アナログシンセサイザーをイジクリ回すのにオシロスコープがあれば都合が良い、というか、これが無いと手探りになってしまう。そこで以前、数千円で買える簡易型のオシロスコープというものを入手したが、まあ波形は出るので一応役には立つが、オペレーションが煩雑でしかも取扱説明書が英文のみで、しかも字がやたら小さいなど、それなりの代物だった。
そこで、少しはマシな設置型のオシロスコープでも買おうかと思い、最近の価格を調べてみた。オシロスコープの一流ブランドといえば「テクトロニクス」で、2年程前に調べた時は廉価版シリーズが何と5万円台だった。半世紀前に業務で使っていた頃は百万円くらいしたのだが、何と今や一桁以上も安くなっている。これもデジタル化のお陰だろう。
そのテクトロのオシロは現在、円安の影響もあってか7万円台になっていた。そこで、もっと安いのは無いかと調べたら、噂の中華制が見つかって、その価格は2.4万円だった。
⇒OWON SDS1022 オシロスコープ 薄型 軽量 2チャンネル 100Ms/s 20MHz 帯域

それで、ネット上で評判を調べたら、個人の使用ならば充分に役に立つらしい事が判った。
う~ん、これで良いかな、と思って、ふと画像にある選択ボタンを見たらば、何やら上位機種が更に値引き販売されてていた。そこで、ボタンを押すと
⇒OWON SDS1104 オシロスコープ 薄型 軽量 4チャンネル 1Gs/s 100MHz 帯域

おおっ、なっ、何と、4チャンネル・100MHz帯域で3.4万円ではないか。4チャンネルあれば当然使い易さは大いに向上するだろう。そこで、考えて末に、これをポチってしまった。
品物は夜に注文して翌日午前中に配達されてきた。という事は、各センターに在庫を持っている、すなわち結構売れているという事だろう。よく見たらば過去1カ月に40個以上販売されたと記してあった。
届いた梱包は想像よりも小さく軽かった。まあ、アナログ時代のオシロスコープが巨大で重かったからそう感じるのだろうが、時代の進化を感じるところだ。


早速中身を出してみる。

見た感じ、全体に何となくチャチいというか高級感は無いが、価格を考えれば文句は言えない。

そして、早速アナログシンセサイザーの波形を測定してみた。

これは便利だ。4チャンネル表示なんて、昔からすれば夢のようだ。

しかも驚く程の多機能らしいが、別に波形をチェックするだけなら、それ程の機能は必要はないから、益々これで充分だ。
ただし、PCとUSB接続してデーターをやり取り出るらしいが、こうなると取扱は英文のみで、しかも判り辛いし、オマケに上手く同期できなかったりする。
この辺は特に急ぐ事もないので、そのうちゆっくりとチェレンジする事にしよう。他にも日本語の説明書と違う動作をする部分も散見されるが、別に大きな問題ではなく、そんなものだと割り切って使えば特に問題はない。
結局、第一印象は価格以上の価値どころか、驚くばかりのコストパフォーマンスであるのは間違いなかった。
やっぱり中国おそるべし。
これだから、危険を判っていても手を切れない日本人が多いのも納得できるというものだ。