中国の電気自動車(EV)を含む新エネルギー車(NEV:純電気自動車〔BEV〕およびプラグインハイブリッド車〔PHEV〕等)の輸出台数は、2025年通年で261万5,000台(前年比約2倍)に達し、2026年1〜9月累計ではすでに400万6,000台(前年同期比2.3倍)へと急拡大している。

国別の最大輸出先は欧州の物流ハブであるベルギーで、次いで英国、メキシコ、ブラジル、フィリピンが上位を占めている。

輸出構造の3つの最新トレンド

• 欧州向けは「BEVからPHEV」へシフト: EUによる中国製BEVへの追加相殺関税の発動を受け、中国メーカーは追加関税の対象外であるプラグインハイブリッド車(PHEV)の輸出を急増させている。2026年1〜8月の対EU完成車輸出(156万台)のうち、EVが前年同期比49%増の63万台だったのに対し、PHEVは同179%増の49万台と約2.8倍に急伸した。
• 中南米・東南アジア・中東への多角化: 米国市場が100%超の高関税により事実上閉ざされ、欧州でも貿易摩擦が続く中、メキシコ・ブラジルの中南米勢や、インドネシア・フィリピン・タイの東南アジア勢、UAEなど中東市場が数量ベースの成長を牽引している。
• 完成車輸出から「現地生産・税制見直し」への転換: 貿易摩擦の回避と過当競争(低価格競争)の抑制に向け、タイ、ブラジル、ハンガリー、インドネシア等での現地生産化が進んでいる。また中国政府も低価格輸出の抑制を目指し、2027年4月から新エネルギー車の輸出増値税(付加価値税)還付率を9%へ引き下げる方針を打ち出している。