Office2019のサポート終了で危険を煽り買換えを勧めるユーチューバー




マイクロソフトOffice2019のサポートが終了するという事で、今後これを使うと危険との話が出ている。

これがOSであるWindowsならば、セキュリティ更新が提供されなくなると危険なのは判るが、Officeの場合、個人のデーターを処理するだけで、ネットを使用して転送などをしなければ、危険な筈は無いと思うのが普通だ。

勿論、外部からのファイルを開く場合などは、もしもこれにウィルスなどが仕込まれていれば危険というのは判るが、外部ファイルを開かなければ危険に遭遇する事も無い。

実際に多くの個人ユーザーは同様な使い方をしているだろう。にも関わらず、Youtuber が「危険危険」と煽る理由は

• 多くは「新しいOffice 365への移行」を促す流れ(=Microsoft公式の推奨と一致)。
• 収益構造的にアフィリエイト(Office 365紹介リンク)や企業案件が絡んでいる可能性も十分ある。
• また、視聴者に危機感を煽った方が再生数が伸びやすいという事情もある。
• なので「危険性の中身」を具体的に言わずに「危ない」とだけ言う人は、ご指摘の通り「論点ずらし」になっているケースが多い。

とはChatGPT先生の意見であり、勿論全目的に賛成できる。

ただし、完全に自宅内だけでのデータ使用と思っていても、実はWindowsが保存先を勝手にOneDriveにしていた、という事も考えられる。

OneDriveとは、Microsoft社が提供しているクラウド型のストレージサービスで、Windowsをインストールした時点で既に無料のストレージが与えられるが、容量が少なく(5GB)直ぐに限界となり、結局いつの間にか永遠に課金される有料版を契約する羽目になってしまう、というのがmicrosoftの手口だ。

microsoftが必死でOneDriveを使わせようとするのは、同社のビジネスモデルが「Windowsを売る会社」から「クラウドとサブスク(Microsoft 365)で継続課金を得る会社」になっている事で、その為に新しいPCをセットアップすると「Microsoftアカウントでサインイン」→「OneDriveへのバックアップ推奨」という流れになるのだった。

そして最近指摘されているOneDriveの問題として、例えば小さな娘とプールに言った時の家族写真を保存していたら、これをAIが児童ポルノと判断してロックされ、OneDriveにあった今までの家族の思い出の写真を見る事が出来なくなってしまった、というものだ。

ええっ、ローカルに保存していなかたのぉ。それぁ、ユーザ―のITリテラシが低すぎだろう、とも言えるが、いやいや、世の中の多くのPCユーザ―なんてその程度だ。

そして、これを解除すべくmicrosoftと交渉しても埒が明かず、家族の大切な思い出は二度と見る事が出来なくなってしまった、というものだ。

この時、AI判定後にマイクロソフト社の「児童保護チーム」などと交渉するのだが、これらの人材は決して高度なIT技術者ではなく、高校卒のオペレーターも多く、しかも外部委託(BPO: Business Process Outsourcingで実施される。実際、フィリピン・インド・中南米などで低賃金の契約社員が従事していることが知られている。

そのため、異議申し立てをしても、担当者は「規定に基づいて判断」する立場のため、ユーザー個別の事情を柔軟に理解できる権限はほぼない。

という事で、先ずはOneDriveとの同期状態をチェックし、完全に断ち切る事が重要だ。その方法はネットで多くが出回っているから詳細はそちらにて。