中共軍用機が4日間で149機が台湾防空識別圏に侵入

 

今月1日から4日までの間に、中国軍の戦闘機や爆撃機など合わせて計149機が台湾の防空識別圏(ADIZ)を侵犯したと、台湾国防部が5日に明らかにした。

特に10月4日には
① 多目的戦闘機J16x38機
② Su30戦闘機x2機
③ Y8対潜哨戒機x2機
④ KJ500早期警戒機x2機
⑤ H6大型戦略爆撃機x12機
の計56機が台湾南西部のADIZに侵入した。

これは昨年9月から台湾国防部が一般に情報公開を初めてから最大規模だという。

そう言えば今年の1月24日にも15機の人民解放軍空軍機が侵犯していた。その時の機種と数は以下のブログで解説した。
人民解放軍空軍 15機が台湾のADIZに侵入

実はこの時の機種構成を見ると、①x4機、②x2機、③x2機が今回も登場していて、数は①が38機と大幅に増えているが、②、③は同じ数だ。

①J16は中共としては最新の主力戦闘機だが、ロシアのSu-27をコピーした中共お馴染みのパチもので、ステスル機能があるというが、前回も台湾のレーダーで簡単の捕捉されている。

そして②はロシアから購入したもので、粗悪コピーの多い中共の戦闘機の中では、最もマトモな戦闘機で、中共は空軍に76機、海軍で24機購入したと言っているが、1月の侵犯時も2機だった事を考えると、マトモに動くのはこの2機だけ‥‥とか?

③も旧ソ連の輸送機をコピーして、これに改造を施し対潜哨戒機としたものだが、前回も指摘したが、敵の潜水艦を発見する為の対潜哨戒機で台湾のADIZを侵犯するのは何の為だろうか?まあハッタリを利かすのに頭数を揃えた、というところだろう。

また、1月には無かった④、⑤が追加されているが、この中で⑤H6大型戦略爆撃機x12機というのが目を引く。

H6は旧ソ連製が1955年に初飛行したTu-16をベースに中共がライセンス生産したものを長年独自の改修を行ってきたものだ。70年前の基本設計だが改良により一応最新のH-6Nでは空中発射弾道ミサイル(ALBM)を搭載できる、と言われているが‥‥
人民解放軍の爆撃機

WPPhto200808-1

という事で、海軍のポンコツ空母打撃群と同様に、単なるハッタリである事はよ~く判る。

なお、続編は
続・中共軍用機が4日間で149機が台湾防空識別圏に侵入
にて

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