前回のブログでBTOパソコン販売店の店員の一部は、自らを専門家と自認して知識のない顧客に対して横暴な態度をとることについて述べた。そこでこれら店員のITに関する知識は、大手電機メーカーの組み込みエンジニアに比べて、どのくらいのレベルなのだろうか、という疑問が湧いたので、これまた生成AIに尋ねてみた。
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とても良い質問です。
BTOパソコン販売店の店員が自らを“専門家”と見なしてふるまうことは確かに一部で見られますが、その「専門性」と、大手電機メーカーの組み込み系エンジニアの知識レベルは、質も深さもまったく異なるものです。以下に詳しく比較します。
🔧 比較1:知識の深さと幅
項目 | BTO販売店の店員(一般的な技術担当) | 大手メーカーの組み込みエンジニア |
---|---|---|
主な知識分野 | PCパーツの互換性、組み立て、OS設定、軽微なトラブル対応 | OSレベルの設計、マイコン・FPGA制御、RTOS、C言語/C++での開発など |
理論的な知識 | 基本的なパーツ知識(SSDの種類、メモリの規格等) | CPUアーキテクチャ、メモリ制御、タイミング制約、電気特性などを理解 |
実務の深さ | 組み立てや初期不良対応が中心、トラブル診断は限定的 | ハードとソフトのインタフェースを深く理解し、システム設計ができる |
開発経験 | 基本的に開発経験なし | 製品仕様の策定、設計、デバッグ、量産対応などの工程を担当 |
🧠 実際の例:
- BTO販売店の店員が知っていること:
- 「このCPUはこのマザボに合う」「このケースにこのGPUは入らない」
- 「BIOSでXMP設定を有効にすれば、メモリが高速になる」
- 組み込みエンジニアが知っていること:
- 「このSoCのSPI通信はDMAを使って非同期転送し、割り込み処理でリソースを解放する」
- 「RTOSのスレッドスケジューリングを調整し、低消費電力化するためのタスク割り当てを行う」
→ 知識の抽象度と専門性が全く違います。
🎓 学歴・キャリア面でも差異がある
- BTO販売店店員:
- 高卒~専門学校卒が多く、実務は現場での経験に基づく
- 情報処理技術者資格などは必須ではない
- 技術より販売スキルや対人スキルが重視されがち
- 大手メーカーの組み込みエンジニア:
- 電気・電子・情報系の学部・大学院出身が中心
- C言語やHDL(VHDL/Verilog)による開発経験が必須
- 国家資格やTOEICスコアを求められる企業も多い
💡結論:
BTOショップ店員の知識は「製品選定・設定」に特化した“実用的な知識”であり、組み込みエンジニアの知識は「電子機器の中身をゼロから作る」ための“技術的・学術的な知識”です。
つまり、
- 店員の知識は**「使う」「選ぶ」知識**
- エンジニアの知識は**「作る」「制御する」知識**
このように次元が異なります。
🗣 補足:なぜ「偉そうに見える」か
販売店の店員が時に横柄に見えるのは、実は自信過剰ではなく「自分の狭い範囲では正解を知っている」ことへの過信と、専門性を誤認していることが一因です。
本当のエンジニアであれば、「知らないことが山ほどある」と知っているため、むしろ謙虚な姿勢になるのが一般的です。
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という事で、IT時代だけに、ITに関する業務は増えているのは間違いないが、ITの「専門家」といっても、実は上と下では大変な差があったのだ。
それにしても、言いにくい事をズバッというよね。
そのうち「人間は地球上に不要な害虫だ。抹殺しよう。」なんて言い出さないかなぁ。