AIの急速な発展と共に最も将来に不安が持たれる文系総合職だが、それでは「ブルーカラーに転職すれば誰でも高収入」になれるのか。
結論としては、一定の理系的素養・技術理解がある人だけが高収入を得られる方向に進む可能性が高い。すなわち
1. 現代のブルーカラーは「理系職」化している
まず重要なのは、現在の高収入ブルーカラーは、もはや単純肉体労働ではないという点だ。
例えば:
• 電気工事士 → 電圧・電流・抵抗(オームの法則)
• 現場監督 → 荷重計算・応力・構造理解(力学)
• 空調技術者 → 熱力学
• 機械整備士 → 機械工学
• CNCオペレーター → 数学・プログラム理解
つまり実態は「現場型エンジニア」
これは1970年代のブルーカラーとは別物だ。
2. なぜ理系的素養が不可欠になったのか
理由①:安全基準の高度化
現代の設備は
• 高電圧
• 高圧力
• 精密制御
であり、理論を理解せずに扱うと事故になる。
そのため国家資格では理論理解が求められている。
例として、電気技術者試験センターの第二種電気工事士試験→ 計算問題が出る。
理由②:機械・設備の高度化
昔は
• 手作業中心
現在は
• PLC制御
• 自動化設備
• センサー制御
→ 理解には論理的思考が必要
理由③:AIが単純労働を減らしている
今後残るのは
• 判断を伴う作業
• 技術を伴う作業
単純作業は
• ロボット
• 外国人労働者
に置き換わる。
3. 今後は「文系ホワイトカラー → 高収入ブルーカラー」は簡単ではなくなる
将来は
• 低技能ブルーカラー → 低収入
• 高技能ブルーカラー → 高収入
に分化する。
つまり、技能格差社会になる。
4. しかし「高度な数学」が必要なわけではない
ここは誤解されがちな点で
必要なのは
• 中学数学
• 高校初級レベル
例として第二種電気工事士に必要な数学は
• オームの法則
• 比例計算
• 簡単な代数
難関大学レベルではない。
5. むしろ重要なのは「数学能力」より「拒否感」
最大の障壁は能力ではなく、心理的拒否感
実際には、文系出身者でも電気工事士、建設施工管理技士などに合格する例は多数ある。
6. 今後の最も重要な変化→中間層の消失
将来は次の3層構造になる:
① 高技能層
• エンジニア
• 熟練技能者
• 年収700万~1500万円
② 低技能層
• 単純労働
• 年収300万~450万円
③ 知識労働だが技能なし層(最も危険)
• AIに代替される事務職
• 年収300万~500万円
7. 文系ホワイトカラーにとって現実は確かに厳しくなる
理由はAIが最も代替しやすいのは
• 書類作成
• 分析
• 事務処理
逆に代替困難なのは
• 電気工事
• 設備修理
8. ただし文系出身者にも有利なブルーカラー分野は存在する
すべてが理系ではない。
• 施工管理(マネジメント中心)
• 不動産管理
• 設備営業技術職
• 技術系営業
これらは
• コミュニケーション能力
• 管理能力
が重要となる。
9. 日本では特に技能者不足が深刻になる
日本の技能者の年齢構成
• 50代以上が多数
• 若年層が少ない
今後20年で大量退職する。
10. 結論(重要)
今後は「ブルーカラー=逃げ道」ではなく、「技能を習得した者のみが高収入」という時代になる。
そしてこれは、ホワイトカラーでも同じ。
将来の本質は 文系 vs 理系ではなく、技能を持つ者 vs 持たない者の差になる。
そもそも、経済学、法学などは政治家や高級官僚を養成するために帝国大学が採用していたもので、それを私立が真似ただけ。したがって、MARCHクラスやそれ以下では、そもそも役に立たない知識だったのだ。