EUが中国の通販サイトTemuに370億円の巨額制裁金





2026年5月28日、欧州連合(EU)の欧州委員会が、中国発の格安ネット通販(EC)プラットフォーム「Temu(テム)」に対し、約2億2,000万ユーロ(日本円で約370億円)の制裁金を科した

概要と処分の理由
EUがビッグテック企業や大規模プラットフォームへの規制を強める中、今回の制裁は「デジタルサービス法(DSA)」に基づいて下された。主な理由は‥‥

• 違法商品リスクの放置と過小評価:危険な玩具や偽造品など、EU内で流通が禁止されている「違法商品」に対するリスク評価や対策が著しく不十分だったと判断された。

• 根拠の薄いリスク分析:EUのビルクネン上級副委員長は、「Temuによる(安全性の)評価は具体的なリスクを過小評価しており、十分な根拠や網羅性を欠いていた」と強く批判している。消費者や当局が、違法商品による実態を把握しにくい状態にしていた点が問題視された。

今回の制裁のポイント
1.過去最高額の制裁
今回の370億円という金額は、同法(DSA)に基づく制裁金としては過去最高額となる。急成長を遂げる中国発のECプラットフォームに対し、EUが厳しい姿勢を明確に示した形だ。

2.世界売上高に基づく厳罰ルール
デジタルサービス法(DSA)では、最終的な違反が確認された場合、「企業の全世界における年間総売上高の最大6%」を上限とする巨額の制裁金を科すことができると定められている。今回の処分もこの強力な権限が背景にある。

今後の動きとTemu側の対応
• 改善計画の提出期限:欧州委員会はTemuに対し、2026年8月28日までに具体的な改善計画を提出するよう求めている。

• 追加処分の可能性:もしこの期限までに十分な是正が行われない、または法律を遵守しない状態が続いた場合、EU側はさらなる追加制裁(追加の制裁金など)を科す可能性があると警告している。

格安を武器に世界中で急成長したTemuだが、今後はEUをはじめとする国際的な安全基準や規制への「完全な適応」を厳しく迫られる局面を迎えている。

ところで、実際にTemuのサイトを覗いてみると、709円のサングラス、1627円のポータブルクーラー、1350円のスマートウオッチなどなど、一目で怪しすぎる商品だらけで、流石にここから買う機にはなれない。