ドラマ、シール・チームのシーズン2では、メキシコが悪の組織に乗っ取られて治安が崩壊している状況が描かれていまる。これはどこまで真実で、今現在のメキシコはどうなっているのだろうか。
結論としては、ドラマ『SEAL Team/シール・チーム』シーズン2(メキシコ編) で描かれた「カルテルによる国家機能の侵食」というテーマは、2026年現在の現実においても、驚くほど生々しいリアリティを持って進行している。
特に直近数週間の出来事は、ドラマの展開を彷彿とさせる、あるいはそれ以上に劇的な局面を迎えていたのだった。
1.「エル・メンチョ」殺害と未曾有の混乱
2026年2月22日、メキシコ軍特殊部隊が米国海軍軍事情報の支援を受け、世界最強の麻薬組織の一つであるハリスコ新世代カルテル(CJNG)のリーダー、「エル・メンチョ」ことネメシオ・オセゲラ・セルバンテスを殺害した。
• ドラマとの類似点:シーズン2でブラボー・チームが追った「ドニャ」のような大物リーダーの排除が現実に行われたが、その直後、ハリスコ州やグアダラハラ、観光地のプエルト・バジャルタなどで、車両放火や道路封鎖といった激しい報復攻撃が発生した。
2.トランプ政権による「テロ組織」指定と軍事圧力
現在、米国のトランプ政権はメキシコの主要カルテルを「外国テロ組織(FTO)」に指定している。
• 現状:トランプ大統領は、メキシコ政府の同意なしにカルテルの拠点をピンポイント攻撃(ミサイル・空爆)する可能性を繰り返し示唆しており、米メキシコ間の緊張は極めて高まっている。ドラマで描かれた「極秘の越境作戦」が、今や公然とした軍事オプションとして議論される段階に至っている。
3.「自治防衛隊」の武装化
政府や警察が機能しない地域では、住民が自ら武器を取り、カルテルに対抗する「自警団(自治防衛隊)」の活動が激化している。
• 泥沼化:ミチョアカン州やゲレロ州などの山岳地帯では、住民がAK-47や手榴弾、さらにはドローン兵器を使用してカルテルと交戦しており、国家の統治が及ばない「軍閥化」したエリアが点在している。
4.2026年現在の治安サマリー

結論:ドラマの「先」を行く現実
『SEAL Team』シーズン2では、カルテルが警察組織を飲み込む様子が描かれたが、2026年の現実は「高度なテクノロジー(ドローン、暗号通信)」と「大国(米国)による直接介入の脅威」が加わり、より複雑で軍事的な紛争に近い様相を呈している。
ドラマのような精鋭部隊による「外科手術的な排除」だけでは解決できないほど、カルテルの影響力は経済や司法(裁判官の公選制導入など)の深部まで入り込んでいるのが現状となっている。
日本では詳細が殆ど報道されていないこともあって、メキシコがそんな状況だとは知らない日本人が殆どだろう。
中東のゲリラ勢力も大問題だが、メキシコを始めとして中南米も大変な事になっていた。