前回の私立高校授業料無償化で凋落する公立高校に於いて、工業高校の低偏差値化も明らかになった。
それでは、工業高校の定義ってなんだろうか。狭義には「工業に関する学科」(工業科)を中心に学科が構成されている専門高等学校を指しているようだ。
さてその工業高校は何故に人気がないのだろうか?
先ずは例によって生成AIの回答を纏めてみる。
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工業高校の人気が相対的に低いとされる理由はいくつか考えられます。
1. 進学よりも就職を重視する学校が多い
多くの工業高校は、卒業後に 就職を前提 としたカリキュラムを組んでいます。
しかし、近年では大学進学を希望する生徒が増えており、「普通科のほうが選択肢が広い」と考える人が多くなっています。
2. 大学進学に不利と感じる人が多い
工業高校から大学に進学することは可能ですが、普通科に比べると 大学進学のカリキュラムが充実していない ことが多いため、大学進学を考えている生徒や保護者から敬遠されがちです。
3. 「勉強ができない人が行く」というイメージ
一部では、「工業高校=学力が低い生徒が行く場所」という 偏見 があります。
実際には、高度な専門知識を学ぶ場であり、技術職としてのスキルを身につけられるメリットがありますが、偏差値や進学実績を重視する風潮があるため、人気が低くなりやすいです。
4. 体力的に大変なイメージ
工業高校では 実習 が多く、体力を使う作業(溶接・機械加工・電気工事など)もあります。
これが「大変そう」というイメージにつながり、特に体力に自信のない生徒には敬遠されがちです。
5. 女性の進学率が低い
工業高校は 男子の比率が圧倒的に高い ため、女子生徒の進学先として選ばれにくいという側面もあります。
男女比の偏りが、学校の人気に影響を与えることもあります。
6. 進学実績の影響
普通科の高校に比べて、有名大学への進学実績が少ないため、進路を重視する家庭では敬遠されることがあります。
ただし、近年は工業高校から 指定校推薦やAO入試で大学進学するケースも増えている ため、一概に「進学に不利」とは言えません。
それでも工業高校には大きなメリットも!
工業高校は 就職率が高く、即戦力としてのスキルを学べる という大きな利点があります。
また、近年のIT・ものづくり分野の人材不足により、 工業高校卒業生の需要が高まっている ため、今後の評価が変わる可能性もあります。
もし 手に職をつけたい、技術を学びたい という意欲があるなら、工業高校はとても有利な選択肢になるでしょう。
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では、工業高校ではどんな授業を行っているのかというと、授業科目には、普通科目と専門科目がある。
普通科目は国語、数学、 英語。
これに加えて専門科目として
・情報技術基礎
・機械設計
・機械工作
・電気基礎
・製図
・コンピュータシステム技術
・工業管理技術
・工業技術基礎
・課題研究
・実習
などがある。
これは当然学科によってどれを選択するかが決まるのだろう。例えば機械科ならば機械設計、機械工作、製図は必須だろう。また情報科だったらば情報技術基礎、コンピュータシステム技術などだろうか。
更に実習でそれぞれの専門に関する実作業なども行うのだろう。
となれば、企業側からすれば工業高校卒業者を新卒採用すれば、即戦力として多少の研修で直ぐ使えるという事で、結構メリットもある筈だ。
とはいえ、工業高校の多くが偏差値30代というのは何とかならないのだろうか。せめて40代になれば専門科目も充実するとは思うのだが、そうなると専門学校やFラン大学の市場を荒す事になり、これまたイザコザが起きそうだ。