同志社国際高校の修学旅行で、転覆した辺野古基地反対抗議船に乗った高校生が死亡した事故は、背景に日本基督教団が関係していたようだ。
では、なぜキリスト教団関係者が極左の抗議活動をやっているのだろうか。同教団は日本最大のプロテスタント教団だが、米国のプロテスタントの代表といえばトランプ氏であり、同教団がなぜ反米になるのか理解に苦しむところだ。
そこで、日本のキリスト教団の特異性を含まて調べた結果をまとめてみた。
日本基督教団(UCCJ)とその社会運動の背景には、キリスト教の教義、日本の戦後史、そして日米のプロテスタント文化の決定的な違いが複雑に絡み合っている。
なぜ日本最大のプロテスタント教団の一部に左派的な動きが見られ、トランプ氏に象徴される米国の保守層と対照的なのか、その主な要因を整理する。
1.「日本基督教団」の特殊な成立過程と戦後の反省
日本基督教団は、戦時中の1941年、当時の国家権力(宗教団体法)によって諸派が強制的に統合されて誕生した歴史を持つ。
• 戦争責任の告白:戦時中、教団は国策に協力し、神社参拝を受け入れ、戦争を支持した。このことへの深い悔恨から、1967年に「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白」が発表された。
• 権力への抵抗:この反省から、戦後の教団内では「国家権力と宗教の癒着」に対して非常に敏感になり、平和主義や人権擁護を重視するリベラル・左派的な神学が主流の一つとなった。これが、基地問題や憲法改正に反対する抗議活動につながる背景だ。
2.「解放の神学」と社会正義
日本のプロテスタントの一部は、南米などで生まれた「解放の神学」の影響を受けている。これは、貧困や抑圧からの解放をキリスト教の使命とする考え方だ。
• 社会的弱者への視点:差別問題や労働問題、沖縄の基地問題など、社会構造的な「悪」に立ち向かうことが信仰の実践であると捉えるグループが存在する。外部からは「極左」と映る抗議活動も、本人たちにとっては聖書に基づく「公義」の追求と思っている。
3.日米プロテスタントの決定的な違い
「プロテスタント=トランプ支持(保守)」というイメージは、主に米国の「福音派(エバンジェリカルズ)」に基づいている。しかし、プロテスタントは一枚岩ではない。
• 米国のリベラル派(メインライン): 米国にも聖公会や合同教会など、トランプ氏の政策に強く反対するリベラルなプロテスタント諸派が多く存在している。日本基督教団は、これら米国のリベラル派と神学的に近い関係にある。
• 反米ではなく「反・覇権主義」: 彼らが反対しているのは米国の国家そのものではなく、米国の軍事政策や外交方針(覇権主義)であることが多い。したがって、自国の平和憲法を守る立場から、結果として反米的な姿勢に見える活動が展開される。これに極左を乗っかって、今の活動に繋がっているのだろう。
4.同志社国際高校との関わり
同志社大学を擁する学校法人同志社は、創始者・新島襄の精神(キリスト教主義)に基づき、思想の自由や多様性を重んじる伝統がある。
同志社国際高校は帰国子女を多く受け入れる性質上、リベラルな校風が強いが、学校運営と日本基督教団の政治的活動は、組織上は別個のものだ。ただし、教職員や理事の中に教団関係者が含まれる場合、その思想的背景が学校の意思決定や教育方針に影響を与えているだろう。
日本基督教団内部でも、こうした政治色の強い活動に対しては「信仰の政治利用だ」という批判や、穏健な保守派による内部対立が存在する。
教団全体が極左であるというよりは、戦後の反省から生まれた強いリベラル派が、対外的な発信や抗議活動において目立っているというのが実態に近いようだ。
それに加えて、キリスト教徒とは無縁の極左主義者や反対運動を生業とするプロ市民などが複雑に絡まって、この異常な沖縄の反基地運動に繋がっている、という事だろう。
この事故をオールドメディアは必死になって沈静化しようとしているが、今まで隠されていた極左の闇が、この事故をきっかけとして炙り出され始めたのは、極左からすれば青天のへきれきというところだ。