警察官の緊急熊銃猟のライフル2名体制では、どう考えても危険すぎる


危険域に達している市街地での熊被害に対して、警察官がライフル銃によって緊急銃猟を行う事が可能になった。

とは言え、熊に対して全くの素人である警察官に果たして熊が駆除できるのかという疑念があった。

そこで今回、更に深堀してみると、増々危険が想像できてしまう。

警察の狙撃部隊はそもそも、人質立てこもり犯左翼ゲリラなどの静止している人間が対象であり、本来2脚を使う伏せ撃ちが原則となっている。

そして現実は、年間に多くても十数発程度の練習といわれている。こんな現状で、動いている熊を立射で狭い範囲の急所に命中できるとはとても思えないのだ。

しかも、急所に完璧に命中させないと即死にはならないし、中途半端な部位に当たって手負いの状態なったら、最悪の場合に熊は射手に向かって全力で突進してくるだろう。ヒグマに至っては体重300㎏以上の個体もあり、それが時速50km/hで突進してきたらばあっという間に迫ってきて、その僅かな間にボルトアクションで次弾を装填して突進してくる熊を仕留める事は、そう簡単ではない。

ではどうするか?

考えられるのは2名のライフル射手に加えて、散弾銃を持った2名の射手を待機させ、最悪事態には確実にとどめを刺す態勢が必要だろう。散弾銃は射程距離こそライフル銃に大きく劣るが、近距離での威力でははるかに優っている。

この散弾銃はできれば二連中が望ましい。もしも1発目に不発があったとしても、もう一つの銃身から確実に発射できるだろうし、更に二人で撃てば、かなり状況は改善されると思われる。

実際に警察官が出動するのはこれからだろうが、この体制で事故が起こらないとしても、それは単に運が良かっただけ、ともいえる状態に早く気づけば良いのだが。