ChatGPTで知られるOpenAIは、生成AI市場では市場シェアも他を圧倒するものとなっている。しかし、最近は安価に展開する競合の増加により、OpenAIは法人営業で苦戦を強いられているという。その競合の中でも筆頭と思われるのが「Anthropic(アンソロピック)だ。
Anthropicは、元OpenAIのメンバーらによって2021年に設立された米国のAIスタートアップ企業で、「AIの安全性と信頼性」を最優先に掲げ、独自の憲法(Constitutional AI)に基づいた安全なAIモデル「Claude(クロード)」を開発している。アマゾン(AWS)が最大で40億ドル、グーグルが追加で20億ドルもの巨額出資を受け、ChatGPTの強力なライバルとして、企業利用や長文処理能力で高い評価を得ている。
Anthropic社はターミナル上で動作する革新的な「Agentic Coding(エージェント型コーディング)ツール」、Claude Codeを開発した。
Claude Codeは自然言語による指示を理解し、プロジェクト全体を読み取って、ファイルの編集、コマンドの実行、Git操作などを自律的に実行してバグ修正や機能実装を自動化する。
主な特徴とメリット
・ターミナル特化:CLI(コマンドラインインターフェース)で動作し、エディタを離れずに作業が可能。
・自律的な開発エージェント:「〇〇機能を作って」「このエラーを直して」と指示するだけで、適切なファイルを特定し、一括で修正・テストする。
・プロジェクトのコンテキスト理解:複数ファイルにまたがる修正も、コードベース全体を把握しながら的確に行う。
・ツール連携: BashコマンドやWeb検索を駆使して、環境構築やドキュメント参照も効率化。
・これまでのAIチャットツールとは異なり、ローカルファイルを直接操作できるため、開発者の生産性を大幅に向上させることが可能。
できることの例
・自然言語ベースのコード生成、修正
・複数ファイルにまたがるリファクタリング
・プロジェクトのドキュメント作成
・テストコードの生成と実行
・Claude Code セキュリティによる脆弱性の自動検知と修正提案
従来の生成AIはチャット形式で何度も対話を繰り返しながらコード生成を行う必要があったが、Claude Codeは一度指示をすれば自ら考えて、例えば半日間黙々と作業を続けてコード生成を完成するなどという事ができ、使用者側の工数を大幅に削減できる。
とは言え、AIが勝手に判断して作業するというのは、ある面恐ろしい気もするが。
まあ、そのうち他社も追いつくだろうが、この勢いで各社がしのぎを削れば、一年後はどこまで進歩するのだろうか。