続・BYDディーラー参入企業は、なぜ失敗を読めなかったのか

前回のブログで異業種の経営者が騙されたのは判ったが、中には輸入車の並行輸入や中古車を扱う中堅企業も参加しているのは何故だろう。

これに対する回答を纏めると
1. 「中国車の品質向上」を実感していた
2. 既存のビジネスとのシナジー(相乗効果)狙い
3. 他ブランドでディーラー契約できなかった
4. 「新しい高級EVブランド」のポジショニングに期待
5. 中国メーカーの営業戦略に乗せられた

具体的には
並行輸入業者は、韓国車や中国車を含めて海外の新興ブランドに触れる機会が多く、近年の中国製EV(特にBYD)は内装や電装の完成度が高く、「これなら日本でも通用する」と手応えを感じていた。

まあ、自動車の開発はそんなに簡単なものではなく、高品質と耐久性の為には膨大な開発試験が必要であり、これは中小企業でもトヨタや日産の2次・3次サプライヤーなら当然知っている事だが、並行輸入や中古車業者は本当の自動車開発の厳しさを知らなかった事がBYDに騙される事となった。

また、これら業者にとって正規ディーラー契約は「安定供給」「メーカー保証」「部品供給ルート」を得られるため、ビジネスを格上げできるチャンスと映った事もあり、BYD車は見た目は豪華だし、価格も競争力あるから、これは売れるはず、と勘違いした事が原因だろう。

これまた高い授業料を払う羽目になったようだ。