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2018/4/20 (Fri) FAIRLADY SPL213
前回のダットサンスポーツ (1952年) から6年後の 1958年には、その進化型とも言えるダットサンスポーツ 1000 (S211) が発表され、生産は1959年からで総生産台数は20台だった。
翌1960年1月にはフェアレディー (当時の表記はフェアレデー!) 1200 (SPL212) が発売された。エンジンはブルーバードと共通のE型OHV 1.2L で 48hp 8.4kg-m 、トランスミッションは4速フロアシフトを採用していたが、同年10月にはエンジンをパワーアップし (E1型) 60hp 9.3kg-m となった。
更に1961年には改良型の SPL213へと進化した。なお型式の S は Sport 、P は Power up 、L は Left hand drive (左ハンドル) を表していて、213 はダットサン 1000 セダン (210) をベースとしている事を表している。
その 210 (写真下) は 1959年発売で 全長 3,880 x 全幅 1,466 x 全高 1,535㎜ ホイールベース 2,220㎜ というから、現行の軽自動車に比べて 全長は約 500㎜長いが、全幅はほぼ同じでホイールベースに於いては寧ろ短いくらいだ。エンジンは C型 OHV 1.0L で 34ps/4,400rpm 65N-m/2,400rpm で車両重量は 925㎏ だから P/W レシオは 27.2㎏/ps という、これまた現行軽自動車に比べれば何とも情けない数値で、サスペンションは前後ともリーフリジット、要するに板ばねを使用していたから、一体どんな走りをしていたのだろうか。
今回の主役であるフェアレディー SPL213 は前作のダットサンスポーツに比べれば僅か7年後にも関わらずそのスタイルは劇的に進化している。何より特徴的なのはモールで分割された赤と白のツートンカラーがお洒落で、これに当時は高級車の証しでもあったホワイトリボンタイヤが華を添えている。
リアに至るボディーラインも美しい曲線的デザインで、当時の日産も中々やるじゃないか!
なお前回同様に次回はもう少し詳細な写真をサービスする。
つづく
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2018/4/19 (Thu) フィルムスキャナー
今の時代、カメラと言えば当然ながらデジタル方式であり、以前のような銀塩フィルム (以下フィルム) を使う場面というのは殆ど無いだろう。しかしホンの20年程前までは、未だフィルムが主流だったし、バブル時代何て当然殆どがフィルムだった筈だ。年代によってはその頃丁度子供が生まれたとか、子供達が育ち盛りだったとか、多くの懐かし記録がある事だろう。
そこでふと考えたのはこれらのフィルムから jpg 等のデジタルデーターに変換する機材は無いのだろうか? という事だった。それならとアマゾンで検索してみたらば、おおっ、あった、あった。フィルムからスキャンする為の専用スキャナーが! 勿論一般の反射原稿、要するに印刷物等もスキャンも出来るので使い道は多そうだ。
そして買ってみたのが下の機種で、大 (4X5インチ)・中 (ブローニー)・小 (35㎜) の3種類のフィルムフォーマット用のフレームも付属しているという事でこれを選んでみた。
実際に使ってみると、フィルムホルダーへの装着が慣れないと結構面倒な事と、最大の問題は如何に埃を付けないかという事だった。兎に角目では殆ど見えないような埃でもスキャナーで拡大する訳だから JPG 化したものをさらに拡大して見ると、ボツボツやもじゃとなって表れてしまう。これがリバーサル (ポジとかスライドとも呼ぶ) の場合は白い部分に灰色や黒となって表れるし、ネガでは逆に黒っぽい部分に白いゴミが出てしまう。従って成功の秘訣は如何に埃を排除するかという事になる。
なお付属のフレームは下記の4種類で、これを毎回完全に埃を除去する作業が要となる。
では、その結果はと言うと‥‥下の写真は四半世紀前の我が家の息子の姿だが、見事にデジタルデーターに蘇った。ややっ、こんなところにプライベート写真出して大丈夫か? って、いや、この写真を見て現在の姿を特定する事は不可能なので全く OK 。
後はボチボチと順番にスキャンするだけだが、長い間に貯まったフィルムの数は結構な量で、全てを終わるのは一体何時の事やら‥‥。
実を言えば、何故にデジタル化を始めたかと言えば、これらを USB メモリーに入れてキーホルダーとして所持していれば、どんな天変地異等があっても、兎に角過去の思い出は残す事が出来る。今の世の中何が起こるか判らないのは7年前の3・11で経験済みであり、あの時もしも福島の原発から東電が撤収するのを許していたら、今頃日本の北半分は立ち入り禁止となり、数千万人は着の身着のままで中国かロシアに難民として渡っていたかもしれず、そんな場合でも異国の地で昔の生活を思い出せるのは救いになるのではないか、と思ったからだ。
今の政権の状況を見ていれば、もしも7年前にこの政権だったらば、我々はかなりの確率で難民になっていただろう。そう言えば強気一辺倒で否定していた財務省のおっぱい次官が突然の辞任発表って、何やら天の声か悪魔の命令か、そんなモノでもあったのだろうか。これでノーパンしゃぶしゃぶに続きエロ官僚として財務省の歴史に名を刻む事が確実となった‥‥目出度し、目出度し。いやその前に本丸であるデンデンは何時まで頑張るのだろうか? デンデンの運命は朴槿恵かチャウシェスクか? まあ、後者のような気がするというか期待するというか‥‥だねっ。
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2018/4/18 (Wed) ダットサン スポーツ<2>
正面から見るとやはり背が高くてとてもスポーツカーという雰囲気では無いが、まあ色々事情もあったのだろう。何しろ終戦から7年しか経っていない時点では流用できるパーツも殆ど無いだろうし、結局トラックシャーシーをベースにするしか無かったのではないか。
ところでこのアングルから見て気が付くのはワイパーが右に寄っていて、要するに運転席の周辺のみしかカバーしていない事だ。
スペアタイヤは背中に背負っているのはマルでクロスカントリー 4WDの様だが、昔はこれは結構メジャーだったのだろうか。実は日産がパクった参考とした MG TC も同様にスペアタイヤはを背負っている。
サイドビューは益々腰高感がハッキリする。そりゃまあ、トラックベースのラダーフレームだから車高を低くするにも限界があるだろう。ボンネットの位置も高いが、エンジンはこの時点でも旧式なサイドバルブで、これは寧ろボンネット高を低く出来る筈なんだが‥‥。
なおブレーキは当然ながら4輪ともドラムブレーキを使用している。
ドアの後方 (Bピラーと言うべきか?) にあるのは恐らく腕木タイプの方向指示器だろう。ドアハンドルは捻って開けるタイプのようだ。
室内は4シーターで、これは MG TC の2シーターとの最大の違いだ。成ぁ~る程、だから MG よりもボンネットが短いんだ! という事は畳んだ幌を格納する場所が無いのではないか?
ドアの内張りは全面にあり、言ってみればフルトリムだ。そしてシート表皮と内装材はどちらも同じで、レザーというよりも ”ビニール” という感じがする。ドアの開閉金具は何やら仰々しいモノが付いている。
トランスミッションのスペックは日産のサイトで調べても判らなかったが、まあ常識的に考えて3速だろう。それよりも不思議なのがペダル配置だ。そこで拡大写真を下記に示すが、ペダル形状からすればどう見てもセンターがアクセルで右がブレーキのような気がするが、ハテ?
メーターパネルには左から速度計、電流計、燃料計、そして右端はステアリングホイールに隠れているが恐らく水温計だろう。なお速度計はフルスケールが 100㎞/h だが、実際にこれで 100km/h はパワー的にも安全面でもシンドいだろう。またルームミラーはダッシュボード上面にある。ステアリングホイールが妙に細いのも今とは違う感覚だ。しかしダッシュボードのデザインは中々良く、このレトロ感は堪らない。
このダットサンスポーツは結局二年間で 50台程生産されたようだが、兎に角あの時代にオープンスポーツカーを作った当時の日産の心意気を称えたい。そしてこのクルマが発展してオープンスポーツカーのフェアレディ―となり、更にクローズドクーペのフェアレディZへと進化して現在に至っている。実はスカイラインに代表される旧プリンス系のスポーツモデルとは違って、フェアレディは全くコンセプトが違うのが不思議だったが、考えて見れば本来の日産の流れがフェアレディZだったんだ。
⇒ Nissan Fairlady Z NISMO 試乗記 (2017年12月)
⇒ Nissan Skyline 200GT-t 試乗記 (2014年6月)
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2018/4/17 (Tue) ダットサン スポーツ
1952年といえば終戦から僅か7年後で、未だ戦後を脱却していない時代に日産はダットサンスポーツという2座ロードスターを販売した事がある。
ダットサンスポーツのスタイルは何を隠そう、当時米国で大人気だった英国 MG の T シリーズを手本にしていた。
下の写真はダットサンスポーツが発売される5年前に発売された MG TC で、成る程ダットサンスポーツは似ていると言えば似ているが、どう見ても本家の様にスマートでは無い。しかも T シリーズは最初の TA が発売されたのは何と 1936年であり、基本的なスタイルは TC と変わらなかった。
TC のアウターサイズは 全長 3,530 x 全幅 1,443 x 全高 1,370㎜ ホイールベース 2,386㎜ に対してダットサンスポーツは全長 3,510 x 全幅 1,360 x 全高 1,450㎜ ホイールベース 2,150㎜ で、何と全長はほぼ同じだった。それなのに何でこんなにスタイルが悪いのかと不思議なくらいだが、車高が TC よりも 80㎜ も高く、幅は83㎜ 狭いなどが原因だろうか。
ダットサンスポーツのエンジンは 直4 サイドバルブ 860cc で 最高出力 20ps/3,600rpm 最大トルク 48N-m/2,000rpm であり、車両重量は 750㎏ だからパワーウェイト (P/W) レシオは何と37.5㎏/ps で、これじゃあスポーツカーどころかマトモに走るのだろうか? と心配になる位の値だ。ただしサイドバルブエンジンというのは低域トルクが太くて、引っ張っても回らないがパワーの割にはトルク感はある筈だ。
因みに MG TC はというと直4 OHV 1,250cc 53ps/5,200 rpm で車両重量は 803㎏ だから P/W レシオは 15.2㎏/ps であり、これなら現代の軽自動車くらいとなる。なる程、当時のスポーツカーは今の軽自動車程度だったのか。
このダットサンスポーツについてはもう少し各部の写真を撮ってあるので、次回にお披露目する事にしよう。
つづく
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2018/4/16 (Mon) ビットコイン
最近話題のビットコイン、仮想通貨というのは何となく判るが暗号通過と言われると、何が暗号なんだ? とか、ビットコインと共に必ず出てくるブロックチェーンという言葉も何やらさっぱり判らない、という状況の読者も多いのではないか? それで、お前はどうなんだ、と言われれば、勿論判る訳が無いっすよ。
それではどうするか、という事で何やら良い参考書は無いだろうか? と探して見たらば、今のご時世だからビットコインに関する本はおびただしい数が出版されている。その中でも評判の良さそうな下記の本を試しに買ってみた。
読んでみた結果は‥‥判り易くて充分に人に勧められる。この手の仮想通貨は未だ法整備なども出来ていないから、考え方によっては今がチャンスであり、ひと儲けの可能性もある。勿論逆に酷い目にあう事もある訳で、まあギャンブルが得意な人はチャレンジするのも良いかもしれない。
実際に去年の10月には 5万円/BTC だったものが12月のピーク時には 20万円/BTC まで上がった事もあり、短期的に4倍も上がったという事は大儲けもあり、大損もありだったのだろう。
ところでビットコインは仮想通貨だから、その名のとおりに仮想であり、物理的なコインなんて存在しないが、このビットコインのレプリカというのが販売されている。勿論何の価値も無いが、金・銀・堂 (メッキ) の3点セットで約 700円だから駄目元というか冗談で買ってみた。
その質感は結構良くて重量感もある、決してオモチャっぽくは無いから、知人への贈答用とかゴルフコンペ等の賞品とかには向いているとも思う。