最近、ネットのコンテンツを見ていると、「デジタルハリウッド大学」という広告を目にする。
「大学」というからには大学なのだろうが、何ともインパクトの強い名称だ。そこで、これは一体何モノなのかと調べてみた。
同大学は、1994年に開校された「デジタルハリウッドTHE MULTIMEDIA SCHOOL」を前身とし、2004年にはデジタルハリウッド大学院大学の設置が許可され、2005年に学部(デジタルコミュニケーション学部デジタルコンテンツ学科)を設置し、この時に「デジタルハリウッド大学」に改称している。
特徴的なのは経営が学校法人ではなく「株式会社」だとい言う事だ。それと共に、デジタルコミュニケーション学部デジタルコンテンツ学科のみ、すなわち1学部1学科しかない。そして学部生は、映像、CG、Web、アニメ、グラフィックデザイン、ITプログラミングなどのデジタルコンテンツの制作技術を学ぶことができるとしている。
なお、学部は「普通の大学」だが、何故か大学院に関しては専門職大学院となっている。
キャンパスは
東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア 3F/4F
要する高層ビルの2フロアを借りているだけという事だ。
なお、これとは別に、新キャンパスとして八王子市松が谷に八王子キャンパスを設置し、大規模CGシステムの研究拠点として活用されているというが‥‥
ぶっちゃけ、廃校跡を借りているのだった。
これで一体どのくらいの志願者があるのだろうか?
大学の発表した内容では、2023年度の実質倍率は2.60だという。定員割れの大学が多い時代に、これは大したものだ。ただし、本当なら‥‥だが。
では、偏差値はというと、実は少し前までは、異常に高偏差値だった。その原因は、超優秀な受験生が模試の希望大学に東京大学などともに、冗談で「デジタルハリウッド大学」と書く例があり、これが偏差値を押し上げている原因だというのだ。模試によっては第4志望校まで書けるが、実際には4つも受けないから、余った枠にネタとして書くのだとか。
最近は少し落ち着いたようで、パスナビの変な地は42.5となっている。
因みに「メディア」と謳った学部や学科のある大学を首都圏で探してみらば
東京工科大学 メディア学部45.0
東海大学 情報理工学部 情報メディア学科 47.5 2022年度開設
東京都市大学 メディア情報学部 50.0~55.0 (旧武蔵工業大学)
こうしてみると、伝統の無い割にはそれほど悪くないようにも見えるが、現実は殆どがAO入試で、事実上のFラン大学だ、という意見もある。確かに、志望者の絶対数が少ないから、優秀な受験生が一人いただけでも偏差値は大きくアップする訳だが、こんな事は他大学も当然やっているところが多いとも言われている。
なお、直接のライバルはというと、前述の東京工科大学と言われている。どの大学も学費としては私立理科系としては標準的な4年でおよそ600万円と変わらない。
東京工科大学を推す人は、その設備の違いなどを指摘している。
ふぅむ、成程。
高層ビルの2フロア借りや廃校跡よりは充実しているな(笑