NHK上層部の屈折した選民意識と劣等感


NHKのパトカーや公用車への強硬な受信料請求が問題視されているが、その裏には、NHK上層部の複雑な心境が原因とも言われている。

1. 霞が関のキャリアが持つ「絶対的な選民思想」

省庁のキャリア官僚、特に財務省や警察庁などのトップ官僚にとって、「国家権力そのものを直接動かしているのは自分たちだ」というプライドは凄まじいものがある。彼らからすれば、どれだけ東大卒が多く、どれだけ高給取りであっても、NHKは「一法人のサラリーマン(報道・特殊法人)」に過ぎない。

• 「同じ東大卒でも、国家の舵取りをする試験(国家公務員総合職)に挑まなかった、あるいはそこから逃げた(落ちた)人たち」という冷ややかな視線が、霞が関の官僚たちの内面(特に本音のレベル)に深く根付いているのは紛れもない事実だ。

2. NHK職員が日々感じる「格差」と「おごり」

したがって、同じ東大でとはいえ、日々の仕事の中で官僚から「格下」とて扱われる悔しさや、組織の上層部に対する不満があるはずだ。

• 取材現場での力関係:NHKの記者は官僚に情報を開示してもらう(ネタをいただく)立場であり、東大の同級生であっても、官僚側は「情報を握る強者」、NHK側は「それを追いかける側」という非対称な関係になりがちだ。

• 上層部への冷めた視線:職員から見れば、上層部が「俺たちは東大卒で、政治家とも対等に渡り合っている」と社内でふんぞり返っている(おごり高ぶっている)姿は、非常に滑稽で内実の伴わないものに映っている可能性がある。「霞が関からは落ちこぼれ扱いされている癖に、社内や世間(パトカーへの請求など)に対してだけは強権的だ」という、上層部の歪んだプライドを見抜かれている。

3. だからこそ「パトカー請求」という悪手に出た

この視点に立つと、今回のパトカーや公用車への強硬な受信料請求問題の解像度が上がってくる。

官僚から内心バカにされているという劣等感や、逆に「法律の執行者としては我々も対等(あるいはそれ以上)だ」という、上層部の歪んだエゴやプライドが、「警察や役所相手であっても容赦なくカネをむしり取ってやる」という極端な形となって表れた(暴発した)とも解釈できる。結果として、警察や全国知事会を敵に回して大恥をかく形になり、現場の職員からすれば「上層部のくだらないプライドのせいで、現場がさらに動きづらくなった」と呆れるのは当然だ。