B_Otaku のクルマ日記



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2017/5/10(Wed)
ペダル配置

相変わらず報道が絶えないブレーキとアクセルの踏み間違いによる暴走事故だが、先日マツダのサイトを見ていて興味ある内容を見つけたので、その部分の図を下に転載した。

以前この日記でも特別編で『踏み間違いはペダルのレイアウトに問題があるのではないか』と書いた事があり、この時にブレーキペダルはせめてドライバーの中心線にあるべきとしが、マツダの主張ではもっと右より、すなわち足を広げた状態でアクセルを踏み、ブレーキは自然に前方を踏んだ位置にあるべき、という事だった。

そこで早速デミオのペダル配置が判る写真を探したので下に示すが、これなら極自然にペダルを操作できるし、アクセルを踏むには右足を広がる必要があり、踏み間違い事故を起こり難いだろう。それに対して写真の下側のパサートの場合は、右足で少し左側を踏んだ積りでもそこにはアクセルペダルがあり、これをブレーキと思って踏んでしまう、という事が暴走事故の一つの原因であろう事は容易に推定出来る。

このマツダサイトではもう一つ、アクセルベダルがオルガン式であることをアピールしている。そこで上を写真でサイド比較してみると、成る程配置以外にペダル方式が違ったのだ。確かにパサートのように吊り下げ式ではブレーキと同じ踏み心地だから余計間違いに気が付かないだろう。

実はこのパサート、他にも大きな問題を抱える駄目グルマだった。詳細は下記にて。
⇒ Volkswagen Passat Variant 試乗記 (2015/8)

と言っても参照が面倒という読者のために一番重要な部分を抜き出してみた。

『試乗を終えてディーラーの敷地内に入り、Passat の常駐位置に止めるためにショールムの手前で一端停止し、再度クルマを進めようとしたのだが、実はここは建物のフロアーとの段差の関係で上り坂になっているために発進時の負荷が大きい。それで少しアクセルを踏んでも発信せず、少し踏み増すとピョンと飛び出すという、マルで20年以上前の国産のトルコン車のような挙動をする。そこで昔の国産車での車庫入れのように左足でブレーキを踏みながら右足でアクセルを踏んで、僅かに左足を緩めることでユックリとクルマを進めようとしたのだが、このブレーキがまた喰い付きが良いというかカックンブレーキというか微妙な制御が出来ないタイプで、結局はピョコン、ガツンというのを繰り返すという見た目も悪いし何より危険な挙動だった。』

ここで先日報道されていた高齢ドライバーが病院の駐車場に駐車したら、停車した位置が少し手前だったために、もう少し前進しようとしたら暴走して病院の待合室にまで突入したという事故を思い出した。あの駐車場は上り坂になっていて、丁度パサートの状況と同じだ。もしもパサートの場合に左ブレーキを使用していなかったら、最悪ではショールームのガラスを破って突入するというのは十分に有り得る。

今回はパサートを悪い代表としたから、パサートオーナーやフォルクスワーゲンファンはお怒りと想像するが、いや国産車だって当然ながら同じような状況があるだろう。因みに病院突入事故のクルマはその形と色からダイハツ エッセに間違いないだろう。

そうかぁ、特に高齢ドライバーは踏み間違い防止にはマツダ車を買えば良いのだ。といっても高齢ドライバーに多い軽自動車はマツダは作っていなかった。デミオはコンパクトとは言えBセグメントだから、軽自動車よりは大分デカい。攻めてAセグメントでデミオと同じコンセプトのクルマが欲しいところだ。

マツダさーん、どうでっか? A セグメント。これなら欧州でも売れるんじゃないっすかねぇ。




2017/5/9(Tue) Suzuki Swift (2018)

スズキ スイフトと言えば日本では昨年末に FMC されて4代目となったが、今回は欧州仕様が 2017年ジュネーブショーで公開された。

そこで今回の趣旨は、日本国内向けと欧州向けではどの程度相違があるのかを調べる事にある。

フロントを中心に比べると、これは事実上同じだろう。写真左下の国内向けはラジエターグリルに赤いラインが入っているが、これはスポーツグレードの RS の場合で一般のグレードでは欧州向けの写真と同じグリルが付いている。

そしてリアは‥‥やはり同じのようで、ご丁寧にホイールデザインまで同じだった。

それでは室内はどうだろうか。

上の写真が欧州向けとは言えイギリス圏向けらしく右ハンドルだから増々違いが判らない。なお上の写真は如何にも欧州向けらしいく3ペダルの MT 仕様だが、国内向けはというと‥‥はい、グレード選択の余地は少ないが、ちゃあんと MT も用意されていた。というか、ほとんど英国用そのままで良いわけだからラインナップするのも簡単だろう。

それでもう一つ気になるのは、果たしてエンジンは同じだのだろうか、という点だ。そこで調べてみると欧州向けとしては2種類で、ひとつは3気筒 1.0L ターボ 111ps 170N-m で、もうひとつは 1.2L 自然吸気で 90ps 120N-m というから、これは日本国内向けより僅かにパワー、トルク共勝るが、事実上は同じものだろう。因みに国内向けでは RSt 用の3気筒ターボが 102ps 150N-m で、1.2L は91ps 118N-m となっている。

スズキにしても、マツダにしても日本では中堅メーカーが欧州戦略では好調であり、実際にクルマの味付けも欧州テイストという現状だ。ただし勘違いしないように念を押しておくと、これらの市場はライバルの欧州車でいえばオペルとかルノーとか、要するにプレミアムブランドでは無いということだが、まあスイフトのクラス、すなわちBセグメントにはベンツもビーエムの存在しないが。

なお詳細を知りたい場合には、例によって下記にて↓
⇒ https://www.netcarshow.com/suzuki/2018-swift/




2017/5/8(Mon)
Bセグメント SUV

5月5日の日記でBセグメント SUV のアウディ Q2 を取り上げたが、同じカテゴリーの SUV は他に何があるのだろうかという興味が湧いてきて、それならと調べた結果が下の表のようになった。まあこのクラスの場合プレミアムブランドであるアウディが Q2 をラインナップしているのは例外的であるり、メルセデスも BMW も当然ながらBセグメント車は生産していない。それでは国産車はと言えばトヨタには無いし、それならトヨタグループで小型車専門のダイハツにあるだろう、と思ったが結果は該当車無し。となるとスズキならあるだろうと思ったら、確かに小さな SUV としてイグニスがあるが、これは更に小さいAセグメント相当だった。

となると国産では日産ジュークが貴重な存在ということになる。それで結果的には欧州の大衆メーカー、それもフィアットとプジョー、そしてルノーというイタリアとフランス、すなわちラテン系の国にあった。ただし、ルノーキャプチャーはぶっちゃけ日産ジュークをベースとしている。そしてドイツには無いのかと思って探してみたが、フォルクスワーゲン ポロにクロスポロという車種があるが、これはポロを少しクロスオーバー的に仕立てたもので全高も 1,490㎜ と低く、SUV というには物足りなさを感じたので一覧表には含めなかった。

さてそれでは最初のアウディ Q2 だが、これについて未だ国内でデリバリーが始まっていないようで、型式が空欄になっている。価格的にはベースモデルでも 299万円とプレミアムブレンドらしい設定だ。

フィアット 500X はその名のとおりフィアット 500、マニアは ”チンク” というようだが、これをベースに SUV 化したものだ。こらっ、誰だチンケなんて言う奴は!

ベースのチンケ、もといチンク自体が往年の名車である初代 500 のイメージを復活させたものだから、プレミアムカーとまでは行かなくとも実用第一のクルマでは無く価格的にも割高となっていて、それを更に流行りの SUV 化したのだから価格的に割高は仕方がないだろう。それでベースグレードがアウディ Q2 よりもホンの 10万円安いだけの 286万円だから、余程のイタ車マニア以外は躊躇するだろう。

プジョー 2008 は 5月5日の日記で取り上げた新型Cセグメント SUV プジョー 3008 の弟分で、こちらは既に3年前から発売されているもので、その割にはスタイルは最新の 3008 に似ていて結構スタイリッシュだ (と思う) 。エンジンは3気筒 1.2L ターボという典型的なダウンサイジングエンジンを使用しているのは流石に欧州車だけの事はある。ただし性能的には同じ3気筒ターボでも排気量が1.0L のアウディQ2 と粗同性能で、スペックだけ見るとドイツには敵わないのか? なんて思ってしまうが、そんなことはない‥‥事も無いかも。やっぱあ技術じゃあドイツ、フランスはデザインで勝負っすかねぇ、先輩!

2008 は価格的に多少安目にも思えるが、まあこれは装備の違いなどもあるので何とも言えないが‥‥。

次のルノー キャプチャーと日産 ジュークは前記したように兄弟車で、オリジナルはジュークであり、それをベースとしてルノーが自社ブランド車としたものだ。ただしエンジンはジュークとは異なり、このルノーのエンジンに比べるとジュークの 1.5L 自然吸気というのは如何にも時代遅れの感がある。キャプチャーのエンジンは 1.2L ターボであり、最高出力こそジュークも同等だが、最大トルクに至っては 200:150 N-m と大いなる差が付いている。

ただし同じフランス車とは言えキャプチャーは 2008 程にはフランス風味じゃあないように感じるが、それでもマッチョなジュークに比べれば十分にオシャレだ。価格的には当然ながら輸入車のキャプチャーが割高にはなる。それにしてもジュークは国産車にライバル不在という点でも良いところを突いている。これはもう後出しジャンケンの得意と言われているトヨタがこの分野に進出するのも時間の問題と思うが、大きさからしてもしやダイハツが開発してトヨタが OEM 販売するとかになるのだろうか?

さて今回のBセグメント SUV だが、価格的にCセグメント SUV と殆ど変わらないという結果だった。何しろ輸入車とは言え 250~300万円という価格帯であり、国産のジュークでさえエントリーグレードでも事実上200万円だから、決して安くは無い。

とはいえ、この手のクルマは結構若い独身のユーザーも多いだろうからクルマエンゲル係数 100% ならば年収200万円でも何とか買えるかから、ジュークはそれにピッタリということか。えっ? 非正規のコンビニ店員で年収が200万円にもなる訳が無いだろう! って、あっ、そうかぁ。時給が 900 円として 1日8時間で月に20日働くとして月収は14.4万円だから年収は173万円‥‥そうか、200万円なんて無理だんだ。えっ、それに時給900円ももらえない、って?

これぁまた失礼しました。




2017/5/7(Sun) ヒュンダイの高級ブランド

ヒュンダイの高級ブランドが昨年から米国で展開され好調な売れ行きって、本当かぁ? このネタは当然ながら特別編でお届けする。

いつものとおり内容は偏向していたり毒舌や嫌韓があったりするために、当サイトの方針を理解できて、この手の話を笑って受け流せる読者専用とします。

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