報道によると、『秋田県の鈴木健太知事は27日、県内でツキノワグマによる人身被害が相次いでいることを受け、防衛省に自衛隊派遣を要望すると正式に表明した。鈴木知事が28日に防衛省を訪れ、ツキノワグマの捕獲に伴う活動支援について緊急要望書を提出する。』(日本経済新聞)
また同知事は、「(自衛隊による)駆除自体は法的権限からみてできない」との認識を示したうえで、災害派遣の延長を念頭に、重量のある箱わなの運搬や設置などの支援を要望すると説明したという。
ところが世間では、自衛隊が自動小銃や機関銃で熊を排除するのか、何て言う議論が出ているようだ。中にはYoutube動画で「元陸将と弁護士が本音で議論」何て言うのがあって、しかも陸上自衛体の元上級幹部なのに、熊に対して猟師は主にライフル銃を使う事も知らず、しかもバックストップが無いと撃てないという大前提すら知識が無いようだ。
おまけに、民間の狩猟は散弾銃だと思っている。熊の駆除は基本的にライフル銃で、その性能は自衛隊の狙撃銃と同等と思っていい。ただし、メインの射手と共に、多くの場合は2連式の散弾銃を持って控えている射手がいて、もしも瀕死の熊が射手に向かって来た場合、確実に仕留める体制をとるのが普通だ。
2連銃は2本の銃身にそれぞれ実包が装填されているので連続して2発が発射できる。狩猟(や狙撃あ)に使うライフルは多くの場合、命中精度を重視してボルトアクション方式の為に、発射後に次の弾を装填するのに多少の時間を必要とするから、最悪間に合わずに熊に襲われる事になる。

その為にも近距離でも確実に2発発射できる2連式の散弾銃は大いに頼りになる。とは言え、命がけである事には変わりなく、にも関わらず経費自分持ちのボランティアで、挙句の果てに公安委員会の小役人にイチャモンをつけられて、所持許可取り消しという事件は全国的に知れ渡ったが、お陰で猟友会が出動を拒否して熊被害は勢いよく拡大中。
話は逸れたが、陸上自衛隊元上級幹部と弁護士の話は、全く情けないというか、これで日本は大丈夫なのか、と不安になる今日この頃。