。

新型(次期モデル) のエンジンラインナップは未だ発表されていたいが、現行モデルでは 1.6ターボ、2.0 GDI およびターボ、2.4GDI、そして1.7ディーゼルなどバリエーションは多い。

Grendeur
グレンジャーはヒュンダイブランドでは最上位の高級セダンで、現行モデルは2016年に発売された。大柄の割には FWD というのは、要するにその昔の三菱車ベースから進化していったからだ。グレンジャーにはハイブリッドモデルもあり、2018年には韓国では約2.5万台も販売されたという。

このグレンジャーの写真には欧米向きのオフィシャルフォットが見つからなかったが、その理由は今のところ米国輸出を見送っているからだ。流石にこれを買う米国人は居ないのだろう。

Veloster
ベロスターはクーペとハッチバックの中間的なスポーツ路線のクルマで、小さいながらも韓国内ではラグジュアリーブランドに分類されている。初代は 2011年発売だが昨年 FMC されて2代目となった。

アウターサイズは全長 4,240 x 全幅 1,800 x 全高 1,400mm、で、これはCセグメントの i30 に近くホイールベースは 2,650mm で同一だ。エンジンは 1.6L ターボ 201ps と 2.0L 147ps の低排出ガスモデルがある。

Ioniq
アイオニックは 2016年に発売されたハイブリッド専用車で、アウターサイズは全長 4,470 x 全幅 1,820 x 全高 1,450mm、ホイールベースは 2,700mm 。エンジンは 1.6L GDI 105ps で、 44ps のモーターと組み合わせてシステム出力は 141ps というが、105ps のエンジンと 44ps のモーターを単純に足したような数値は如何考えても嘘っぽい。

なおデザインについてはプリウスのパクリというのが世界の評価であり、中国の論評は「プリウスのパクリでありトヨタを超えられない」というもので、中々良いところを突いている。

ヒュンダイ自動車は今や傘下の起亜自動車を含めるとグループでの販売台数は817万台とGMグループを抜いて世界第4位となっている。しかしそのラインナップは同クラスで車種が重複していたりと、何やらややこしい。まあ其れを言ったらトヨタだって無意味に車種は多いが‥‥。

  ⇒ ヒュンダイ車のラインナップ <3>







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2019/3/19 (Tue)  Lexus UX vs BMW X2<4>

ダッシュボードを中心とするフロントインテリアを比較すると、一見した雰囲気は結構似ている。レスサスと言えば以前は良否は別にしてドイツ車とは違う雰囲気があったが、この UX ではジャパンオリジナルの影は全く見られない。

一見して似ていると感じる大きな理由にダッシュボードトップに突き出る横長のディスプレイとその下にエアアウトレットを挟んでオーディオとエアコンのパネルという構成が同じという事もある。その操作パネルは好みの問題もあるがレクサスの方がデザインがモダーンで、まあ後出しの強みだろうか。

コンソール上には両車共にお馴染みの AT セレクターがあるが、UX は今やチョイと時代遅れ気味のメカ式のティプトロタイプ、X2 は今や BMW の定番となった電子式であり、また入力デバイスも BMW が世間に広めたダイヤル式の iDrive が装備されている。対する UX の入力デバイスは最近のレクサスと特徴となっている指で位置を指定するタブレット方式となっている。

またパーキングブレーキは X2 がオーソドックスな電動スイッチであるの対して、UX は自動解除を前提としているので手の届くところにスイッチは無く、ダッシュボード底部に一応付いている。

ダッシュボード右端は例によって日・独の思想の違いであり、これは他社同士でも同じ事だ。

ところでその質感はといえば、流石に目に付く場所だから UX だって結構質感が高い素材を使っている。

正面のメーター類は UX では最新のフル液晶ではないが、メカとエレキを合わせたもので、正面の大径メーターは走行モードによって色やデザイン、メーターの種類 (スポーツでは回転計) も変わる。対する X2 はオーソドックスなメカ式だが、BMW も既に最新モデルではフル液晶となっている。

センターコンソール後端にはフロント用アームレストとリア用エアアウトレットを配するのは最近の定番となっている。

ペダルについては写真の UX がバージョンL の為にスポーツぺダルの類は付いていない。また X2 はM スポーツだが、やはり地味なペダルを採用している。ただし BMW も最新の5シリーズではM スポーツのペダルにアルミスポーツペダルを使用しているから、何れは変更されるだろう。

と言う事で両車を比較してきたが、実は価格的にほぼ同等という事から UX が良い勝負をして当たり前という状況もあり、まあどちらを選ぶかはオーナー次第。ただし、今回の UX はトヨタ臭さの無い事では従来に無いモノだった。

ところで最近のレクサスのブランド価値ってどうなのだろうか? 青山辺りの小金持ちのババアプチセレブの奥様の間で、メルセデスや BMW に比べての評価を知りたいものだ。




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2019/3/18 (Mon)  ヒュンダイ車のラインナップ<1>

日韓関係がかつて無い程の最悪状態の今、韓国を支えている産業の一つである自動車、その代表メーカーであるヒュンダイのラインナップは如何なっているのだろうか。という事で、ヒュンダイ車のラインナップを纏めてみる。

順番としては小さい (低価格車) 方から順次調べて見た。

i10
最も小さいクルマはAセグメントの i10 で、アウターサイズは全長 3,565 x 全幅 1,595 x 全高 1,540mm、ホイールベースは 2,380mm で、これは日本車で言えばトヨタ パッソ (全長 3,650 x 全幅 1,665 x 全高 1,525mm、ホイールベースは 2,490mm) よりも小さい。

エンジンは 直4 1.1L 、1.2L そして 1.1L ディーゼルが選べる。

i20
名称からも i10 の兄貴分である事は判るようにBセグメント車で最近モデルチェンジされて2代目となった。エンジンは 1.0Lターボで 100ps と 120ps の2種類がある。

実は上記の2車種は韓国内では販売されておらず、国外専用車だ。韓国人は見栄っ張りなのでコンパクトカーは売れないというのが定説であり、実際にそうなのだろう。付け加えれば生産も海外 (インド チェンナイ工場等) であり、この面でも韓国メーカーと言うよりも無国籍安物欧州車という感じだ。

i30
これも同様に i20 の上位だからCセグメントであり、ハッチバックとステーションワゴンがある。i30 は韓国国内でも販売されている。また北米ではエラントラの名称で販売されている。アウターサイズは全長 4,340 x 全幅 1,795 x 全高 1,455mm、ホイールベースは 2,650mm 。

エンジンは直4 1.4L ターボ (116ps) および1.6L ターボ (136ps) と 1.6L (96ps) ディーゼルという欧州的なものだ。現行車は 2016年に FMC されたが最近 MC でフェイスリフトが実行されている。

i40
そしてDセグメントが i40 でセダンとステーションワゴンがあり、これも極最近2代目に FMC されたところだ。アウターサイズは全長 4,745 x 全幅 1,815 x 全高 1,470mm、ホイールベースは 2,770mm 。

エンジンは 1.6L GDI 135ps と 1.6L ディーゼルが 115ps と 136ps で、何故かこの車種はターボエンジンではないようだ。

ヒュンダイの iXXシリーズはA~Dセグメントまで判り易くラインナップされている最新のシリーズだが、ヒュンダイはこれ以外に国内販売モデルがあったり、兄弟車があったりと中々ややこしい。しかし相変わらず何処かの国の何処かのメーカーと似ているのは変わっていなかった。

  ⇒ ヒュンダイ車のラインナップ <2>





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2019/3/16 (Sat)  Lexus UX vs BMW X2 <3>

タイヤ&ホイールは UX がバージョンL で X2 が M スポーツという事で直接の比較には多少無理があるが、下の写真では UX が 225/50R18、X2 が 225/45R19 となる。ただし UX でも M スポーツに相当する F スポーツでは 225/50RF18、あれっ、サイズは同じだった。

ブレーキについてはどちらも似たようなもので、極普通の片押しキャリパーを使用していた。

今まで国産車とドイツ車の大きな違いとしてドアヒンジがあったが、比べて見ると UX は一般的な国産車、例えば C-HR のような板金プレス製のチャチなものでは無く、分厚いスチール製を使っているように見える。ただし BMW などでお馴染みのスチールの引き抜き材を切断してモノでは無い。

では室内の比較を始めよう。写真では UX のシートがアイボリー系で M2 がブラックという事で一見した時のイメージは違うが、良く見れば雰囲気は似ている。というか Lexus はトヨタ車としては欧州車的だったが、今回の UX はより BMW 的になっている。

シート表皮は UX はラグジュアリー系のバージョンL の為に本革シートだが、X2 は F スポーツお馴染みのアルカンターラと専用ファブリックを使用している。

シート調整は UX では当然の電動式だが、X2 は何故かマニュアルとなっている。実は本来 BMW の Mスポーツはマニュアルが基本だったのだが、その後5シリーズ以上の上級クラスでは電動式が採用されたので、M スポーツでも電動が当たり前のような気になっていただけだ。

パワーシートが必要なのは夫婦で供用するなどの場合で、個人の専用車だったら全く必要が無い。しかもCセグメントである X2 の用途は港区辺り、例えばシロガネーゼの奥様の足代わり、というスタンスだが、まあ無理してあの辺に住んでいるプチセレブだと、休日には亭主も運転するからパワーシートは必要だろう。

ドアトリムは肘掛より上もカローラチックなプラスチック一体成型の UX に比べると、X2 は広い範囲にシートと共通のファブリック貼りのパッドをするなど、この部分は X2 が勝っている。

拡大して見ても、やっぱり UX の安っぽさは間違いない。

試乗記でも指摘したが、UX のドアトリムはプレミアムブランドを標榜するにはチョイとチャチ過ぎる気がする。

つづく


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