コスパ抜群のMR3をフルに調整してみる


1万2千円という低価格としては驚異的な音質のパワードモニタースピーカー、Edifire MR3は取り分けニアフィールドで大いなる強みを発揮した。

そこで、このMR3を更に細かく調整することで、どこまで音質向上が得られるかを試してみる事にした。

まずは、MR3の調整できる範囲を確認すると、即座に試せるのはACOUSTIC TUNINGという2つのダイヤルによる高低音の調整だ。これ以外はスマホのアプリと連携して使う事になる。

このACOUSTIC TUNINGは最大、最低にセットして比べても明らかな音の違いは感じられなかった。実はこの時、一般的なトーンコントロールと思っていたのだった。しかし、背面の説明図を見ると、低音は125Hz、高音は10kHzがカットオフ周波数だった。要するに超低音と超高音の調整用だったのだ。

実際に耳で確かめても低音は多少の変化を感じられるが、高音に関しては全く感じられなかった。そりゃあそうだ、ジジイにとっては10kHz以上なんて聞こえないのだから。


MR3はメーカーから提供されるスマホアプリと連携することで、本来の機能が発揮される。

そして今回、アプリを立ち上げたら、MR3のファームウェアが更新できるという事で早速ダウンロードした。これにより、いくつかの不具合が改善されるという。

いやあ、スピーカーのファームウェアをアップデートするというのは初めてだ。

ここでACOUSTIC TUNINGの特性を測定してみる。

最初に音響チューニングは低域カットオフ 20Hz、スロープ‐6db/Octave 音響空間0dbで、イコライザ―はモニター(赤表示)、ACOUSTIC TUNINGは高・低とも0という、何の細工もしない状況で測定する。


次にイコライザ―をミューック(青表示)で同様の特性をとると

最大の違いは低音側がモニターでは50Hz以下がカットされているが、ミュージックはフラットとなっている。

これを見れば、ミュージッモード(グリーン表示)で、他には何も弄らなくてもいいんじゃねぇの、なんて事になってしまう。

とはいえ、これとて150~300Hz付近では+6㏈の盛り上がりがある。

そこでスマホアプリを使っていろいろ弄繰り回したが、結局上記の特性より少しマシになった程度で、根本的な特性は変わらなかった。この150~300Hz付近のピークは部屋の特性に関連しているのかも知れない。

その一例を示すと

なお使用した測定用マイクは

測定は0.8ⅿというニアフィールド環境に併せて行った。

±6㏈の振れが、どの程度人間の耳で感じられるのかは判らなかったが、まあ、明らかに判るというものでも無さそうだ。

というよりも、1.2万円のパワードモニターにこれ以上期待する方がどうかしている。YouTubeやサブスクの音楽などを聞く分には、デフォルトの設定で十分という事だ。