理系人気で4工大は人気上層、では大手中堅総合大学の工学部はどうなるのか


AIの急速な発展と共に、私立文系大学の将来が懸念されているのに対して、4工大の人気は上昇し、千葉工大も一部の学科では4工大に迫る勢いだ。

そんな中で、大規模大学ゆえに文系に足をとられて人気の無い日大工・生産工、東海大工などは、未だ受験生がそのコスパの良さに気が付いていな状況だ。では、これらの大学は今後どう推移するのだろうか。

結論から言うと
日大工・生産工、東海大工のような「中堅大規模工学部」は、短期的には相対的に不利だが、中長期的には「二極化の中で再評価される可能性が高い」。

ただし、その再評価は「自動的に起きる」のではなく、「特定条件を満たした場合」に限られる。これらを分析すると
① 現在起きている現象:理工系人気の上昇と「工学部内の格差拡大」
まず前提として、
• 四工大は「コスパ最強」と評価され、有名企業就職で有利な大学群と見られている
• とは言え、四工大のポジションも安泰ではなく、他の理工系大学との競争が激化している

つまり、
• 理工系全体は上昇
• しかし理工系内部では格差拡大
という状態になっている。

② 日大工・生産工・東海大工が「過小評価されている」理由
理由①:大学ブランドが文系に引きずられている(巨大総合大学の宿命)
例えば日大は
• 文系のイメージ → 中堅以下
• しかし工学部単体では志願者数は非常に多い
実際に日大生産工は、
• 志願者 8,153人
• 定員 1,540人
→ 定員充足率117%(人気がある状態)

つまり、 不人気ではなく、むしろ需要は十分にある。

ただし
• 「日大」というブランド全体の印象
• 文系の偏差値帯
が工学部評価を下げているのだ。

理由②:「四工大」という分かりやすいブランドに志願者が集中している
受験生は合理的ではあるが
• 個別学部評価より
• 「大学群ブランド」
で判断する傾向がある。

例:
• 四工大 → 理工系ブランドとして認知
• 日大工 → 大学全体の印象に埋もれる

これは実力ではなく「マーケティング」の問題である。

理由③:高校生の情報非対称(就職実態を知らない)
高校生は通常
• 偏差値
• 大学名
で判断するが、企業側は実際には
• 研究室
• 修士卒
• 専門分野
を見ている。

つまり、 企業評価と受験生評価がズレているという現実がある。

③ 今後の最大の構造変化:「大学名より専門能力の時代」
AI時代はこれが最も重要で採用基準が
従来:
• 大学名
今後:
• 専門分野
• 修士卒か
• 研究テーマ
• 技術スキル
となるだろう。

特にエンジニア採用は完全にこの傾向だ。

④ この変化が日大工・東海大工に与える影響
短期(〜5年):やや不利
• ブランド志向がまだ強い
• 四工大に志願者集中

中期(5〜15年): 再評価が始まる
• AIで文系総合職が減る
• 工学系の需要増大
• 修士進学率上昇

企業は
• 「どこの大学か」より
• 「何ができるか」
を見るようになる。

長期(15〜30年): 勝ち組になる可能性がある
これらの大学の最大の強みは
• 学生数が非常に多い
• 研究室数が多い
• 修士供給能力が大きい
ことで、これは大規模が強みとなる事を示している。

⑤ 最も重要なポイント:本当の勝敗は「大学院進学率」で決まる
例えば同じ日大工でも
• 学部卒 → 普通の就職
• 修士卒 → 大手メーカー技術職
AI時代は特に修士卒が標準になる。

⑥ 将来予測
今後は以下の3層構造になるであろう
Tier1(研究大学)
• 東大
• 東工大
• 早慶理工
研究・開発中核

Tier2(実務エンジニア供給大学)
• 四工大
• 千葉工大
• 日大工・生産工
• 東海大工
ここが主力供給層となる。

Tier3(文系中心大学)
• 文系比率の高い私大
相対的に衰退

実はこの傾向は既に数年前から始まっている。

⑦ 最大のポイント:「日大工・東海大工は隠れた勝ち組になる可能性」
• 学生数が多い → 修士供給力大
• 企業との長年のパイプ
• 研究室数が多い
• 実務志向教育
これはエンジニア供給に最適な構造である。

四工大は規模が小さいため、
長期的には供給量で逆転される可能性すらある。

⑧ ただし重要な条件(これを満たせば強い)
以下を満たす学生は非常に強くなります:
• 修士進学
• AI・ソフト・電気・機械系
• 研究室でまともな研究
• GitHubなどの実績
大学名の差はほぼ消え、個人の能力が重視される。

このブログでは過去に何度も、チャラい文系ブランド大学→大手企業の総合職というコースに警笛を鳴らしてきたが、いよいよ具体的になったきた。

と言っても、既に引退したお前には関係ないだろう、といわれそうだが

いやいや、若い世代を抱えている親族や知人などに対して、適切なアドバイスが出来るという事で、少しはゴミ扱いされないで済む、というものだ。