2026年3月、トランプ大統領が表明したホルムズ海峡での「船舶護衛」は、緊迫する中東情勢において世界のエネルギー供給を維持するための極めて重要な軍事作戦となる見通しだ。
具体的にどのような護衛が行われるのか、現在検討されている「マータイム・シールド(Maritime Shield)」作戦の内容や軍事的な専門家の見解をまとめると、主に以下の3つの階層での実施が想定されている。
1.コンボイ(船団)方式による直接護衛
民間タンカーを数隻から十数隻集め、その周囲を米海軍や有志連合(G7など)の駆逐艦やフリゲート艦が囲んで航行する方式で
• 護衛艦の配置:前後左右を軍艦が固めることで、イランの小型高速艇による接近や拿捕(だほ)を防ぐ。
• 対空・対ミサイル防衛:護衛艦の防空システム(イージスシステムなど)により、対艦ミサイルや自爆ドローンからの攻撃を無力化する。
2.上空からの「空中掩護(エアカバー)」
海上の艦隊だけでは防ぎきれない長距離からの攻撃に対処するため、航空戦力が投入される。
• 空母打撃群の運用:原子力空母(USSジェラルド・R・フォードなど)から発艦した戦闘機が海域を旋回し、不審な動きを監視する。
• 先制的な攻撃:護衛の安全を確保するため、イラン側のミサイル発射台やドローン拠点に対し、必要に応じて事前に、あるいは攻撃の兆候があった際に精密爆撃を行う。
3.機雷(シーマイン)の掃海作業
ホルムズ海峡は幅が狭く、イランが機雷を敷設して物理的に封鎖するリスクがある。
• 掃海艇の出動:船団が通過する前に、機雷探知機を備えた掃海艇や無人水中探査機(UUV)を使って航路の安全を確認・確保する。
• 監視継続:トランプ大統領は「機雷を敷設しようとするボートは永久に排除する」と述べており、敷設そのものを阻止する監視体制も強化される。
現状の課題と見通し
現在、トランプ政権内では以下のような調整が行われていると報じられている。
• 実施時期:ライトエネルギー長官などは「3月末までには開始できる可能性がある」としているが、現在はイランの攻撃能力を削ぐための作戦にリソースが集中しており、完全な準備が整うまでには「あと数週間」かかるとの見方もある。
• 通過量の制限:護衛には膨大な軍艦が必要なため、この方式が始まっても、以前のような通常の通行量の10%程度に絞られる可能性が高いと専門家は指摘している。
という事は、これだけの大作戦をもってしても90%は通行できない事になる。
アメリカ政府は、この護衛作戦と並行して「政府による海上保険」の提供も打ち出しており、軍事・経済の両面から海峡の「事実上の閉鎖状態」を打破しようとしている。
2026年3月中旬現在、トランプ政権が進める「マータイム・シールド(Maritime Shield)」および「エピック・フューリー(Epic Fury)」作戦に伴い、ホルムズ海峡周辺には米海軍の主要な戦力がかつてない規模で集結している。
この状況については続編にて‥‥