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2017/7/20(Thu) 2017年上半期乗用車総合販売台数
今回は前回までの普通車と軽自動車の結果から総合順位に直したデーターを検討する。
先ずはトップ 10 を眺めて見れば、普通車と軽自動車が仲良く5車種ずつのイーブンとなった。では同様にトップ30ではと言うと、普通車が20車種で軽自動車の10車種を大きく上回っている。特に21位以下は全て普通車であり、これは軽自動車の方が車種自体が少ないという事で、まあ普通車ならミニバン在り、ハッチバック在り、SUV在り‥‥に対して、軽自動車は殆ど (7車種)はハイトワゴン系というバリエーションの少なさだ。補足すると 30位以内で唯一ハイトワゴン以外ではとミラとアルトのセダン系と軽の SUV とも言えるスズキ ハスラーのみで、要するにユニークな車種で売れているのはハスラーのみだった。
これは言い換えれば軽自動車メーカーは売れ筋のみを生産できるから、普通車のように各種のしがらみで作っている不採算車種が無いという、実に上手い商売をしている事になる。まあ外寸とエンジンを決められていれば同じようなクルマになるのは当然ではあるが‥‥。
そうなると軽自動車で他にハイトワゴン系以外というのはどんな車種があるのか、という興味が湧いてくる。そこで調べてみると
スズキ ジムニー:6,922台 (1‐6月、以下同様)
ダイハツ コペン:1,456台
ダイハツ キャスト:27,130台
三菱 アイ・ミーブ:108台
ホンダ S660:1,852台
というところだった。その中でもあと一息で総合トップ30に入りそうだったのがダイハツ キャストでそれ以外はジムニーがソコソコの売り上げだが、他はスポーツカー2車種と「未だ売ってたのか?」というアイ・ミーブという状況だった。
その中でダイハツ キャストってどんな車かというと、右の写真のように軽のクロスオーバーとでも言うのだろうか、そういえば最近街中で偶に見かける事があって「ありゃ一体何者だ?」 と思っていたが、それがキャストだったんだ。発売時期を調べたら 2015年9月だったから既に2年近くが経過していた事になり、要するに自分が知らなかっただけだった。まあダイハツの軽自動車のニュースなんてチェックして無いからねぇ。読者諸氏はキャストって知っていましたか? まあポルシェやアルピナや、挙句の果てにはベントレーだとかのオーナー諸氏がキャストを知っている訳が無いだろうし、いやBMWのエントリーモデルオーナーでもキャストは知らないだろう。
それで価格帯はといえば、ベースグレードなら122万円からで、最も高価なスポーツ SAII 4WD とか言うモデルでも174.4万円だから、最近の軽としては決して高価な部類では無いし、それで他の軽とは一味違うのだからある程度は売れて当然だろう。
それにしても相変わらず軽自動車の勢いは衰える気配が無いようで、日産が軽自動車に進出したのは良い選択だった事になる。日産のディーラーマンよると「いやー、もう軽のお陰で売り上げ維持しているような現状ですよ」というくらいだし、軽の技術を丸ごと手に入れるために三菱グループでさえお荷物だった三菱自工を芙蓉グループ (旧安田財閥系) の日産が救済するくらいだから‥‥。
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2017/7/18(Tue) 2017年上半期軽自動車販売台数
前回までの国産車登録台数に続いて軽自動車の販売台数を纏める。ところで何故登録台数では無いかといえば、軽自動車は登録するのではなく届け出するだかだからだ。そしてデーターは全軽自協 (一般社団法人 全国軽自動車協会連合会) による。すなわち団体も税金体系も別な軽自動車制度を廃止したらば、天下り先を失う役人が出てくる訳で、これぁ何が何でも阻止するだろう。
最初にブランド (メーカー) 別の販売台数を纏めてみたら‥‥まあ大きな変化は無いし、トップ争いはダイハツが勝利したが、その差はそれ程大きくは無い。スズキの場合は徐々に普通車にシフトする傾向があるのは、勿論近い将来軽自動車という制度自体が無くなる方向であることを知っている、というよりも内示されている (?) からだろうか? (単なる邪推だが)
軽自動車業界への参入としては最後発の日産だが、流石に販売力にモノを言わせて事実上の同一車種を販売する三菱よりも多い、というよりも三菱が風前の灯というべきだが。7位のスバルと8位のトヨタは何れもダイハツからの OEM 供給品の販売であり、この分を加えればダイハツの販売台数は更に増える事になる。
上記のデーターは貨物、要するに主として軽トラの数も含まれていたが、下のデーターは乗用車のみで、それと見ると‥‥順位は全く変わらないがダイハツとスズキはその差分、すなわち軽貨物が意外と多いのに気が付く。
そして一番知りたい通所名別の売り上げは、やはり昨年同様にトップはホンダ N-BOX だった。2位のタントはまあ順当だが、3位に日産のデイズが入っているのを見れば、日産の軽自動車参入は正解だった事になる。まあユーザーからすれば馴染みの日産から買えるのなら一丁軽でも買ってみるか、みたいな乗りだろうか。それにしても7位のアルト、8位のミラより上位、すなわち1~6位は全てハイト系が占めているのを見れば、軽自動車=ハイト系というのが現状だ。確かにあのタイプは軽という限られたスペースでも室内の広さは小型普通車を軽く上回る実用性という大きなメリットは否定できない。
なお販売上位車種の中から以下に試乗結果のリンクを貼っておく。
⇒ HONDA N BOX Custom G 簡易試乗記 (2012年4月)
⇒ NISSAN DAYS Highway STAR 簡易試乗記 (2013年6月)
⇒ SUZUKI SPECIA T 簡易試乗記 (2013年3月)
ところでこれら軽自動車の高速性能っていうのはどんなモノなのだろうか? 正直言って軽自動車で高速道路を走行した経験が無い! えっ、軽の高速試乗記を書けって? いやぁ、それは聞かなかった事にしておこう。
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2017/7/17(Mon) 2017年上半期国産車登録台数
先日の米国に続いて今回は日本での国産車登録台数を纏めてみる。なお言うまでも無いと思うが、データーは自販連 (一般社団法人 日本自動車販売協会連合会) による。
昨年の同時期に比べると、第1位のプリウスは相変わらず強いが第2位は昨年のアクアが第4位に転落し、そこに食い込んだのは日産 ノートと同じトヨタの C-HR だった。中でもノートの第2位は立派なもので、その理由として新発想のハイブリッドシステムも充分な効果があっただろう。
⇒ Toyota Prius 試乗記 (2016年4月)
⇒ TOYOTA AQUA G 簡易試乗記 (2015年4月)
⇒ NISSAN NOTE e-POWER 試乗記 (2017年2月)
第5位のホンダ フリードも意外だが、おまけに前年比 300% 超えというのも凄いものだ。フリードは昨年9月に FMC された事で今年はその新車効果であろうが、200万円台前半で6人乗り3列シートというコンセプトが成功したのだろうか。ホンダの低価格帯のファミリーミニバンといえば一時期はステップワゴンの独壇場だったが、そのステップワゴンは今では第25位と忘れられた存在になっている。因みのステップワゴンの価格帯は 250万円辺りが中心で、フリードよりワンランク上級となっているから、国民の多くが低所得層に転落したという日本の歴史に残る馬鹿政権のお陰で、売れ筋クルマの勢力圏も変化したということか。
そのフリードに続いて第6位となったセレナも立派な結果で、フリードよりも上級でミニバンとしてはミドルクラスにも関わらずフリードとほぼ同数を販売している。ただしガチンコライバルのトヨタ ヴォクシーは兄弟車のノア、エスクファイアを合計すると 90,525台となり、これは事実上の第2位だった。
⇒ NISSAN SERENA Hihgway Star 簡易試乗記 (2016年9月)
⇒ TOYOTA VOXY Hybrid 簡易試乗記 (2016年9月)
ホンダ フィットといえば少し前まではトヨタの売れ筋車を追い上げてベスト3を狙うくらいの勢いだった筈だが、今回は何と第9位まで転落してしまった。この売り上げ減の原因は、もしかするとフリードに喰われてしまったのだろうか?
⇒ HONDA FIT 13G & HYBRID 簡易試乗記 (2013年19月)
第12位のルーミーは第15位のタンクと兄弟車だから合計すると 73,891台となり、これは事実上の第4位となる。タンクは言ってみれば軽ハイトワゴンの普通車版であり、価格も 150万円からと軽並みだから売れて当然かもしれない。実際多少のランニングコストのアップを考えても軽よりも余裕のある普通車のタンクを選ぶメリットは多いだろう。
⇒ TOYOTA TANK G (自然吸気) 簡易試乗記 (2016年11月)
⇒ TOYOTA TANK G-T (ターボ) 簡易試乗記 (2016年11月)
以上第15位までの状況を絞殺、もとい考察して見た。
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2017/7/16(Sun) 盗難車、無免許、速度超過
無免許で盗難車に乗って 65km/h 超過で走行して逮捕されたという話を特別編でお届けする。
いつものとおり内容は偏向していたり毒舌や嫌韓があったりするために、当サイトの方針を理解できて、この手の話を笑って受け流せる読者専用とします。
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