未だ揉めている韓国戦闘機KF-21 インドネシアとの共同開発




インドネシアは韓国の次期戦闘機KF-21を共同開発するとして、開発費7,700憶円の20%にあたる1,500億円を負担する事になっていたが、2019年末までに200億円だけを出してその後は滞納状態だった。

これは2020年6月の話で、あれから5年後の今、一体どうなったのだろうか?

と思ったら今月10日、韓国政府はこれまでの分担比率を考慮し、インドネシアの未払い分4700億ウォン(約481億円)について韓国政府が3500億ウォン(74.5%)、KAIが1200億ウォン(25.5%)という形で負担する案を検討している事が明らかになった。

共同開発は2025~2026年までの予定で約8兆1,000億ウォンを投じてKF21を開発している。当初の計画ではインドネシアは全体事業費の20%となる1兆6,000億ウォンを投資し、試作機1機と技術資料の提供を受けた後、次世代戦闘機48機をインドネシア国内で生産することになっていた。

考えてみれば、インドネシアの行為は踏み倒しであり、契約を解除してもいいくらいなのに、韓国は支払いが無いままズルズルと共同開発状態を解消しないのも妙だ。と思ったら、インドネシアは韓国に取ってはお得意さんで、既に基本訓練機KT-1や高等訓練機T-50を購入しもらっているという弱みもある。

それにしても、インドネシアは何故に韓国との共同開発の話に乗ったのだろうか? T-50 練習機がそこそこ使い物になったとはいえ、あれは事実上ロッキード設計で韓国はそれを組み立ているだけなのだ。ましてや最先端の主力戦闘機ともなれば韓国には開発経験が無く、マトモに考えればモノにならないと思わないのだろうか。

それ以前に、KF-21は来年には開発が完了する計画だが、果たしてそれまでに量産に漕ぎ着けるのか?