米海軍の強襲揚陸艦「トリポリ」打撃群の布陣は





強襲揚陸艦「トリポリ」について、続編として「トリポリ打撃群」の布陣について纏める。

イラン方面へ急行中の「トリポリ強襲揚陸艦グループ(Tripoli ARG / ESG)」は、通常の揚陸部隊よりも「航空攻撃」と「特殊作戦」に特化した編成である点が最大の特徴となっている。

1.水上戦闘部隊(主力艦艇)
今回の展開では、強襲揚陸艦を中心とした「揚陸準備群(ARG)」に、防空・打撃力を補完する駆逐艦などが加わった「遠征打撃群(ESG)」に近い構成をとっている。

• 強襲揚陸艦:トリポリ (USS Tripoli, LHA-7) 【旗艦】
◦ アメリカ級の2番艦。航空運用機能を強化した「ライトニング・キャリア(空母化)」仕様で、今回の作戦の中核となる。

• ドック型輸送揚陸艦:ニューオーリンズ (USS New Orleans, LPD-18)
◦ サン・アントニオ級。海兵隊員や重機、オスプレイの運用を支える。


• ドック型輸送揚陸艦:サンディエゴ (USS San Diego, LPD-22)
◦ 同型艦。※一部報道ではメンテナンスのため後方に残る、または別艦(USS Rushmore等)が合流する可能性も示唆されている。

• 護衛艦艇:
◦ ロバート・スモールズ (USS Robert Smalls, CG-62):タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦。強力なイージス・システムで艦隊防空を担う。

◦ ラファエル・ペラルタ (USS Rafael Peralta, DDG-115):アーレイ・バーク級ミサイ

2.上陸・作戦部隊
• 第31海兵遠征部隊 (31st MEU)
◦ 沖縄を拠点とする精鋭部隊で、約2,200〜2,500名が乗艦。
◦ 特徴: 垂直離着陸機を用いた「空からの電撃作戦」や、小規模・高速な「船舶臨検(VBSS)」を得意とする。ホルムズ海峡での機雷掃海支援や、重要施設の急襲(レイド)が主な任務と見られている。

3.艦載機部隊(空中打撃力)
トリポリは航空運用に特化しているため、通常の揚陸艦よりも強力な航空隊を搭載している。

• F-35B ライトニング II(第121海兵戦闘攻撃飛行隊 “Green Knights” 等):短距離離陸・垂直着陸ステルス戦闘機。イランの防空網をすり抜け、地対艦ミサイルサイトなどを精密爆撃する。

• MV-22B オスプレイ(第265海兵中型ティルトローター飛行隊 “Dragons”):内陸部への高速兵員輸送。

• AH-1Z バイパー / UH-1Y ヴェノム:攻撃・多用途ヘリコプター。上陸部隊の近接航空支援。

• MH-60S シーホーク:救難および艦隊防御。

4.布陣の意図と今後の動き
• 「空母」代行としての機能:現在展開中の空母打撃群(CSG)を補完し、F-35Bによる「第2の航空打撃力」として機能する。

• 分散型の圧力:複数の揚陸艦に海兵隊を分散させることで、イラン側に「どこから上陸・襲撃が来るか絞らせない」心理的プレッシャーを与える。

補足:さらに、米本土からは第2海兵遠征部隊(2nd MEU)を乗せた別の3隻の揚陸艦グループも中東へ向かっており、数週間後にはこの「トリポリ」の部隊と合流し、さらに巨大な揚陸戦力が形成される見込みだ。

トリポリの構成をみれば、日本の「いづも」などの「護衛艦」が極めて似通った構成であるのが判る。もしも尖閣などに上陸されたら、奪還作戦を開始するには最適の装備かもしれない。

中国が必死で非難するわけだ。