スウェーデンのNATO加入はロシアにとっての脅威か

 

今までスウェーデンのNATO加盟に強く反対してきたハンガリーが、遂に批准書に著名したことでスウェーデンのNATO加盟が実現する事になった。この加盟がロシアに対してどんな影響がるのかを考えてみる。

先ずは地理的な状況を見ると、スウェーデンとロシアの間にはフィンランドとバルト三国(エストニア・ラトヴィア・リトアニア)があり、直接領土が隣り合っている事はほぼ無い。

ここで、「ほぼ」と表現したのは、ロシアはバルト海沿岸のスウェーデンと対面した位置にカリーニングラードという飛び地があるのだった。

何でこんなところに飛び地があるのかといえば、これは複雑な歴史背景が原因となったもので、同地域は荒廃が酷く麻薬や犯罪の温床となっていたようだが、最近は少しは改善されたという。この地域はウクライナ戦争により、ロシアにとっては軍事的には極めて重要となりつつある地域で、ロシア海軍バルト艦隊の重要な軍港となっていて、ウクライナ侵攻時には強襲揚陸艦3隻が寄港した。

このカリーニングラードの対岸のスウェーデンがNATOに加盟して事で、バルト海は極めて危険な地域と化してしまった。

次にスウェーデンの軍事力はどんなものなのだろうか。スウェーデンが保有する軍隊は国防軍で、陸・海・空の三軍に加えて、補助組織の郷土防衛隊で構成されている。

スウェーデンには乗用車のみならず航空機も生産しているサーブや乗用車で有名だが、実は大型商用車では欧州でも大手であるボルボなど工業力に長けている。そのために、自国で開発した戦闘車両や航空機も多い。

これについては次回で取り上げる事にする。

つづく。

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