皆さんご承知のように、拳銃”のようなもの”を持って郵便局に籠城した鈴木常雄容疑者だが、その拳銃らしきものは銃器評論家がトカレフの可能性が高い、と言っている。
加えて、銃器評論家の先生によれば、首から下げた緑色のひもは、「ひもにつなげることで命中率をあげている。拳銃を扱いなれている印象を持った」という事だが、ええ~っ、こんなショボいひもで強力な拳銃の命中率を上げるっていうのは、なんだか、ねぇ。
因みに下の写真を見ると、容疑者は銃のトリガーガードに指を入れて、しかもトリガーに指をかけている。
あっぶねぇ~っ、銃器を扱い慣れた者なら、発射寸前までトリガーガードに指を入れないのは基本中の基本であり、その点だけでも容疑者は「ド素人」と判る。
ところで、トカレフとは旧ソ連の軍用として正式に採用されていた銃で、トカレフTT-33という名称だ。トカレフは旧共産圏では極めてメジャーな拳銃で、中国でも生産されているし、その他各国で製造されていて、パキスタンなどでは密造も行われている。
さて、上の写真を見ると、確かにいトカレフに似ているが何となく違う。多分中国やその他東南アジアで製造されたもので、密造品の可能性もある。
ところで、この容疑者、前述のようにトリガーに指をかけていたが、この時に拳銃は即撃発状態だったのだろうか?トカレフ(とそのコピーや密造品)はシングルアクションと言って下図のハンマーが起きていないと引鉄を引いても撃発できない。
そこでもう一度、容疑者が銃を振りかざしている写真を見ると、どうやらハンマーは上部にあるように見える。という事はここで引鉄を引いても弾は発射できない。銃を撃つためには親指でハンマーを引いて完全に起こす必要がある。
しかも、それは薬室に弾が入っていた場合で、そうでなければスライドを一度引い戻す事で弾倉内の実包を薬室に送る事が出来、この時ハンマーは起きているから、次に引鉄を引けば発射できる。
という事は、容疑者は銃を直ぐに発射できる状態では無かったことになる。こんな事は、警察は当然把握していただろうから、何時でも突入できた筈だが、まあそこは念には念をいれているのだろう。
この容疑者の無防備な行動をみれば、他国だったら警察に狙撃されて即死となり、ハイオシマイ、で一件落着というパターンだ。日本hあ平和だねぇ。
しかし、この手の話題になると、妙に気合が入ってしまうなぁ(笑
それにしても、この容疑者の年齢が86歳といのが殆どだし、要介護の割合も多いはずで、立てこもり何て考えられないが、いや、まあ元気だねえ。
ところでこの容疑者、長年住んでいたアパートから出なくてはならないという事で、精神的に追い詰められた事が犯行の原因の一つになっているとも言われいるが、この事件で一生の衣食住は確保されたわけで、その意味では本人にとっても目出度い事じゃないか。
この事件では怪我をされた方はいるようだが、死者が出なかったのは不幸中の幸だったから、こんな冗談を言えるのだが‥‥。
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