学部・修士の5年一貫教育を来年度から制度化【続編】


前回に引き続き学部・修士5年一貫ネタを深堀してみる。

この制度が始まったら、どのような大学が乗ってくるのか、これまたChatGPT先生に聞いてみた。それによると結論としては、主に文系・文理融合系を持つ大学であり、理工系中心の大学はほぼ参加しない、という事だった。

ではほぼ間違いなく導入する大学は
【A】定員確保に苦しむ私立大学(特に地方の中堅以下)
大学院が定員割れ、文系学部の人気低迷、「5年で修士まで保証します」というパッケージで受験生を確保できる、学部・大学院一体化で運営が楽になる
「中堅以下の私大文系」はほぼ確実に導入する。
*実はこの項目についてChatGPT先生は具体的な実名を出しているのだが、あまりにもリアル過ぎて流石に書けなかった。

【B】文系が強く“大学院を増やしたい”と考えている大学
MARCH,、上智、ICUなど、国際・政策・社会科学の“文理融合系”が採用しやすい。

【C】新設の文理融合データサイエンス・AI学部を持つ大学

【D】ビジネス系の研究科を持つ大学
早稲田(商・政経→MBA連動)、慶應(SFCのデータ・政策→院との接続強化)、立教(経営・観光)、明治(ビジネス系の大学院が強い)

なお文系でも教育研究が高度であり、5年では到底無理と判断される東大、京大などの旧帝大はほぼ不参加であり、勿論私立を含めて理科系大学も不参加となる。

それでは理系の場合、中堅大学でも大学院を修了することで、MARCH文系よりも大企業への就職が有利となる大きなメリットがあるが、文系の学部・修士5年一貫制を修了した中堅以下の5年一貫制修士修了の学生は、学部卒に対して就職でMARCH並みになるのだろうか。これについては
・中堅大以下 → MARCH文系と“同格”にはならない
・せいぜい“学部卒より少し有利”になる程度
という、厳しい現実になりそうだ。

それどころか、企業側の本音としては、文系修士は専門職ではなく「年齢が1つ上の学部卒」扱いというから、殆どメリットが無いことになる。

既にオワコンの専門職大学にしても同様だが、文科省はろくなことをやらないなぁ。

これじゃあ、大学改革の前に文科省改革が必要だ。