BTO PCメーカー続々受注停止


BTOパソコンとは、「Build To Order(ビルド・トゥ・オーダー)」の略で、注文を受けてから顧客の要望に合わせてパーツを選び、組み立て・生産される受注生産方式のパソコンのことだ。市販の完成品とは異なり、CPUやメモリ、ストレージ(HDD/SSD)、グラフィックボードなどを自由にカスタマイズできるため、ゲームや動画編集など特定の用途に最適化された一台を、費用対効果高く手に入れることができるのが最大の魅力だ。

性能の割に低価格なので、ゲームマニアは勿論、比較的ITに詳しいユーザーでは当然のように選択されている。

とはいえ問題もあって、BTOパソコンショップの多くは店員が専門家気取りで高飛車であり、特に知識の無いユーザーに対しては極めて不親切で、トラブルも結構耳にする。

そのBTOメーカーが部品(主にメモリやSSD)の入手難と価格高騰により、生産や販売に大きな影響が出ており、一部メーカーでは受注停止納期遅延といった危機的な状況に陥っている。

これは一般消費者向けのメモリ生産ラインの一部が、AIデータセンター向けの高付加価値メモリ(HBMなど)の生産にシフトしており、一般市場での供給が逼迫しているためだ。

このため複数の大手BTOメーカー(マウスコンピューター、サイコム、ツクモなど)が、想定以上の注文や部品供給の見通しが立たないことを理由に、BTOパソコン全製品または一部製品の受注を一時停止する事態に発展しまている。

また、受注を再開したメーカーでも、通常より大幅に納期が遅延しており、中には納期が2月以降になる製品も出てるという。

これが年末年始の需要期と重なったこともあり、「欲しい時にPCが買えない」という状況が現実化しつつある。 

尤も、今頃PCを新たに買うユーザーというのは、Windows10のサポート終了前に買い替えをせずに、ほとぼりが冷めてからの方が安くなるという読み違いをした場合が多く、言ってみれば自己責任なのだが‥‥。