世界最大のファウンドリ―(半導体受託生産工場)であるTSMCは、台湾にある世界最先端の半導体製造設備を有事の際には遠隔で使用不能にする事ができる、と米ブルームバーグ通信が伝えている。
TSMCが使用する極端紫外線(EUV)露光装置はオランダのASML社製で、同社はウエハーに超微細半導体回路を刻むこの装置を製造する世界唯一のメーカーで、そのASML社は「製造装置を遠隔操作で無力化できる」とし、オランダ政府とASMLは中国による台湾侵攻を想定し、装置を無力化するシミュレーションも既に行ったという。
中国は米国の制裁により、ASML社の装置を購入できず、超微細半導体工程(5ナノメートル以下)を持つことが出来ない。中国はTSMCに発注していた事もあるが、今は制裁により自国で生産するしか無く、結局最先端の半導体が使用できない事から、最新のIT機器の生産も出来ない状況で、本当はTSMCを乗っ取りたいところだろうが、それも出来ない事が判明した事になる。
TSMCは台湾以外には、最近日本の熊本に工場を建設し、更に第二工場も建設予定だが、他に米アリゾナ州、独ドレスデンなどでも先端チップや車載用半導体工場の建設計画を発表している。
このようにTSMCが日米欧に生産拠点を分散させる展開を行っているのは、勿論中国に対する脅威であり、台湾有事の際に米国大手が設計した最先端AIチップの製造が途切れるリスクを回避するためである事は言うまでも無い。
これまで日米の支援によってここまでの経済大国となった中国だが、アホなキンペイが墓穴を掘った事で中共の危険さを世界に知らしめる事となり、お陰で完全に騙される前に気が付いて、強力な対中制裁が実施されることになったのは、キンペイのお陰かもしれない(笑
それでも、日米共に利害関係から中国と縁を切れない輩も多いが、まあ、それもトランプ氏が再選されれば大きく変わるだろう。
だからこそ、何が何でもトランプ大統領再選阻止に走っている訳だが。