中露爆撃機 日本周辺で共同飛行


9日に、ロシアと中国両軍の爆撃機が、沖縄本島・宮古島間を抜けて太平洋まで共同飛行した際、太平洋に出た後に東京方面へ向かう異例のルートをとっていた、と報道されている。

このルートについては、防衛省が下記の資料を公開している。

報道では「東京方面へ向かうルート」と表現されていたが、実際にはかなり手前で引き返していた。

中露共同といっても、実際に宮古島から中国機と合流したのはTu-95爆撃機2機だった。Tu-95は1952年に初飛行した戦略爆撃機で、米国のB-52のライバルとなる。ただし、B-52 と異なりプロペラ機(ターボフロップ機)という点が大きく異なる。

なお、A-50 早期警戒管制機Su-30 戦闘機は中国機とは合流せずに日本海付近にチョイと姿を見せてすぐに引き返している。

A-50 は1984年から運用が開始された早期警戒管制機でウクライナ侵攻にも使用されたが1機が墜落している。

Su-30戦闘機は複座多用途戦闘機でロシアのスホーイが設計し1997年から運用し、生産数は2020年までに630機以上と言われ、インドなどでもライセンス生産されている。

中国側について、Tu-95爆撃機と合流した爆撃機はH-6で、旧ソ連のTu-16爆撃機を中国が国産化したものだ。ジェットエンジンは主翼と機体の取付け部近くで、主翼に埋め込む方式という珍しい方式を採用している。

そして中国側の戦闘機J-16は、行ってみればSu-30の劣化コピーと言えるもので、一応第4.5世代戦闘機といわれている。とはいえ、中国はまともなジェットエンジンを生産する能力がなく、パワー不足で寿命は短くオマケに雨に弱い。 

なお、2022年月にはペロシ米下院議長の訪台に対して手も足も出ずに大恥をかきメンツを失ったキンペイは、国民の不満を逸らすために必死になって行った台湾付近での軍事訓練でも、J-16を繰り出していたが、それ以上にロシアから輸入したSu-30が多く参加していた。あれから3年、J-16のエンジンも少しは使えるようになったのかな(笑