欧州連合 、エンジン車の禁止撤回


欧州連合(EU)の行政・執行機関である欧州委員会は2025年12月16日、2035年に内燃機関車の新車販売を原則禁止する方針を撤回する案を明らかにした。代案として、2021年比で90%の二酸化炭素(CO2)排出量削減を課す新基準を示した。

やっぱりねぇ。

2035年に内燃機関車の新車販売原則禁止なんて、現実として出来る訳が無いのは自動車関係者なら当然判っていた筈だが、極左化した欧州の政治家に引っ張られて飛んでもない方向に進んでいたが、ここにきて遂に限界が来たという事だろう。

正直言って、20年前のトヨタ、日産のエンジンとBMWのエンジンを比べると、そのスムースさやパワーは圧倒的な差があった。特にシルキーシックスと形容されたBMWの直列6気筒のスムーズさは、どうにもならない技術差を感じたのだった。
BMW 523i 試乗記 (2010/9)

ところが、その6気筒を環境対策と称して廃止し、4気筒ターボに変更してしまったのだった。日本車からすれば、絶対に追いつけなかったBMWが、自らその絶対的なメリットを捨てたことは実にラッキーだった。
BMW 523i High Line Package (2.0L Turbo) 試乗記 (2011/12)

とはいっても、流石はBMW。確かにスムースさは劣るものの、ターボとはいえ2.0Lでこれ程のパワー感は当時の日本車を圧倒していた。というよりも、この手のターボ化では日本は後れをとっていて、この時代はイマイチのV6が主流だった。
LEXUS GS350 F Sport 試乗記 (2013/1)

そして欧州は、環境詐欺に引っ張られて内燃機関(ガソリン、ディーゼル〉車を廃止して電気自動車(EV)に強制的に移行するという実にアホな決断をしたのだった。まあその裏には、内燃機関の技術が無い中国の陰謀もあって、非現実的なEV化へまっしぐら。

そんな状況で、とりわけトヨタは急速なEV化の破綻を読んでいたようで、地道にハイブリッドを続け、EVについては更に先の技術を開発していたのだった。

結局、EVの最大の欠点であるバッテリーについて、トヨタは地道に全固体バッテリーを開発していたのだった。そして、気が付いてみたらば一番EV化が遅れていると批判されていたトヨタが、なんと最も現実的なEVの実現に向けて先端を進んでいたのだった。

絶対に追いつけないと思っていたドイツの自動車技術。取り分けメルセデスベンツはエンジンのみならず、その先進性と信頼性で圧倒していたにも拘わらず、中国と接近し過ぎて本来の長所をあっという間に失ってしまうという、これまたオウンゴールをやってくれた。しかも、内燃機関を捨ててEVに走るという大間違いまでやらかした。

トヨタが自動車業界を牽引できるのは、もしかして、環境詐欺の偽善左翼や、EVで世界を牛耳ろうとしたキンペイのお陰だった‥‥のかもしれない。