ハマスの指導者は全員死亡?

イスタンブール・時事によると、イスラエル軍がカタールの首都ドーハで行ったイスラム組織ハマス指導部を狙った攻撃で、ハマスは9日、メンバー5人が死亡したと明らかにした。ただし一部で囁かれているような指導者が全員死亡したという事は無いようだ。ハマスによれば、指導部には死者はいなかったとして「敵による暗殺は失敗した」と主張している。

ハマスは最高指導者だったヤヒヤ・シンワルが2024年に暗殺されたが、その後は国外の指導者らによる5~8人の「委員会形式の共同指導体制」が確立され、Shura(協議評議会)のメンバーや国外在住の幹部が政治的、戦略的決定を担っていると報じられている。

その理由は、イスラム思想に基づく「シュラ(相談)」「イジュマー(合意)」による集団意思決定体制が機能しており、指導者が不在でも意思決定が継続されている事で、新たな政治交代が急には起こらないだろうとし、政治構造自体は依然として機能しているというから、こりゃあ、厄介だ。

結局、数多くの幹部が死亡したにも関わらず、Hamasは統制を維持し、ガザ支配体制も継続しているのだった。

結局、流石のトランプ氏でもガザ問題の解決は難しいだろう。