米軍はイラン海軍を徹底攻撃してい るが、その状況でイランはホルム海峡を封鎖できるのか





イランはホルムズ海峡入った同盟国を除く船舶を攻撃すると警告しているが、米軍はイラン海軍を徹底攻撃しているとも言われている。海軍が壊滅すればホルムズ海峡の封鎖も不可能となりそうだが、どうも話はそれほど簡単ではなさそうだ。

実は2026年3月現在、ホルムズ海峡を巡る攻防は、これまでの「軍事常識」が通用しない極めて特殊な局面にある。

結論から言うと、「イラン海軍(正規軍・革命防衛隊)の組織的な海上戦力は壊滅的打撃」を受けているが、それでもなお「海峡は事実上の封鎖状態」に陥っている。

ここで「3つのポイント」に整理して、現状を分析する。

1. 海軍は「壊滅」したが、脅威は「霧」のように拡散
米軍の「オペレーション・エピック・フューリー(Epic Fury)」により、イラン海軍の主力艦艇(ジャマラン級駆逐艦など)や主要基地(バンダレ・アッバースなど)は開戦直後に沈黙した。しかし、ホルムズ海峡が「通れない」理由は別にある。

分散型自爆ドローンの脅威:大型艦がなくても、沿岸の隠されたトラックや洞窟から発射される数百機の小型自爆ドローン(シャヘド系)が、海峡を通る船舶を執拗に狙っている。

• 「機雷」という見えない壁:海軍が壊滅する直前に敷設された、あるいは小型ボートで密かに放流され続けている機雷が、タンカーにとっての死神となっている。

2. 「物理的な封鎖」ではなく「経済的な封鎖」
米海軍は海路を確保しようとしているが、現実には「保険」という経済の壁が海峡を閉じている。

• 保険の中止:大手船舶保険会社が相次いでホルムズ海峡を通過する船舶への「戦時保険」を引き受け停止、あるいは保険料を50%以上引き上げた。

• 民間企業の撤退:日本の船社を含む世界の主要海運各社は、米軍の護衛があっても「リスクが大きすぎる」と判断し、航行を自発的に停止。現在、海峡の通行量は通常の15%以下に激減している。

3. 指導部不在による「現場の暴走」
ここが最も予測不能な点で、最高指導部が壊滅したことで、現場の指揮官たちが独自の判断で「最後の一撃」を加えようとしている。

• 制御不能の報復:テヘランからの「止まれ」という命令系統が遮断されているため、現場のミサイル部隊やボート部隊が、米軍の徹底攻撃を受けながらも、同盟国以外の船舶に対して無差別の攻撃を続けているのが現状だという。

## ホルムズ海峡の現状ステータス(2026年3月3日)
・イラン海軍戦力:壊滅的、主力艦艇の多くが撃沈、司令部も機能不全。
・海峡の通航:事実上の停止、民間船の8割以上が避退。保険適用外エリアに。
・海軍の動き:掃海・制圧中、機雷除去と沿岸ミサイル基地の破壊を継続。
・原油価格 高騰:世界供給の2割が滞り、エネルギー市場はパニック状態。

「米軍が海上の敵をすべて沈めても、沿岸から飛んでくる安価なドローン1機で数億ドルのタンカーが立ち往生する。これが現代の『非対称戦争のジレンマ』だ。軍事的に勝っても、物流を守れない。世界経済はこの『矛盾』に直面している。

なお、殆ど信用に値しない日本の地上波TVにおいて、「豊島晋作のテレ東ワールドポリテックス」は唯一、見る価値のある内容だ。参考にイラン戦争に関するダイジェスト版を埋め込んでおく。